フランケンシュタイン 22日マチネ。

東京、暖かいです。こんなに暖かいのに、こっちは、月曜雪かもという予測で、今時期、帰れないと困るので、今日のうちに帰っておこうと、手紙のソワレを諦めて帰ることに。

内容は触れていますのでご注意。




中川×加藤ペアで2回目。子役はリトルジュリアは引き続き斉藤さくらちゃん。リトルビクターが石橋陽彩くん、石橋くんはカラオケバトルで観たことありますが、舞台では初見。歌がすさまじく上手かったです。
今日はFCからの席、最前列上手ブロックですが、センター寄り。そのため、皆さんの涙も表情も良く見えて。2回目だから話も良くわかっているし、話に入り込みすぎて、ビクター母がペストにかかった1幕あたりから、涙がつーっと止まらない、濱田めぐみさん効果。和樹アンリの断頭台周辺の表情も神々しすぎるし、カトリーヌがとんでもない歌うたいながら、くれる水に無邪気に笑う怪物の笑顔も目の前。アッキーの少年時代感がたまらなく、濱田さんの歌も相まって涙が止まらない。
2幕のエヴァの曲、両隣の人が拍手し始めたので、ああ、しようかな、ただ私リズム感に気を取られがちで歌を堪能できないタイプなのでこそっとまぎれてサボることも多い人です。しかし、イゴールさんが拍手ジェスチャーをするので、つい手拍子はじめたら、指でOKサイン。多分、あれ、私にしてくれたのね、と、勘違いするようなお席でした。

加藤アンリも怪物も初日よりもずっと、怪物感が良かった。コートを翻して高笑い、鼻で笑う姿、美し。半裸も近くで観ても、美しかった。怪物の動きがすごい向きで足や手が曲がっている筋肉が美しかったです。中川ビクターとの身長差も美しすぎでしょう。




涙と筋肉の事ばかり書いてもしょうがない。前回初日以来の2回目で、2幕以降のこと、「復讐」に至るあたりのこと、ようやく咀嚼できたような気がしました。

でも、私の個人的な解釈です。

戦争で同じ風景をみても、傷ついたものを再生しよう、と自らの力を信じ、邁進するヴィクター、かたや、虚しさを感じ、自らの力の限界をしり、生きていたアンリ。

結局、人は死ぬんだけど、っていうと、何もかも自分のやってることが、無駄なんじゃないか、役に立ってないんじゃないか、と考えてしまいがち。

目標持って輝いている人をみて、嫉妬するのではなく、応援しようと思えたのは、同じ科学者として相手ビクターの格があいつは違う、と思わせるアッキーの天才感もある(この人にかなわないなあ・・と思えば、共同研究者にはなれそう)けど、♪『君に出会った瞬間に、夢見る瞳に恋をした』と言ってるから、結局、惚れてるから、こじれたな、と。愛と憎しみ。

それに、惚れてる人のために、身をささげて、「君が死ぬより、僕が死んだ方が、君が研究も出来て人のためになる」って本人的には満足して死んでるのに、迷子の子どもに語り掛ける「作った時点でどうやって生きて行くか、恋をするかなんかも考えずに、作り出された」ことに怒りを感じてるのもかなり納得は出来ました。

闘技場に火をつけたあと、『昨日夢をみた、誰かはわからないけど抱きしめられた記憶がある、あの夢の続きが見たい』みたいなこと、と歌う怪物に、誰か抱きしめていたそれが「ビクターなのになぁ」と切なくなったのでした。でも怪物の最初の記憶が首絞めてるビクターだから、手帳の記録と合わせて、見た目怪物として生かされたことへの復讐で三年後のシーン。

で、ステファンは多分すでに殺害してるからしょうがないでしょうけど、
第一声が生きてたのか?っとビクターも少しでも嬉しい顔したり、どうしてたのかと、聞けばいいのに、おぞましいものをみるような顔で「喋れるようになったのか?」だから、余計、復讐の続きが止められないよね。




ただ、北極らしき場所の対決は、最後の最期、怪物が微笑んでいるように見えて、怪物は最後、アンリの記憶少しは取り戻したのかなあ、結局、究極的には、憎しみを抱えてビクターが必死で北極来てくれて嬉しかったんではないかと、感情って、すぱっと一言では説明できないことが多い、それが人間。

カトリーヌもあれだけ、ひどい目に遭いながら、「死にたい」ではなく、「生きたい」と思えることがすごいかもしれない。私も1幕のアンリ並みに、クールに、死ぬときは死ぬとはちょっと刹那的に思うことも多いですが、多分いざとなったら生きたいって思うと、分かってます。
「生きたい」っていうのは最低限の原始的な本能で(お腹がすいたら食べる)、
プラスで「幸せに」+生きたいとか、「人より幸せに」生きたい、「もっともっと豊かに」+生きたいとか、どんどん、欲が出てきて、そんな欲が出てくるのが、動物と人間の違い。

だから戦争やテロとか、暴力が確かに繰り返し起こすのも愚かな人間ではあるのですが、でも人間の生き死にを「充電」「放電」って言って、割り切ってしまうのも何か違う。操作するなんてもってのほか。だから、博士の「偉大な生命想像の世界が始まる」の歌詞はこじつけでしょ、っていう内容(でも歌はすさまじくかっこいい、「蘇るのだ」でふるえます)。

アッキーのフランケンシュタイン博士は、科学者としての技術を生かせるか、どうかっていうよりも、アンリのことを生き返らせたい、もう一度、会いたいっていう気持ちが強いように見えて、お互いに、愛し合っている恋人同士、もしくは、親子の愛くらい濃そうなものが誤解して憎しみあうすれ違いの物語に今日は見えました。

恒例の缶バッジ放置プレイは、今日は珍しく、日付が変わる前に開封してみました。2回観たから2個。
一つ目のイゴール空けた時点で、ものすごく、予感がしていたのですよ、そしたら、2個目にルンゲが出てくるっていうミラクル。


2役とも同一人物でそろうことは、これも16分の1の確率で起きることです(多分)。でもジャックでもアンリでもなく、今日は、目があった壮麻さんってことが、ものすごいミラクルだなって、開封して、今週もいい観劇したので、来週まで頑張ろう、って思えました。来週末はフランケンシュタイン千秋楽。天気次第。

こっち帰ってきたら、全然、雪は降っていなくて、積もっていない。でもすごく寒いから、確かに明日朝は危なかったかもしれない。
手紙、観れたんじゃないかと思うけれど、もう早々にDVD販売も決まっているようなので今年はDVDのみになりそうです。

【ビクター・フランケンシュタイン/ジャック】(Wキャスト)
中川晃教
【アンリ・デュプレ/怪物】(Wキャスト)
加藤和樹
【ジュリア/カトリーヌ】
音月 桂
【ルンゲ/イゴール】
鈴木壮麻
【ステファン/フェルナンド】
相島一之
【エレン/エヴァ】
濱田めぐみ

朝隈 濯朗
新井 俊一
後藤 晋彦
佐々木 崇
当銀 大輔
遠山 裕介
原 慎一郎
丸山 泰右
安福 毅
彩橋みゆ
江見 ひかる
可知 寛子
木村 晶子
栗山 絵美
谷口あかり
原 宏美
福田えり
山田裕美子

【リトル・ビクター】(Wキャスト)
石橋陽彩
【リトル・ジュリア】(Wキャスト)
齋藤さくら