先日直島に一緒に行った友人は、良く本を読んで感想を語り合うという学生時代を過ごしていたため、本の話をしていたら、読書欲が賦活化されてしまいました。

タブレットで読めるってのも、ありがたいです。

かか宇佐見りん

うーちゃん、19歳。母(かか)を救うため、ある無謀な祈りを胸に熊野へ。第56回文藝賞、第33回三島賞受賞。世代を超えたベストセラー『推し、燃ゆ』著者のデビュー作。

 

推し燃ゆ、がすごく面白かったので、もう1冊読んでみました。これがデビュー作。何となく世界観は分かってきました、1999年生まれだなんて若い作家さんなので、どんな作品を書いていくのか、すごく今後が楽しみです。

 

君のクイズ 小川哲

『Q-1グランプリ』決勝戦。クイズプレーヤー三島玲央は、対戦相手・本庄の不可解な正答をいぶかしむ。彼はなぜ正答できたのか? 真相解明のため彼について調べ決勝を1問ずつ振り返る三島は──。一気読み必至! 鬼才の放つ唯一無二のクイズ小説。
 

一気読み、してしまいました。1時間ほどでスラスラと読めてしまう。クイズ番組、その直後に「東大王」見たりすると、もうガチのクイズ番組って、成立しないんだろうなあ…と。インテリ芸能人もどきがしょうもないハヤオシとかすると。

昔、アメリカ横断ウルトラクイズとか、クイズ研究会出身の人たちが、問題の途中で押して、思考をめぐらす、戦いをすごく楽しく見てました。高校生クイズのマニアックな、数学と物理の式を書きながら、答える知力系も好き。答え聞いてもさっぱりわからないものでも、ああやって競技としてやってる感じのすきだったので。

まあ、商業的になるのもしょうがないか…製作側の物語もみられますが、人生がクイズ、生きているなかでもクイズはあって、人生のクイズに正解はない、対戦相手と主人公の生き方がどっちが正しいともいえない。

けれどかなりこれはおもしろかったです。

 

荒地の家族 佐藤厚志

第168回芥川賞受賞作!
あの災厄から十年余り、男はその地を彷徨いつづけた。
元の生活に戻りたいと人が言う時の「元」とはいつの時点か――。

 

これは読んでいる途中ですが、最近の芥川賞は実に読みやすい作品が増えたなあ…と思いながらスイスイ読んでいます。半分以上読み進めましたが、突然、すごく都合のいいことが起こることはないかな、という、これがリアルな情景なのかもしれないなあ、という感じ。

この作者だったら象の皮膚、のほうが面白そうなので読み終わり次第、こっちにしようと思います。

 

 

地図と拳 小川哲

【第168回直木賞受賞作!】
【第13回山田風太郎賞受賞作!】
「君は満洲という白紙の地図に、夢を書きこむ」
 

クイズの本が面白かったので同じ作者の本を買ってみました。最初の数ページを読むと、「これは読むのに力が要りそう」と思うので時間がまとまって取れる時に読もうと思ってます。

 

受賞作をとりあえず読んでみようと思って、あらすじ観た感じだと、

テスカトリポカ、彼岸花が咲く島、少年と犬が次に読みたい感じです。