評判も気になり、チケットも、自分の都合も一致したので、兵庫に行ってきました。

すごく後方でしたが、内容もすごく面白くて、大千秋楽で、挨拶もたくさん聞けて、

おそらく、ダブルキャストのもう一方の子が隣席にいたと思われ、何か得した気分でした。

 

ダーウィン・ヤング(Wキャスト):大東立樹・渡邉 蒼
ニース・ヤング:矢崎 広
バズ・マーシャル:植原卓也
レオ・マーシャル:内海啓貴
ジェイ・ハンター:石井一彰
ジョーイ・ハンター:染谷洸太
ルミ・ハンター:鈴木梨央
ラナー・ヤング:石川 禅

奥山 寛、折井理子

大谷紗蘭、熊野義貴、佐藤志有、社家あや乃、関根結花、髙田実那、髙橋莉瑚、田川颯眞、松村桜李、溝口悟光

 

本作は、架空の階級社会の中で最上位に位置する全寮制の学生たちの苦悩と悲劇を描いた小説を原作(作者のパク・チリは2010年に25歳で文壇デビューし、有望な若手作家として注目されていましたが、2016年に、5作目となる本作発表後に急逝)とし、2018年にソウル芸術団の手によりミュージカル化。三世代に亘る壮大なる人間ドラマと、圧倒的な音楽の力は評判を呼び、2019年10月には早くも再演され、そして、2021年10月3日~17日の三演目も大好評のうちに閉幕。
そんな作品が、フレッシュかつ実力溢れるキャスト陣により日本に初上陸。

 

今年観た中で、1,2を争う満足度でした。シリアスなお芝居部分、ふっと笑いを誘う部分、ミュージカルらしく歌い踊る部分、すべてバランス良し。良質なミステリー小説を読んでいる感じで、1時間20分づづが全く長く感じなかったです。

 

主演のダーウィン渡邊蒼くん。私は初見でしたが、顔は観たことあるような…声が魅力的で。そして今かえって来てみたら、西郷どんの子役時代をやってた子だった、まだ18歳だと、先が楽しみです。

そんなダーウィンの父、ニースが矢崎広さんで、お父さん役の時のスーツ姿がすごいイケメンで、歌も、かなり上手になっていて(JBのイメージ)、大人になったなあ・・なんて思っていたら、2幕は、16歳のニースを植原卓也さん、石井一彰さんとともに演じているときは、超かわいい。ギャップに萌え。この16歳3人組は皆高身長で良い並びなんです。

ダーウィンの友人、レオの内海啓貴さん。こちらも背がすらっと高くて、素敵でした。歌も上手だし。もうひとり、同級生のルミ、観たことある、と思ったら鈴木梨央さん。ミュージカル出るんだなあ、とびっくりしました。下手なアイドル使うよりも、お芝居しっかりしてるし思った以上に歌えていた。

このミュージカルは女性の役柄が少ないのですが、ちょっと歌う、先生役が折井理子さんで、こちらもお上手。

ルミのお父さん役が染谷さんで、こちらも盤石の歌声だし、いろんな役で大人の男性で歌い上げる奥山寛さんこの方も歌声が素晴らしかったです。

で、なんといっても石川禅さん。16歳です、59歳です!というやり取りは、すごく笑えるし、抜群の歌声で、びりびりっとする感じ。

 

いいわー。父性遺伝、人殺しストーリーはさておき、所詮作り物の世界、魅せ方が大事だなあ…と感心しました。韓国すごいなって。