12月4日 マチネのアラジンをみてきました。
笠松アラジン、町田オマール、青木サルタン王、初めて拝見しました。




笠松アラジン、若いなあ、と。実年齢も20代前半くらいでしょうか。
本当に幼くて、その時々で、考えなしにパンを取ったり、盗みを働いたりしてて、悪気はなさそう。
街の娘たちが骨抜きになるっていうのとは違って、
でもいい子なのよ、っていう助けてあげなきゃ、と思わせる、アラジン。
ジャファーに
「君に目をつけていたんだ」
と言われても、この良い声のおじさんはは男の人が好きなのか、そういう対象として、みてるの?、とは微塵も考えていなさそうな、少年っぷり。
ジーニーの魔法の世界に本当にどっぷりつかって、一緒に喜んだりびっくりしたり、王子様に変身しても、王子度は高くなく、そのままアラジンのままな雰囲気だったり、ジーニーがアドバイスしてくれるのを「ごめんネ」と小声で謝りながら、去っていたり、本物のジーニーだよって4人組ではしゃいだりとか、色々細かくお芝居をしてるのは好感。ジーニーにも対等な友達よりはかわいがられていそうだし、カシームのいう事も良く聞きそう。
新鮮なアラジンでした。
ついつい、アンサンブルさんとジーニーに目が行きがちになってしまいました。これから、アラジン役の日々がかさなっていくと、その役柄にふさわしい歌(声は若々しくていい)とか、主役だぞっていう華のある雰囲気をまとわれていくのだろうなあと、思いました。
主役感でいきますと日曜日に観たのは「アラジン」ではなくて「ジーニー」という作品だと思いました。

町田オマール。
イアーゴで良く観た顔が、オマールって不思議、って思いました。それで思うと、イアーゴの方が活躍する場面が多い、オマールって、ほぼ見せ場少ないんだなあ、と今さら気づきました。歌より、ダンスとかアクションが多め、町田オマール観てると、前の二人がかなり踊れる、動ける人だったのね、と今さらながらに…
それほど、女子っぽくはないけれど、可愛いオマールでした。
昨日の組み合わせだと、西尾カシームが一番アニキっぽく見えるし、白瀬バブカップは相変わらず、安定の上手さでしたし、バランスは良く、仲間感がありました。

青木サルタン王。
良いパパだ…顔もダンディーだし、良く観てきた石波パパよりは「人を見る目」はありそうな気がします。歌声が素敵でした。

ジャーファーとイアーゴの掛け合いも毎度楽しみ。ジャファーの「おじ」に化ける時の声のペコペコってこんなにしてたっけ、と思ってその後の声の落差を今回も楽しみました。

岡本ジャスミンは1年ぶり。見た目は王女さまにピッタリだ、と思いました。思ってたより、歌い方が可愛い風になっていたような気がします。

瀧山ジーニー。もう、どんな感じか、さすがに覚えてきたのに、何回みても、おもしろい。ここってこんな返しだったっけ?とか、こんなテンション、と毎回、新しい発見がありつつも、分かっているものを観る安心感もあり、何とも上手く表現できませんが、ジーニーのイメージと言ったらこの人、と私は思います。ほかのジーニーを回数観てないだけかもしれませんが。

アンサンブルさんたちは、私的には今回もお好みの顔立ちの人が多くていくら目があっても足りないなか、観てたら、街のものを売ってる時も色々してることやら、楽しく拝見。ずいぶん顔認識できたような気がします。

占い師さんはやはり松本さんがいいです。声のボリュームが好きです。

ジーニー 瀧山久志
アラジン 笠松哲朗
ジャスミン 岡本瑞恵
ジャファー 牧野公昭
イアーゴ 酒井良太
カシーム 西尾健治
オマール 町田兼一
バブカック 白瀬英典
王(サルタン) 青木 朗

【男性アンサンブル】
渡邉寿宏
田井 啓
清川 晶
提箸一平
深堀拓也
加賀谷真聡
水原 俊
南 圭祐
ハンドコアクアリオ
永野亮比己
大森瑞樹
前田員範

【女性アンサンブル】
小幡朱里
多田毬奈
金 友美
石戸瑶子
加藤久美子
小島光葉
松本菜緒

イメージ、と言えば。
前日に、石井一孝さんの甘いお声のアラジンを聴いたせいか、
「そんなに回数観ていないけど、映画のアラジンのセリフの声の人・・・」
と最初の声の人の事をおもいだしました。現在一般に発売中のは、違う声優さんに変わってますが、大学生のころ、映画を観た当時、この人ってこんなに歌えるんだ、と思ったら、歌は歌担当の人らしい、というのを知って、その歌の人が=石井一孝さんと一致するのは、それから20年近くたった最近なミュージカルに関してはニワカな私です。

そんな映画の最初の声の人の事を前日に思い出したものですから、
アラジンと言えば、女性にモッテモテのプレイボーイ的な印象に。街の女子たちや女官たちを骨抜きにして、嘘をついて…ってああーリアル、そりゃあ、封印でしょうが、意外にあの声好きだったんで、あるはずのビデオかDVDを鋭意捜索中です。

映画のジーニーのイメージを全く損なわない、瀧山さんんはやっぱりすごい。