かわいがってる年下はいる?
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結婚と同時に子ネコと暮らし始めた夫婦。子宝に恵まれなくても、二匹が加わって幸せに歳を重ねるが、ネコたちとの別離は順番に訪れる。熟年離婚した男やもめと思いがけず拾ったイヌとの、ドタバタで温かい日々。七十歳で夫と死別した後、ネコを五匹も引き取ってしまった母に振り回される娘。ほか、「老いとペット」を明るく描く連作小説。
こちら、もう猫の描写やら、犬の描写載せられたら、もう私の心はくすぐられまくりで。
まあ、たぶん数年後には自分で飼ってるかもしれないなあ…と今後の生活に思いをはせる。この子のために頑張ろう!この子の餌代かせごうっていう存在がある方がいいって、先輩がたにも言われるのをしみじみ実感。私の働き方の、次世代の甥っ子とかに残したい!にしては、あと10年15年、長いわ、しかも、このご時世なあ、かえって迷惑よね、と、いうことに心とらわれて、モチベーションが今、崩壊しつつあるループだったので犬のページをひとしきり探してしまった。
以上2冊を読み現実逃避モードだったのですが、今日の仕事終わりのご飯炊けるまでの読書時間からちびちび読んだこれが、ぐさっと。
父親から下町の駄菓子工場を継いだ素人の娘。老舗旅館の女将を継ぎたい、トランスジェンダーの息子。障碍者を雇用する会社で、仕事に、人間関係に悩む新入社員。祖父の農場を継ぐという息子を心配する父親。なにかを「継ぐ」にはトラブルがつきもの。それでも前の世代から何かを引き継ぎ、次へ伝えようともがく人々を描く、連作短編集。
いろいろ気負って、できないこと、比べること、先々おきてもないことを心配して、不安感が強く、自分だけが背負わされているような気持ちで上の世代にちょっと負の感情を抱く、と同じ場所をぐるぐる回る。
まあ、逆に、せっかくもらったものだし、そこは感謝、同じことはできないことはできないし、できることからやればいいし、起きてないこと心配してても、起きるときは起きるから、今できることをやろうと、健全な気持ちになれる本で、3編読んだところで、涙が止まらなくなってしまいました。
ってことで、これはいいタイミングで出会えた本だった。おいしく夕飯を食べられそうです。