アルカディア、4月10日 マチネを見てきました。

公演から数日経過、これから見られる方もいらっしゃると思いますが、全くネタバレせずに、感想を書くのは難しいので、少しでも内容がわかるのが嫌な方は、以下は、スルーで。


堤 真一、寺島しのぶ、井上芳雄、浦井健治、安西慎太郎、趣里
神野三鈴、初音映莉子、山中 崇、迫田孝也、塚本幸男、春海四方





XBセンターブロック

専門用語的なアルゴリズムやフェルマーの定理などなどのことは、あまり深く理解しようと考えずにいようと思ってましたが、
本当に、パンフレットを前日に読ませていただけて良かったです。
人物は把握しておいて良かった。
バイロンはお話に出てくるだけで、俳優さんが演じて出てくるわけではないことと、過去→現代→過去…と交互で、最後の方は同時進行ということは知っておいて良かったです。

個人的には、最前列のセンターだったので、好みの人たちが近くで演技し始めると、顔観るのに興奮してしまって難しげな専門用語を含む台詞が入ってこないので、考える暇もなくて。

芳雄さんは、物語の重要なカギの人なので出ている時間も長く、ちょっといけずな表情をするところが良く見えて、女子校そだちの私は、あの時代の若い男の先生たちに抱くキュンとする感情を思い出させれました。うちの学校だったら、本当にFCできてたと思う。

浦井君は最初、長いこと出てきませんが、亀とごろっとしたり、後ろにいる寺島さんに思いを伝えるところなどは、寝ころび位置、立ち位置が近くて、覚醒レベルアップ、顔観るのに興奮してしまいました。

寺島さんと堤さんの2人だけの1幕でのやり取りのところは、難しい言葉を理解しようとして、一瞬意識が飛びそうでした。でも、堤さんの熱い感じと、寺島さんのクールだけど色恋には奥手っぽいところ、上手い。

山中さんと迫田さんが絡むところはちょっと和む。
神野さんは、出てくると迫力があって、すごい女優さんだと思いました。あの時代の貴族の奥様の退屈そうな感じが伝わりました。

諏里さん。お母さんに似ているのかな、お顔。体つきはバレリーナっぽく華奢でした。最後のワルツシーンで靴を履かずに登場しているのですが、その足のつま先立ちがとてもきれいでした。しゃべるときに、顔の筋肉が滅茶苦茶動くなあ、と思ったけれど、少女らしくて合っているキャスティングだと思いました。ワルツ踊っているのが17歳の誕生日当たりってことは・・・と思うと切ない。

難しい話だけれど、話的に印象に残ったこと。

小さい点々が集まって、全体像が見えてくるのは、日々の生活にも通ずることで、何やってるかわからないけど、最終的に形になっているって人の一生そのものだなあ。

理系の科学者の浦井君が、結構、基本、飄々としているのに、200年前、コンピューターもない時代に、自力ですごい研究をしていた17歳の女の子の話になるとちょっと気色ばんで、嫉妬というか、気持ちが揺れるのが、印象的でした。今の時代、証明されたり、発見されたりするものは、大昔の人が見つけたものを、応用しているものに過ぎない(良きにつけ、悪しきにつけ)って思うところもあります。

いろんなものを研究するときに、ある事象と起きたことを結び付ける証拠を見つけるというのは、科学でも文学でも一緒ですが、割と、大胆に仮説を立てて、強引にいく堤さんと、とても慎重に証拠固めする寺島さん。非常に対照的で。衝突していたけど、最終的に二人の研究者が、お互いのやり方を認め合うっていうのもいい感じでした。
ある程度、仮説を立てて、筋道立てて、ある意味大胆で、進むこともあって、あまり慎重すぎるとなかなか物事は進展しないわけですから、どっちのタイプもいろんなものが進化するには必要です。
ただ、あまりに突飛すぎるもの、大々的に発表して(堤さん演じる学者は「モーニングショーで」)反論が見つからなければそれが真実になってしまいますが…数年前の某有名雑誌に載ったりしたお騒がせ細胞のことをちょっと思い出しました。


次、大阪で観ます。

今度は全体的に把握してみてみたいです。

―STORY―

著名な詩人バイロンも長逗留している、19世紀の英国の豪奢な貴族の屋敷。
その屋敷の令嬢トマシナ・カヴァリー(趣里)は、住み込みの家庭教師セプティマス・ホッジ(井上芳雄)に付いて勉強中の早熟な少女。しかし、天才的な頭脳の持ち主の彼女の旺盛な好奇心には、年上のセプティマスも歯が立たない。
あるとき、屋敷の庭園の手直し用の設計図に、トマシナは何の気なしにある書き込みをしてしまう。
その何気ない悪戯書きは、約200年後の世界に大きな波紋を広げていく。
そして、約200年の時を経た現代。
同じカヴァリー家の屋敷の同じ居間に、過去の屋敷や庭園、とりわけ残された書き込みのことを熱心に調べるベスト・セラー作家ハンナ(寺島しのぶ)の姿があった。そこに、バイロン研究家のバーナード(堤真一)が加わり、ライバル同士の研究競争が過熱!その争いは、カヴァリー家の末裔ヴァレンタイン(浦井健治)、クロエ(初音映莉子)兄妹を巻き込み、やがて…。 

<ひとつの場所=同じ屋敷の同じ場所>を媒介として、繋がっていく二つの時代と人々。
それぞれの時代に生きる人々のドラマは、クライマックスへと加速度を増しながら展開していく。
19世紀のトマシナと家庭教師セプティマスの「歴史の中に消えていった過去」は、現代に復元されるのか?
現代の研究者バーナードとハンナを取り巻く人々の思惑、そして、2人が追究する真理への情熱は?