ジェットコースターで何を叫ぶ?
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寝坊しようと思ったけど結局いつも通り起きた。雨は、私のところはそうでもありませんが、新幹線がとまっているそうなので、結局東京には行かなくて良かった週末となりました。キンドルで本をちびちび読みます。
オールノット
友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。
貧困にあえぐ苦学生の真央が出会ったのは、かつて栄華を誇った山戸家の生き残り・四葉。
「ちゃんとした人にはたった一回の失敗も許されないなんて、そんなのおかしい」
彼女に託された一つの宝石箱が、真央の人生を変えていく。
今度の柚木麻子は何か違う。
これがシスターフッドの新しい現在地!
山戸家の生き残り、四葉さんは、スーパーの試食販売で伝説の販売員。じつは商品に、自宅から持ち込んだスパイスや調味料を隠し味にして、おいしく仕上げる、というちょっとしたズルで売り上げが高いんですが、そこで実家から仕送りはもらえず、バイトや奨学金で苦学している大学生真央と出会い、何かと、四葉さんと交流することで真央が自分の人生を切り開いていく。時代設定は、真央の大学卒業後にコロナ禍という設定で、社会人になって40になるくらいまでを描くので、日本の近未来の状況も小説に想像で盛り込まれていたり、そもそも、四葉さんはじめ、山戸家からみの人が浮世離れしているので、ディストピア作品を読んでいるようなそんな感じで、すごく面白かったです。
オールノットはall knotとall not
真珠の首飾りのように、切れてもバラバラにならないようにつないでいるall knot、絆。
やってみてダメだった、失敗したから、やったことは無駄だったall notということはない、失敗しても何かはあったということ。
ラブストーリーよりはシスターフッドが好きなので満足読書でした。