賭けに勝ったことある?

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賭け事は嫌いです。

 

明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。
小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相(フロラ)を明らかにする」ことを志し、上京。東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止に。
私財を惜しみなく注ぎ込んで研究を継続するが、気がつけば莫大な借金に身動きが取れなくなり……。

 

現在の朝ドラのらんまんのモデル、牧野富太郎のお話。

実は、朝ドラをまともに見ていなくて、伊礼君が出てるとかそういうのを聞けばその回だけみる、という具合です。

 

そんなわけでこちらのボタニカを読み始めて、これは誰がやってるんだろうと、調べたら、全然、お話が違うんだ…

実際、ボタニカのほうをドラマ化すると、朝から炎上しそうだもん、と思いました。

浜辺美波と神木くんの夫婦愛を愛でる方針の方が良いでしょう。

 

牧野富太郎さんが、好きなものにひたすら没頭し、それしか見えなくなってしまうこと、人としてはとても魅力的で、いつも、何とかなってしまうってこと、それが良く分かる小説でした。高知にほったらかしにしていた妻であるいとこの猶さんも含め、東京の妻すえさんもふくめ、よくぞ、見捨てずに。

ご本人は超長生きな方ですが、時代的に早逝される人々、子どもの死亡率も高く、時代だなあ…

と、富太郎の楽天的目線から描かれているのでさらっと読んでしまったけれど、結構厳しいお話ではありました。でも何かを一心にやり通す、ってのはいいことだよなあ、と。

うちの祖父が植物が好きで、夏の宿題で祖父と一緒に大量の押し花標本を作り上げたときの植物の香りを思い出しながら、読みました。