行ってきました。ウェストサイド物語。




東京滞在時間5時間でしたが、観れて良かったです。

高校の時に学校の授業で観たときの記憶は、トニーとマリアのベッドで二人のところ以外、印象残っていません。多感なお年頃で、女子校だったので、男の人とあせる…しか。トニーが山口さんか芥川さんかの時代だったはずなのに、もったいない。
年を取って、貧困や、格差、人種差別など、現実としてわかる大人になったせいか、前みたときよりも単に演出で、そういうメッセージ性が強くなっているのかな…
観終わった後に、ふーっとため息が出るような、でも、私はこういうお話、嫌いじゃないので、全国公演、スケジュールを確保したい、隙間があれば。ただ、問題の6-7月なので、どうなることでしょう。

台詞部分は、四季だ、と思うところもありましたが、歌になれば問題なし、とにかく、ダンスシーンが素晴らしかったです。
オープニング、音楽の導入部もなく、すっと幕が開いて、一気にダンスで、あの世界に引きずり込ました。人の体って、あんなにしなやかに動けるんだ、と。

登場人物が多すぎて、ジェット団の男子は全部、名前を覚えましたが、シャーク団の皆さんに関しては、無理でした。。そして、今回、後方だったので、顔かたちまではチェックできていません、ディーゼルの大森さんが大きいことはわかりました。

一番、印象に残ったのは、アニタの岡村さん。あの紫色の服のままで、エスメラルダになっている姿が目に浮かぶようでした。見た目、かつての杉本彩さんのようなセクシーさ。歌声が素敵、ダンスシーンも素敵。「アメリカ」で一番、拍手してしまいました。演技も、姉御肌の感じが、ぴったりで、もう一度、観れるならアニタは岡村さんで、観たい。ドックのお店のシーンは、私が思ったよりは、残酷ではありませんでしたが、アニタが岡村さんだけに、確かに生々しい、より、悲しみが増しました。

萩原ベルナルドとの並びは、この2人だけを追ってしまいました。私、萩原さん、好きみたいです。あの、足もピシッと上がっていましたし、ダンスもですが、声の太さ、および、兄貴度が素敵でした。

リフの松島さん、ダンスはさすがですが、私には、すっかりボビーの人なので、ボビーがぐれた、みたいで。悪そうな顔して、ボス顔で踊っているより、トニーのところに、手を貸してくれと頼みに行く、シーンの顔のほうが、しっくりきました。

トニーの神永さん。ネットの評判では、日本語のセリフが、どうの、とかでしたが、あまり、気にはなりませんでした。ものすごい小顔で、Tシャツきたときの上半身が、とてもマッチョで、高音部分が美声でした。でも、何か、全体的にさらっとしてる感じで、トニー、主役なのかなあ…とアラジンを初めて観たときのように思いました。こういう、大きな争いが起きてる中で「恋に生きる」男子の役って(マリウスとか)、やはり、私好みの人じゃないと肩入れできないんだろうな、私は。
でも、マリアとの並びは身長差も良く、ベランダよじ登る俊敏さなど、キュンとしました。

マリアの山本さん。声がとてもきれいで、声量もあり、アニタと並んでも、小柄で、かわいい。だからこそ、本当にラストシーンの迫真の怒りの演技がぐっと心に迫りました。

生オケ。四季の劇場で認識したのは私としては初めてです。でも、カテコで、追いだしの音楽とかは演奏しないんだ…と、ミュージカル慣れしはじめた、私は少々物足りない気分でした。帰りづらいっていう。

【ジェット団】
リフ 松島勇気
トニー 神永東吾
アクション 岩崎晋也
A-ラブ 新庄真一
ベイビー・ジョーン 横井 漱
スノーボーイ 川村 英
ビッグ・ディール 大木智貴
ディーゼル 大森瑞樹
グラジェラ 相馬杏奈
ヴェルマ 原田美欧
クラリス 坂本すみれ
ポーリン 伊藤瑛里子
エニイ・ボディズ 木内志奈
【シャーク団】
マリア 山本紗衣
アニタ 岡村美南
ロザリア 門田奈菜
コンスェーロ 八木絵巳子
テレシタ 村上今日子
フランシスカ 岸田実保
エステラ 多田毬奈
ベルナルド 萩原隆匡
チノ 林 晃平
ぺぺ 川野 翔
インディオ 河津修一
アンクシャス 楢原じゅんや
ファノ 佐々木玲旺
ニブルス 畠山翔太

【大人たち】
ドック 荒井 孝
シュランク 志村 要
クラプキ 荒木 勝
グラッド・ハンド 吉賀陶馬ワイス

【ソプラノ・ソロ】
上野菜摘