ミシンと手縫いどっちが得意?
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「あのときのメンツ、今みんなこっちにいるみたいだぜ」「まさか、スイ子か? なんでまた?」スイ子こと、山際彗子が秦野市に帰ってきた。手作りで太陽系の果てを観測する天文台を建てるというのだ。28年ぶりの再会を果たした高校時代の同級生・種村久志は、かつての仲間たちと共に、彗子の計画に力を貸すことに。高校最後の夏、協力して巨大なタペストリーを制作した日々に思いを馳せるが、天文台作りをきっかけに、あの夏に起きたことの真実が明らかになっていく。それは決して、美しいだけの時間ではなかった。そして久志たちは、屈託多き「いま」を自らの手で変えることができるのか。行き詰まった人生の中で隠された幸せに気付かせてくれる、静かな感動の物語。
高校の同級生が、45歳になって再会する。ひきこもりになっていたり、マスコミ関係を突然やめて司法試験浪人していたり、教師になっていたり、地元の薬局を引き継いでいたり…高校卒業後に自殺して、18歳のまま時が止まっている同級生もいたり。
それぞれが、これでいいのか?と迷いながら生きていたり、「あそこが行先だ」と北極星を目指して歩いているつもりが「星食」で目指すべき場所を見失っている気もちになったり。45歳くらいってそういう年だもんなあ、と、結構感情移入して読んでしまいました。18歳の時代の彼らの気持ちには45歳の大人の知恵で「そんなこと考えるな、大した問題じゃない」と言えるけど、18歳当時には大変なことだったり。
最近お気に入りの作家さん、今のところ、外れなしです。前向きになれる本でよかったです。心の健康のためにも。