ほぼ2カ月ぶりの観劇に行ってきました。
モーツァルトです。


コンスタンツェは、木下さんみたくてとってたんだけれど、災害でそれどころでなく、チケットは紙切れに。
この1回しか観ないので、集中して観に行ってきました。


私の初モーツァルト!は2015年です。山崎育三郎ヴォルフガングでしたが、その翌日の井上芳雄ヴォルフガンクに度肝を抜かれた記憶です。
からの、古川ヴォルフガング。
もう、ひたすらに美しい、綺麗だなあ、そしてとっても細い!!
歌の感想より先に、それ、です。もちろん歌は思った以上に良かったです。
2015年からしか観ていなくて、CDでしかアッキーを聞いていない私でさえ、結局、初代の存在がレジェンド級だともう記憶が薄れるまで「おおおー」って思うことはないのでしょうと思うのです。
でも古川ヴォルフガングは本当に美しく、細いせいか、最後のシーンは痛々しいほどでした、なんとなく、破滅におちいったり、退廃的になっていくような、堕ちて行く系のそこが似合いそうなのはわかっていたけれど。しかし、期待していた以上にやんちゃなところはやんちゃらしく並みの男じゃないとか、子どもっぽさがあるゆえの危うさを市村パパが感じやすそうなヴォルフガングでした。市村パパが死んでも死にきれない危うさ、ウェーバー家の人の悪さに憎しみを感じるほどの騙されやすさ、そんなのが良く伝わるヴォルフガングでした。だから、ヴォルフガングは古川君、思った以上に良かった、観に行けて良かったです。
平野さんは上手になったなあ・・・前回ソニンちゃんの圧勝かな、と思っていたのですが、コンスも苦労しているんだろうなあ、と思う哀しさが伝わってくる感じで。
和音ナンネールさんは、やはり上手だわ・・・市場で、励ましてもらえるシーンがないのが残念、あのシーンのナンネールが健気にふるまう表情、観たかったです。
涼風さんの歌も良かった。『星から降る金』は、結構歌の内容が好きで、毎回聞くとじわっと来るんですが今日も。
シカネーダー、遠山さん、思ったよりは胡散臭げなふるまいでした。吉野さんのほうが胡散臭いけど。

ただ、私は最近、なんでも
世代交代って難しいなあ、と思っているのですが、
市村パパと
山口コロレド
この2人、代われる人いるんかなあ・・・と今回観てますます思いました。
「破滅への道」、コロレドのヴォルフガングへの複雑な思いがこもっていて、余計存在感がます演出になっているように思うのです。


ヴォルフガング・モーツァルト 山崎育三郎、☆古川雄大
コンスタンツェ(モーツァルトの妻) ☆平野綾、生田絵梨花、木下晴香
ナンネール(モーツァルトの姉) 和音美桜
ヴァルトシュテッテン男爵夫人 ☆涼風真世、香寿たつき
コロレド大司教 山口祐一郎
レオポルド(モーツァルトの父) 市村正親
アマデ 大河原爽介、加藤憲史郎、☆小河原美空
セシリア・ウェーバー(コンスタンツェの母) 阿知波悟美
アルコ伯爵(コロレドの部下) 武岡淳一
エマヌエル・シカネーダー(劇場支配人) 遠山裕介
アントン・メスマー 戸井勝海



朝隈濯朗
安部誠司
奥山寛
後藤晋彦
後藤光葵
高橋卓士
高原紳輔
武内耕
田中秀哉
福永悠二
港幸樹
山名孝幸

秋園美緒
池谷祐子
石田佳名子
可知寛子
樺島麻美
河合篤子
福田えり
松田未莉亜
柳本奈都子
山田裕美子


御園座は赤を基調としたモーツァルト仕様のような色合いのかっこいい建物でした。博多座を思い出す感じ。座席も横も前後もゆったりしていて、いい感じの建物でした。

とりあえず、日帰りは難しそうなので、新しくできたホテルを予約して、暑いのでタクシーに乗って連れてってもらったら、
「大体このあたり」
という、スマホで観るとひと区画違うんだけれど・・・
「いや、あの建物だ」
というので、少し腹立つためいつも少しおつりは渡すのですが、きっちり小銭で渡しました。大体合ってるけど、私の言ってた通り、ひと区画違っていて、暑い中少し歩くと、名古屋の四季劇場があった場所でした。
内装が素敵なかわいいホテルになっていました。御園座までもまずまず近くて、良かったです。