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いろんなものは進化しますが、使う方が進化しないと使いこなせないものが多いですね。
セルフレジが大嫌いです。
 
連休はひたすら引きこもって、体力増強に努めたつもり。
本を読んでいたんですが。
 

『くもをさがす』の西加奈子が贈る、8つのラブレター。
この本を読んだあと、あなたは、きっと、自分の体を愛おしいと思う。
「わたし」の体と生きづらさを見つめる珠玉の短編小説集。
わたしを生きるための言葉。#Imissme ――わたしに会いたい。
コロナ禍以前の2019年より、自身の乳がん発覚から治療を行った22年にかけて発表された7編と書き下ろし1編を含む、全8編を収録。

西さんの本も、女性の性、性生活について書くことに、ためらいがないという意味では先日読んだ、金原さんと同じ私より少し若い世代なので、人に勧めづらいという感じなんですが、

・「掌」深夜のビル清掃のアルバイトをするアズサが手に入れた不思議な能力とは。
・「ママと戦う」フェミニズムに目覚めたママと一人娘のモモは、戦うことを誓う。

この2つは、「奔放に性のことを書いてはいけない」「隠すべきものだ」というのが私の中にこびりついた固定概念としてあるということを突き付けられる気がしました。

 

誰かに食べさせたい。願いがかなって杉の木に転生した亜沙は、わりばしになって若者と出会う(「木になった亜沙」)。どんぐりも、ドッジボールも、なぜだか七未には当たらない。「ナナちゃんがんばれ、あたればおわる」と、みなは応援してくれるのだが(「的になった七未」)。夜の商店街で出会った男が連れていってくれたのは、お母さんの家だった。でも、どうやら「本当のお母さん」ではないようで…(「ある夜の思い出」)。『むらさきのスカートの女』で芥川賞を受賞した気鋭の作家による、奇妙で不穏で純粋な三つの愛の物語。

むらさきのスカートの女、で感じた、ざわざわする、何が正常で、誰が普通なのかわからなくなる、お話。表題作の木になった亜沙、も的になった七未、も、不思議~世にも奇妙な物語のドラマ観てる感じの読書体験。

 

恋愛や生殖を強制する世間になじめず、ネットで見つけた夫と性行為なしの婚姻生活を送る34歳の奈月。夫とともに田舎の親戚の家を訪れた彼女は、いとこの由宇に再会する。小学生の頃、自らを魔法少女と宇宙人だと信じていた二人は秘密の恋人同士だった。だが大人になった由宇は「地球星人」の常識に洗脳されかけていて……。芥川賞受賞作『コンビニ人間』を超える驚愕をもたらす衝撃的傑作。

コンビニ人間よりも、確かに、刺激強い!途中までは、「結婚」→「子供」という、世の中で、奨励?、普通、とされているものを、実行できないでいる人側のお話っぽいところはあるんですが、途中からは。一言。お食事中に読むことだけはお勧めしません。

 

以上、

あまりにパンチが強い本を読み続けた週末でした。

 

そして、今、先ほどからこれ。

 

誰かに親切にしなきゃ、
人生は長く退屈なものですよ
18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生――
助け合い支え合う人々の
40年を描く長編小説

【2024年本屋大賞ノミネート作】
【第59回「谷崎潤一郎賞」受賞】

しゃべる鳥、と、その周囲で働く姉妹の話で、「千と千尋の神隠し」的な世界を想像しながら読み始めたのですが、これは、本屋大賞ノミネートだし、きっと悪い人出てこなさそうな気がする予感。

ゆっくり読みたい本にようやく、久しぶりに会えたなあ。