2月12日 ノートルダムの鐘、マチネです。


キャストボード。今週から、手渡しではなくなり、ロビーのワサワサした感じも減ってきましたので、写真もとりやすい。


何となく、まだ、今週も海宝君はいるんではないか?と思っている(希望を込めて)けれど、前方席で、ほぼ海宝君見つめて、カテコの際に、はじけるような笑顔で手を振り、手を広げて、他のキャストさんの方に向かって、少し、おどけている海宝くんを間近で観れて、私はこれが最後でも悔いなし、です。

何かの神様の気まぐれがあればありがたく受け取りますけど。
コンサートなんかで聴ける曲もあると思いますが舞台上の海宝君を目に焼き付けておきます。この記事には海宝君の事しか書いていません。

登場シーン。
 少し斜め上を見上げながら、いつもの顔で、ゆっくり舞台上から歩いて出てきます。顔を汚し、背のこぶを取り付け、フロローの陰で、頭をくしゃくしゃと仕上げるところ、好き。
振り返ると、もうカジモドです。

鐘つき堂 
 鐘を鳴らすときの跳躍力。「カジモドにとって、この聖堂が世界そのもの」
外に出たら、というガーゴイルとの会話の間中、チマチマと柱や床を拭いてます。
外に出たら、ご主人様にしかられると言いながら、楽しそう。でも後ろからフロローからトントンされて、気づいたとき、かなり萎縮して、「会話は二人でないとできない、相手は」「ご主人様です」と、答える。
フロローも「私だけが、お前を守る」の時、手をクロスするジェスチャーをしますが、出かけるなら「僕は強いからお守りします」と、フロローにいう、「守る」の時に胸の前で手を交差するのだけれど、エジプトの逃避のときの「守る」の時も花嫁のように~で、しっかり胸の前で交差するジェスチャー。教えをしっかり守ってるようです。
「世間は残酷、お前は醜い、キモチワルイ、だからみんなに嫌われる」と、外にでることへの恐怖心、自分だけが、守れる、としっかり植えつけられていてからの

「陽射しの中へ」
陽射しの、「の」、のところが好き
ラストの中へ、「へ」、はも恐ろしくロングトーン
とにかく、抜群に上手さを感じるこの歌。
出てはいけない運命を受け入れてるのに、憧れが強くなって、「今日だけは」という気持ちが1曲の中で、歌声や表情で変わっていく姿が良くわかります。この曲でさっそく毎回泣ける。


「祭り」
’いいぞ〜誰にも気づかれない大丈夫’
外に出てみたら意外と平気じゃん、ってだんだんウキウキ。最初は、通行人がそばを通るたびに、顔を伏せたり、ずれたフードを深めにしたり、舞台下手側で、町の様子を伺っている間も動きは細かい。


「タンバリン」
’誰だ、あれは?誰なんだ’の3重唱もいいのに。
エスメラルダの踊りの最中で、フードがずれかかっても見入っている一目ぼれ感。でも、近くに(肉屋さん高升さん)来たときは、ハッと身を引く。


「コンテスト」
舞台にひきづり出されて、戸惑いながらも、王さまになって、エスメラルダと壇上で、少しダンスしてる。高升さんが「握手して」とか近寄っているところに、安部さんから順に何か投げつけられる。人々がカジモド攻撃し始めて、身を守るため抵抗、「ご主人様助けて」と言っても、助けてくれない。そんな状態で、皆の流れに逆らって
「やめて」と止めてくれて、水をくれて、顔を拭いてくれた憧れの女性。恥ずかしいし、怖いし、柱にしがみつく姿が本当に怖そう。

「大聖堂」
フロローにお許しください、とすがろうとして拒否され、床に倒れこむ。気の毒で切ない表情。だけど、外に出るとひどい目に合う事を実感し、刷り込まれたと思います。
フィーバスとエスメラルダの2人のやり取りを、耳が遠いから、二人の雰囲気で一生懸命察しようと、二人をステンドグラスの前から交互に「どうなってるか」視覚のみで追っかけている様子。「どこから来た?」あたりで、二人がグーンと近づいたところで、ついうっかり物音を立ててしまう。


「世界の頂上へ」
力持ちなのね、「そうだよ」の言い方、好き。
エスメラルダが横で歌う時、柱や自分の手をもじもじさせながら、こっそり数センチだけ体を寄せます、そこも可愛くてツボ
わざと手すりから落ちたふりをしてふざけたり、高いところ怖いエスメラルダをてすりに座らせて、
「エスメラルダ」「なあに」「いいね、ふたりでいる」
ものすごくしあわせそうな顔をしているのが可愛い。
これも収録してほしかったです。

その後フロローが来て、エスメラルダがいることに気づいて、カジモドにがみがみ言うのがトーンダウン。エスメラルダが去った後に、カジモドが「彼女はやさしくしてくれました」というのを絶対、野中フロローは嫉妬してるな、余計暴力が強くなってるな、と思う。
エスメラルダの事を考えるな、と言われるときのカジモドの抱擁は抱きしめているけど、心は違うところにあるのが分かるフロローの表情。

「酒場」
誰をみても彼女に見えるというフロロー
同じように誰を観ても彼女に見えるというカジモド。
毎日、外なら眺めているけれど、彼女と会ってから、同じ風景でも変わった、とこの子は恋をしてるのね、という切ない歌い方。「天使がほほえみかけてくれた」は幸せそうに「みにくい」の言い方が本当に辛そう。
そんな歌のあとの地獄の炎、フロロー、どんだけ怪物なんでしょうって思う。
「悪人は罰をうける」「あの女は邪悪」「捕まえるから安心しなさい」とカジモドに言うフロロー。その後、エスメラルダ探しが始まる。

「エスメラルダ」
パリが焼き尽くされ、ステンドグラスの前で、
「火事だ」「エスメラルダ」「どこにいるのか?」「名前呼ぶだけ、何もできないのか」
とってもオロオロしながら、歌の部分の「のか」の部分が好きです。
さらに、「ああエスメラルダ、今鐘を打ちならせ」も四重唱のなか、海宝君の声が響き渡って好き。記憶に叩き込みました。

鐘を鳴らしながら、舞台前側に来て、カジモドのポースで一幕。

何か書きたりないような気もしますが、長いので、続きはまたのちほど。