ピアフ、3月21日、大阪千秋楽。




エディット・ピアフ――本名エディット・ガシオンは、パリの貧民街で生まれ、路上で歌って生を繋いでいた。
ある日、ナイトクラブのオーナーがエディットに声をかける。
「そのでかい声、どこで手に入れた」
「騒がしい通りで歌っても、歌をきいてもらうためよ!」
“ピアフ”--“小すずめ”の愛称がついたエディットはナイトクラブで歌い、店に集うセレブリティをたちまち虜にする。
華やかで順風満帆な人生にも見えたが、私生活では切実に愛を求めていた。
そして、男を愛する度に「バラ色の人生」や「愛の讃歌」などの名曲を生んだ。

最愛の恋人を失った時も――
仲間が去った時も――
病が身体と心を蝕んだ時も――

エディット・ピアフは、愛した。生きた。歌った。

感想

最初、あっというまに物語が進むことに思った以上にビックリで、割と蓮っ葉なせりふの応酬にもびっくりでした。

ボクサーのマルセルさんとの別れで1幕最後で泣き、シャルル・アズナヴールさんとの別れのシーンから、2幕終了まで、涙が止まらなくて。
「水に流して」
歌番組で観たことがあったのですが、あのタイミングで聞かされたら、たまらず、号泣でした。大竹しのぶさん、すごい。「上手なんだけれど、あのセリフのしゃべり方は一緒なんだな…」と最初思っていたものの、ドンドン引き込まれました。歌声の迫力が、本当に、命削ってます、という感じが伝わってきました。


作:パム・ジェムス 演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ、梅沢昌代、彩輝なお、伊礼彼方、碓井将大、川久保拓司、大田翔、津田英佑、横田栄司、辻萬長、池谷祐子

キャストさんを書いて、これだけしか出ていなかったんだ…とびっくりしました。

印象に残った役を。

梅沢さん。お友達役。笑いを持っていく間合いが、すごい。大竹さんとの掛け合いはポンポン、下ネタなので、びっくりしました。でも、ピアフを最後見舞うところ、47歳とは思えないほど、やつれて弱ったピアフの前で明るく振舞いつつ、でも悲しげに、思い出話を語るところ、涙腺崩壊でした。

彩輝さん。女優メレーネの役で出てきたときに、この人、絶対、宝塚だろうな、と思った。スタイル良し、かっこよい。打って変わって、秘書マドレーヌは別人か、というほど、従順でした。

伊礼くん。顔は素晴らしい。チンピラの役や、映画俳優の役など、色々、3枚目風のテイストもありましたが、シャルルが。素晴らしかったです。思いあって、別れを告げるシーンの愛の深さもSHEもさすが。

碓井くん。最後の20歳年下の恋人。汚れなく、純粋な青年で、だましてないな、と思わせる透明感がありました。

川久保さん。ルイ。ずっと、マネージャーをしている人ですが、こんなにイケメンだったの?スイーティーったら。知りませんでした。

太田翔さんの帰れソレント、すごい迫力でした。マイクいらずですね。さすがオペラの人。顔も素敵です。

津田さん、司会者の人の顔、観たことあるなあと思っていたら、そういうことか。良いお声でした。

横田さん。マルセルが凄すぎ。愛が深いの。私も、あんなことあったら、一生引きづると思います。売人の役も悪そうだし、ドイツ兵もかっこよかった。芸達者です。

辻さん。存在感が大物なので、良い。最初のピアフを見つけ出す人や、薬物治療の先生など、風格のある役がお似合いでした。

池谷さんはファクトリーガールの人。こういう顔だったんだ、と初めて顔を認識しました。