好きなチャーハンの具材は?
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卵が入っていればいいです。
台風がウロウロ。来週の旅行が可能かどうか心配です。そのころには新しいのが来てそうで。
旅行先で本読もうと思って、アマゾンで8冊買ったらポイント還元率がーとかいうのでまとめ買いしてしまいまた積読本は増えています。
そんななか、直木賞にノミネートされた本を読んでみよう(文庫化済)で2冊続けて読みました。
いつも優しくて、穏やかな「理想のおばあちゃん」(マジカルグランマ)
は、もう、うんざり。夫の死をきっかけに、心も体も身軽になっていく、75歳・正子の波乱万丈。
女優になったが結婚してすぐに引退し、主婦となった正子。夫とは同じ敷地内の別々の場所で暮らし、もう4年ほど口を利いていない。ところが、75歳を目前に再デビューを果たし、「日本のおばあちゃんの顔」となる。しかし、夫の突然の死によって仮面夫婦であることが世間にバレ、一気に国民は正子に背を向ける。さらに夫には2000万の借金があり、家を売ろうにも解体には1000万の費用がかかると判明、様々な事情を抱えた仲間と共に、メルカリで家の不用品を売り、自宅をお化け屋敷のテーマパークにすることを考えつくが―。「理想のおばあちゃん」から脱皮した、したたかに生きる正子の姿を痛快に描き切る極上エンターテインメント!
マジカルニグロという言葉を知らなかった。「アメリカ映画において白人の主人公を助けに現れるストックキャラクター的な黒人のことである」。この小説のマジカルグランマ(理想のおばちゃん)で一世を風靡した再デビューの正子さん75歳が、マジカルグランマじゃなくていいやと思ってからの生き方が、ものすごく、ポジティブで、たくましくて痛快でした。
皆、それぞれに、求められる役割を果たしながら、生きていて、そのほうが丸く収まるのかもしれないけど、どこか、窮屈と思うのは、女優じゃなくても、日々の生活を送っているせいだろう。
この柚木さんの作品、前作読んだ「オールノット」も、血縁関係だけじゃない、他人とのつながりがたくさんあって、そっちのほうがいい距離感で、助け合って生きてるというその感じもこの人の書く作品の特徴なのかな。食べ物がおいしそうなのも特徴かな、と思いながら読みました。
仕事、結婚、男、子ども。すべて求めるのは罪ですか――。
昭和、平成、そして今を生きるすべての女性に捧ぐ、著者の新たな代表作。
「男、仕事、結婚、子ども」のうち、たった三つしか選べないとしたら――。どんなに強欲と謗られようと、三つとも手に入れたかった――。50年前、出版社で出会った三人の女たちが半生をかけ、何を代償にしても手に入れようとした〈トリニティ=かけがえのない三つのもの〉とは? かつてなく深くまで抉り出す、現代日本の半世紀を生き抜いた女たちの欲望と祈りの行方。平成掉尾を飾る傑作!
この3人の女性、イラストレーター妙子、フリーライター登紀子、主婦鈴子の半生を主婦鈴子の孫(ブラック企業に勤め鬱を患う)が、妙子の葬式をきっかけに出会った、登紀子や鈴子の話を取材していく、という進み方をします。
ちょっと前に「先輩パパのなんちゃら」でにぎわし、それをきっかけに思い出した「働く女性応援よくばりハンドブック」というのを出して炎上したわが県、これがたった2年前のものです。子どもがいて仕事をするのは「よくばり」なのかと炎上。まあ、いろいろ言葉選びが難しいわけで、いろんなパターンありますからね。
この3人の女性の生きてる時代の風景をみてると、昭和の歴史とともに、女性の生き方は、その時代よりはずっと進んだんだろうと思うけど、3つしかないチョイスではなく、もっと多様に選べるようになっていて、自由は不自由と思う。
1冊目は面白い映画になりそうだし、
2冊目は朝ドラとかでやれそうな内容(そして炎上するだろうけど)