2月5日、マチネのノートルダムの鐘。



カジモド 飯田達郎
フロロー 野中万寿夫
エスメラルダ 宮田 愛
フィーバス 佐久間 仁
クロパン 阿部よしつぐ

一階センターブロックだったせいか、すこし間が空いたせいか、最初と同じくらい、オープニングの、「アーアーア、アーアーア~♪」の聖歌隊の声の圧で、テンションぐんと上がり、二幕最初も迫力感じました。

今日は一ヶ月ぶりの達郎カジモドでした。
お顔がよく見えたせいもあるかもしれませんが、達郎カジモドの演技が、深くなってるように感じました。顔だけではなく、声の表情といいますか、実は海宝カジモドでは毎回泣き所の、「奇跡求めて」、エスメラルダ、フィーバス、ジプシーが旅立とうとする時にカジモドだけが開きかけた心を閉ざす切ない歌、今日は切なくてキュンとしました。世界の頂上での、エスメラルダへの表情も「恋」してますって感じがかわいらしくて。あの時の世界の頂上で、の時はアンサンブルさんたちも本当にいい表情してて、一緒に幸福気分になります。
今まで書いてきた感想と異なり、達郎カジモドも、劇中で、カジモドの心の成長を描いていて、最後まで泣けました。「数年後、ノートルダムの地下室で…」のセリフの言い方が、感情入ってて、これまた切なさ度アップ。達郎カジモド観た中で一番、ウルウルした回の観劇になりました。
相変わらず、声は美声、高音もきれいに出ていました。
フロローが座るところは、綺麗に拭くし、2幕は、フィーバスとのやり取りからの、扉バタンが、両足ジャンプになっていて、笑いが大きかったです。

野中フロローは、
カジモドが、本当に、辛い思いをしないために塔に閉じ込めているから、道化の祭りの時に、カジモドがさらされた時に、「カジモドをみられて自分が恥ずかしい」と思ってなさそうで、躾のために、あえて助けなかったようにみえる。
カジモドに対しても厳しく、礼儀を教えて育てて、昔ながらの日本のお父さんみたいな、厳しいけど、時々優しいっていう感じを受けます。だから、時々息子ように感じる、という台詞がしっくりきます。
エスメラルダに「私をみるその目つき」と言われて、初めて自分の中の欲情の存在に気づき『本当のこと指摘されると怒る』っていう普通の人間らしくてよい。
初めて自分の感情、欲情に戸惑う。カジモドに「あの女は悪い女だ」とカジモドに言い聞かせているように見せて自分に言い聞かせている、教えに敬虔そうな聖職者らしくて好き。完全に好みの問題です。
牢屋のシーンでエスメラルダに襲い掛かるシーンでフィーバスのことを持ち出して取引もちかける台詞、昨日、あった?いきなり、その次の二人の歌の事が心配すぎて、私の意識が飛んでただけかもしれない。

以下も長く続きます。



宮田エスメラルダは、本当にダンスが綺麗。ダンスシーンは、私でも、おじさんたちに交じって、掛け声あげつつ、タンバリンに多めにお金入れると思う。スタイルも美しい。足が綺麗。叫び声が本当に嫌そうで、台詞のしゃべり方も好き。でもソロナンバーで泣けない。理由は自分ではわかっていますが、端的にこれも好みの問題なので書きません。

佐久間フィーバス。戦争で傷ついたPTSDっぽい感じをきめ細かく演じられているし、顔の作りといい、手足の長さ、頭身バランスと言い、すごく好みです。なので、町の娘たちが次々に惚れるのは超納得です。芝居上、見た目で、皆がふにゃーってなる、美貌度、魅力度って、どうしてもこちら側が脳内補完しないといけないビジュアルの方が男女問わず、ありがちな中、超納得。
一部、ここ音が苦手そう、と思うところもあったけれど、この前より、声、細いとは思わなかったです。私は単純に好みの男性には評価が甘いというだけかも。カテコでしみじみ、姿好み!と思って観てました。

阿部クロパン。
歌声はワイスクロパンの方が、がっちり歌えてるのかな、と思うのですが、兄貴感が、しっかり出て、かっこいい、クロパン。カジモドが引きづり出されたあとの収集の仕方や、奇跡御殿が見つかったときの落ち込み方とか、お芝居部分がすごく好きです。ああ、観れて良かった。

アンサンブルさん。
私的に、初見のキャストはピンク字に変えてみました。

【男性アンサンブル】
野村数幾
安部三博
大空卓鵬
賀山祐介
高舛裕一
金本和起
宇龍真吾

八百亮輔

今回の男性アンサンブルさんは、私的にかなり安定。これも完全に好みなんで。
ただ、キャスト観て選べるわけでもないのに、書くのもどうかと思いますが覚書。

1枠、野村さんは、鈴本さんに比べると背も高いし、フィーバスと友達って感じです。影武者役は鈴本さんの方が上手だと思います。野村副官はカジモドとフロローのところに「奇跡御殿が見つかりました」と嘘の報告をカジモドに聞かせるために来た際に、そっとカジモドの様子を伺ってます。

2枠、安部さんは、国王の時のビビり方が毎回、きっちりお芝居されます。あと、タンバリンにお金入れる時に結構、台詞しゃべってるなあと。

3枠、大空さんは、最初にドラ鳴らして変顔するときの顔をしっかりやり切ってる。声もしっかり通るし、ダンスもお綺麗。そして、私の好みの濃いめの顔です。

4枠、賀山さんは、酒場のソロもですが、各種台詞の声がキッチリ通るので、安心して観れる。単なる好みです。

5枠、高舛さんは、財布すられましたの嫌味な貴族がだんだん、熱演になっている、聖人の首の落とし方が上手。そして顔かたちが好みです。

6枠、金本さんは、初見。壁抜け男のDVDで観たことある人でした。
いつも平良さんだったので、見た目が若くなってしまいましたが、声もいい声だし、聞く方には問題なし。

7枠、宇龍さん、初見。佐藤さんでずっと見慣れていましたが、この方もいい声で、ジュアンの演技が熱演なので、観てて楽しかった。

8枠、八百さんは、濃い顔で小柄な吉田さんが好みなので、時々、その位置にいると、「わ、大きい」と違和感は感じるのですが、どちらでも大丈夫。


道化の祭りで、混乱に乗じて、再び3枠が1枠の腰についた財布をすって、1枠に少し世間話みたいなのをしてさりげなく去るというくだり。
昨日は大空さんが、野村さんの腰をみたら、腰に財布セットされていなくて、
「ああーない、残念」という表情をして、野村さんに世間話して去ったあと、野村さんは、財布をとられた体で、「ああーやられた」と演技しているのが、あまりに自然すぎて、さすがだなあと。

【女性アンサンブル】
平木萌子
久居史子
吉田絢香
小島由夏

【男性クワイヤ(聖歌隊)】
白山博基
坂下良太
見付祐一
奥田直樹
佐々木 純
新井 克
井上隆司
飯村泰志

【女性クワイヤ(聖歌隊)】
片山美唯
辻 奈々
土居愛実
千田みゆき
谷 明実
河村古都
秋山知子
杉山由衣

顔認識はとうに諦めましたが、クワイヤさんの声が分厚く感じました。席かな。

*****

土曜ソワレのカジモドがようやく、日曜マチネになってた週間予定キャスト。ただあくまで「予定」ですが、昼からの仕事が超ご機嫌。
ずっと前から、次の予定次第で、ここ辺りが海宝君限界かな、って、この連休に賭けていたので、実は、怒涛の3連続ノートルダム。海宝→田中→海宝です。あとは体調と、交通網次第。アンサンブルさんは昨日、ストレスなく観れたメンバーなので、ありがたいことです。