スリルミー 1月19日ソワレを見に行きました。
今日の組み合わせはこちら。

ネタバレ避けは難しいので間をあけます。



D列センター

私 松下洸平 彼 柿澤勇人

松下さんの私の53歳は、出てきた瞬間から、生きてるのに死んでるような虚無感があって枯れています・・・って感じ。
光が当たって、19歳になった姿見ると、「かわいい」。同級生男子に、こういう感じの子がいたなあ、と。真実は不明ながら、「あいつ、男が好きらしいよ」と噂言われても「ああそうだろうね」って感じ。
そして、出てきた柿澤さんの彼19歳が、これまた、かわいいのです。背丈もこの二人は同じくらいで。
リアルにこういうカップル、いる(いた)っって思わせるリアリティーなので、キスシーンで、ノックアウト。本当にエロい感じで、わー、見ちゃいけないものを観てしまった、という気分に。成河×福士ペアは、舞台としてのペアとして、頭で冷めた部分もあり正視できたんですが、こっちは、指の隙間からこっそり観たい気分(でもしっかり観る)という、これがボーイズラブに萌える感じかもしれないと、思った瞬間でした。

松下さんの私は、愛に満ちている。
そんなのがはっきりしていて、松下さんの私に「頑張れ」と応援したくなり、結局、メガネ落とした~くだりも、成河さんの時は、ゾクゾクっとしたけれど、松下レイは、柿澤彼を止めるためにやったんじゃないか?と、肩入れ。松下さんのセリフの声が、良い。少しひっくり返ったようないい声なので、色っぽい。所作も中性的で、歌舞伎の女形の人みたいでした。観てる間中、松下さん、応援気分。

柿澤さんの彼は、愛に飢えている。
でもほしいのはパパの愛なんで、レイのだけじゃダメなんだな・・・誰が見ても、この子、幼いのに、いきがっている感じが丸わかりと言いますか、これまた、母性本能くすぐる感じです。福士さんの場合は、ほとんどの人に対し、パーフェクトな人が、レイにだけ、ちょこっと弱い感じでそこに勝手に成河レイが付きまとい、福士彼は犯罪そのものも楽しんでいそうで、単純に成河レイを利用し(ているつもりでい)たが、柿澤さんの場合は承認欲求な感じで、幼い感じ、松下レイの愛も分かったうえでのお試し行動的。

最後のところも、私が最初から仕組んだというやばい成河さんにゾクゾクし、レイから、福士さん逃げて、とハラハラしたんですが、こっちのペアだと、彼の犯罪が止まって良かったわ、と。

あのまま、生きてても辛かっただろうから、この結末で良かったんじゃない?ある意味ハッピーエンドのこのペア。

福士さんの獄中はレイの恐ろしい支配欲から逃げたい一心だっただろうけれど、
柿澤さんの獄中はレイの支配欲ってよりは自由がないとか、お父さんに見捨てられた感の絶望じゃないかな、と一つの作品で、いろいろ変わるもんだなあ、と思いました。



この2つのペア、またゆっくり交互に見比べていきたい感じ。期間も短く、叶いませんが。
どっちが好きって、どっちも決めづらい。
本当におもしろい作品でした。