数年ぶりに歌舞伎を観ました。

通し狂言『雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)』

海老蔵さんは5役も役替わりで演ずるのですが、どの役も上手い。でも私が一番きにいりだったのが、
安倍清行、100歳を超えてなお、女性を好むっていうちょっとかわいらしい役が意外に良かったです。ボケ気味でかわいい。
天皇になれなかったことを恨み、天下転覆をねらう早雲王子は似合うの当たり前、
若衆の秀太郎や腰元巻絹をからかったりと、愛嬌のある色気を見せつつも、役目をしっかり果たすしっかりした使者、粂寺弾正は、ぴったりな役だし。
女性に対して無垢な鳴神上人役は、えっ、そんなに無垢か?と勝手に思う(でもお上手です)せいか、ちょいちょい眠気が来たけれども、菊之助さんの姫役が美しい。
空中浮遊の不動明王はさておき、その直前のはしごを用いた大立ち回りは素晴らしかったです。

あとは松也さんもキリっとしてて素敵でした。

『女伊達』
女伊達は、粋な女の侠客が、結構お年で、ならず者の二人が若い!!という感じを受けました。橋之助さんが好みでした。立ち回りをするその他多くの若者も「若い!!!!」という感じで、若さを楽しむ感じ。

両親たちのために取ったチケットでしたが、みんな楽しんでくれてよかったです。しかし、歌舞伎の通し狂言を初めて観ましたが、意外に長くても楽しめるもんだなあと思いました。