3連休最後の日、9月17日マチネも、マリーアントワネットの3回目に。
3回観劇すると半券を見せると抽選でサイン入りプログラムが当たるようなので応募しておきました。
3回目は2回目とマリー役が笹本さんから花總さんに替わるだけですが、全く印象が異なりました。
そして、やはり、この役はあちらキャスト、この場面はこっちがいいなあと確認する回となりました。回を重ねるごと、私の観た順の都合、組み合わせなどで感じ方は人それぞれと思います。
こうやって、同一ミュージカルを真面目に見るのはいつぶりだろうか?
ここ最近、これほど集中して観ることがなかったので私はとても好みのミュージカルだったようです。3回目、やはり、歴史関係把握、人物の出どころを知ってから見るとより深まりました。
ネタバレ等考慮のため、例により画像で間を空けます。画像下から、ご注意ください。
17日マチネのキャストは
マリーアントワネット 花總まり
マルグリットアルノー ソニン
フェルセン伯爵 田代万理生
ルイ16世 佐藤隆紀
マリーテレーズ 高畠美野
ルイシャルル 陳慶昭


オルレアン公:吉原光夫
レオナール:駒田一
ローズ・ベルタン:彩吹真央
ジャック・エベール:坂元健児
ランバル公爵夫人:彩乃かなみ
ロアン大司教:中山昇
ラ・モット夫人:真記子
べメール:中西勝之
ギヨタン博士:松澤重雄
ロベスピエール:青山航士
ダントン:杉山有大
荒田至法/石川剛/榎本成志/小原和彦/川口大地/谷口浩久/山本大貴/横沢健司
天野朋子/石原絵理/今込楓/岩﨑亜希子/首藤萌美/堤梨菜/遠山さやか/原広実/舩山智香子/山中美奈/吉田萌美
マリーアントワネットの人となり、っていうのは、結局高貴な人なので、実際にあった人はほとんどいなくて、「マリーの親友よ」(マリーは親友とは思っていない人)、「知り合いよ」(覚えられてもいない人)「知り合いから聞いたんだけどね」・・・といろんな話に尾ひれはひれがついて、多くの人の息苦しさ、くるしさを、「同一の敵=マリーアントワネットや王家」を作り上げることで、憂さを晴らす人、更に自分の利益を得ようとする人、それを利用する人。
そういう、気持ちをコントロールされることのこわさってのはフランス革命の時代も何ら変わらないんだなあというのを随所に感じること、最後のメッセージの高いコーラスとかにも集約されて、一人の女性の悲劇だけで終わっていないのが良い、と私は思いました。
マリーは花總さん 笹本さん 花總さんの順。
物語の中心となるマリー役。
「マリーアントワネット」らしい「無知でプライドが高く、人の善意を信じすぎた」何もその場限りのことしか考えていなかった女性が、「地獄を観た」までの振れ幅を演じるのにしっくり来たのが、やはり花總さんのほうだと、私は思いました。あの姫な感じ、3回目の遠目の席からも分かるもの。2回目の組み合わせを初見で、遠目からだとランバル夫人とマリーが新作ドレスのシーンとかで子供いない状態で並ぶと、差異を感じないような気がしました。
笹本さんはドレスを着慣れているかきなれていないか、なんだろうし、おそらく、公演を重ねるときっと姫っぽくなるだろうと思います。
花總さん、笹本さん、花總さんと順にみていくと、やはり、成長過程の姫の笹本さんよりは盤石な姫、花總さんをもう一度見たいと思いました。
花總さんがすごく歌が上手いという印象もなかったのですが、1幕50分付近の意識低迷ポイント、孤独のドレス、は3回目の花總さんの時は退屈じゃなかったんで、聞かせる歌+あのあの演技なんでしょう、と思いました。
フェルセン、古川くん、万理生くん、万理生くん、と順に観ました。
古川君を観てから万理生君をみると、古川君が現実離れしたような、ビジュアルのため、贅沢にも万理生君が普通に見える贅沢感よ・・・
そして、古川君が予想以上に歌が力強く、花總マリーをグイグイ引っ張ってる感じが「男らしいわ」と意外性が高いし、並びが何といっても美しい、絵画のようです。
万理生君を2回目以降見ると、「やはり、歌が上手いわ!」としみじみ思う。フェルセンとマリーのデュエット曲も万理生くんとの3回目の遠い稲妻は聞き入ってしまったわ。
演技の幅もストーリーテラーのフラットな中に悲しみ、劇中演技の中の人物としての造作の振れ幅が万理生君のほうが感じられて、花總さんとみてるとちゃんと人生を生きてる感じがして好きでした。
ただ古川くんもきっと回を重ねるごとに歌も素晴らしくなるはず、あのビジュアル、ミュージカルみてる、現実逃避しにきた感じが味わえて好き、ということで、あと2回観れるならどっちも観たい。
マルグリット、昆さん、ソニンさん、ソニンさんの順に。
王妃と腹違いの妹、である設定から行くと、あまりにボスなソニンさんより、昆さんのほうが合ってるかなあ、と随所に思いました。
先に昆さん観ると、昆さん、上手いなあ、と感心しきり。歌にしても、変装してそこはかとなく、漂う気品。
ソニンさんはとかく、熱い!強い!ギラギラが根底にあって、革命の戦士としてはぴったりなのだけれど、2,3回目見るとちょっと濃ゆいなあ、と感じた。
あと、マリーは愛されていて、自分は愛されていない人生という、フェルセンとの2人のシーン、昆さんのほうが本当に切なくて、複雑な感情表現に見えたのがキュンとしました。あれは古川君ビジュアルに私がぽーっとなってるから勝手に「ほれてまうやろ」と思う自分の気持ちが入ったのか、確認したいので昆さん、万理生フェルセンとでみたいな、と思います、あと一回みれるチャンスあるなら。
ルイ16世は原田さん、佐藤さん、佐藤さんの順で。
ルイ16世は、原田さんのおどおどした内気な表情での登場の瞬間から私は胸を撃ち抜かれてしまいました。ルイ16世も人前に出ていかないといけないような王の立場でなければ・・・鍛冶屋ならって言うのがぴったりだと思いました。
佐藤さんはやはり、王っぽい感じがそこはかとなくする。
逃亡の場面で、フェルセンにここでもういいってのも、フェルセンへと多少の嫉妬>ピクニックっぽいのが佐藤さんで、原田さんは、本気で余裕でピクニックしようって思った浅はかな感じで悲劇っぽいわ、と思いました。
「王として父としてこの子たちを守れなかった」という塔での場面が原田さんのほうが胸締め付けられる思いになり、もう一度見るなら原田さんだなあ、と思いました。
佐藤さんは本当に美声だし、ミュージカル出たてのタイタニックの時に比べたら演技力とても向上、本当にレミゼが楽しみです。
上記に述べたような理由で、
時間があったら、花總・昆・田代・原田もしくは花總・昆・古川・原田で見直したいです。
オルレアン公のソロは毎度、聞き終わると口がほわーんを空きっぱなしになるくらい好き。
坂元さんは歌が少ないです、もったいない。悪い人たちでたくらむ歌の時
マリーアントワネット、博多座は完売はしていないらしく、リピーターチケットも販売されていました。
帝劇の頃にはずっと深まって違う感覚で観られそうな気もするのですけれど、やっぱり時間がなさそう。
3回観劇すると半券を見せると抽選でサイン入りプログラムが当たるようなので応募しておきました。
3回目は2回目とマリー役が笹本さんから花總さんに替わるだけですが、全く印象が異なりました。
そして、やはり、この役はあちらキャスト、この場面はこっちがいいなあと確認する回となりました。回を重ねるごと、私の観た順の都合、組み合わせなどで感じ方は人それぞれと思います。
こうやって、同一ミュージカルを真面目に見るのはいつぶりだろうか?
ここ最近、これほど集中して観ることがなかったので私はとても好みのミュージカルだったようです。3回目、やはり、歴史関係把握、人物の出どころを知ってから見るとより深まりました。
ネタバレ等考慮のため、例により画像で間を空けます。画像下から、ご注意ください。
17日マチネのキャストは
マリーアントワネット 花總まり
マルグリットアルノー ソニン
フェルセン伯爵 田代万理生
ルイ16世 佐藤隆紀
マリーテレーズ 高畠美野
ルイシャルル 陳慶昭


オルレアン公:吉原光夫
レオナール:駒田一
ローズ・ベルタン:彩吹真央
ジャック・エベール:坂元健児
ランバル公爵夫人:彩乃かなみ
ロアン大司教:中山昇
ラ・モット夫人:真記子
べメール:中西勝之
ギヨタン博士:松澤重雄
ロベスピエール:青山航士
ダントン:杉山有大
荒田至法/石川剛/榎本成志/小原和彦/川口大地/谷口浩久/山本大貴/横沢健司
天野朋子/石原絵理/今込楓/岩﨑亜希子/首藤萌美/堤梨菜/遠山さやか/原広実/舩山智香子/山中美奈/吉田萌美
マリーアントワネットの人となり、っていうのは、結局高貴な人なので、実際にあった人はほとんどいなくて、「マリーの親友よ」(マリーは親友とは思っていない人)、「知り合いよ」(覚えられてもいない人)「知り合いから聞いたんだけどね」・・・といろんな話に尾ひれはひれがついて、多くの人の息苦しさ、くるしさを、「同一の敵=マリーアントワネットや王家」を作り上げることで、憂さを晴らす人、更に自分の利益を得ようとする人、それを利用する人。
そういう、気持ちをコントロールされることのこわさってのはフランス革命の時代も何ら変わらないんだなあというのを随所に感じること、最後のメッセージの高いコーラスとかにも集約されて、一人の女性の悲劇だけで終わっていないのが良い、と私は思いました。
マリーは花總さん 笹本さん 花總さんの順。
物語の中心となるマリー役。
「マリーアントワネット」らしい「無知でプライドが高く、人の善意を信じすぎた」何もその場限りのことしか考えていなかった女性が、「地獄を観た」までの振れ幅を演じるのにしっくり来たのが、やはり花總さんのほうだと、私は思いました。あの姫な感じ、3回目の遠目の席からも分かるもの。2回目の組み合わせを初見で、遠目からだとランバル夫人とマリーが新作ドレスのシーンとかで子供いない状態で並ぶと、差異を感じないような気がしました。
笹本さんはドレスを着慣れているかきなれていないか、なんだろうし、おそらく、公演を重ねるときっと姫っぽくなるだろうと思います。
花總さん、笹本さん、花總さんと順にみていくと、やはり、成長過程の姫の笹本さんよりは盤石な姫、花總さんをもう一度見たいと思いました。
花總さんがすごく歌が上手いという印象もなかったのですが、1幕50分付近の意識低迷ポイント、孤独のドレス、は3回目の花總さんの時は退屈じゃなかったんで、聞かせる歌+あのあの演技なんでしょう、と思いました。
フェルセン、古川くん、万理生くん、万理生くん、と順に観ました。
古川君を観てから万理生君をみると、古川君が現実離れしたような、ビジュアルのため、贅沢にも万理生君が普通に見える贅沢感よ・・・
そして、古川君が予想以上に歌が力強く、花總マリーをグイグイ引っ張ってる感じが「男らしいわ」と意外性が高いし、並びが何といっても美しい、絵画のようです。
万理生君を2回目以降見ると、「やはり、歌が上手いわ!」としみじみ思う。フェルセンとマリーのデュエット曲も万理生くんとの3回目の遠い稲妻は聞き入ってしまったわ。
演技の幅もストーリーテラーのフラットな中に悲しみ、劇中演技の中の人物としての造作の振れ幅が万理生君のほうが感じられて、花總さんとみてるとちゃんと人生を生きてる感じがして好きでした。
ただ古川くんもきっと回を重ねるごとに歌も素晴らしくなるはず、あのビジュアル、ミュージカルみてる、現実逃避しにきた感じが味わえて好き、ということで、あと2回観れるならどっちも観たい。
マルグリット、昆さん、ソニンさん、ソニンさんの順に。
王妃と腹違いの妹、である設定から行くと、あまりにボスなソニンさんより、昆さんのほうが合ってるかなあ、と随所に思いました。
先に昆さん観ると、昆さん、上手いなあ、と感心しきり。歌にしても、変装してそこはかとなく、漂う気品。
ソニンさんはとかく、熱い!強い!ギラギラが根底にあって、革命の戦士としてはぴったりなのだけれど、2,3回目見るとちょっと濃ゆいなあ、と感じた。
あと、マリーは愛されていて、自分は愛されていない人生という、フェルセンとの2人のシーン、昆さんのほうが本当に切なくて、複雑な感情表現に見えたのがキュンとしました。あれは古川君ビジュアルに私がぽーっとなってるから勝手に「ほれてまうやろ」と思う自分の気持ちが入ったのか、確認したいので昆さん、万理生フェルセンとでみたいな、と思います、あと一回みれるチャンスあるなら。
ルイ16世は原田さん、佐藤さん、佐藤さんの順で。
ルイ16世は、原田さんのおどおどした内気な表情での登場の瞬間から私は胸を撃ち抜かれてしまいました。ルイ16世も人前に出ていかないといけないような王の立場でなければ・・・鍛冶屋ならって言うのがぴったりだと思いました。
佐藤さんはやはり、王っぽい感じがそこはかとなくする。
逃亡の場面で、フェルセンにここでもういいってのも、フェルセンへと多少の嫉妬>ピクニックっぽいのが佐藤さんで、原田さんは、本気で余裕でピクニックしようって思った浅はかな感じで悲劇っぽいわ、と思いました。
「王として父としてこの子たちを守れなかった」という塔での場面が原田さんのほうが胸締め付けられる思いになり、もう一度見るなら原田さんだなあ、と思いました。
佐藤さんは本当に美声だし、ミュージカル出たてのタイタニックの時に比べたら演技力とても向上、本当にレミゼが楽しみです。
上記に述べたような理由で、
時間があったら、花總・昆・田代・原田もしくは花總・昆・古川・原田で見直したいです。
オルレアン公のソロは毎度、聞き終わると口がほわーんを空きっぱなしになるくらい好き。
坂元さんは歌が少ないです、もったいない。悪い人たちでたくらむ歌の時
マリーアントワネット、博多座は完売はしていないらしく、リピーターチケットも販売されていました。
帝劇の頃にはずっと深まって違う感覚で観られそうな気もするのですけれど、やっぱり時間がなさそう。