正しい教室
森ノ宮ピロティ B列センター
作・演出 蓬莱竜太
井上芳雄/鈴木砂羽/前田亜季/高橋努/岩瀬亮/有川マコト/小島聖/近藤正臣
同窓会を舞台に複雑に絡まる人間関係、
次々と暴かれていく過去の事実・・・
「正しい」のは誰か、何が「正しい」のか、
今過去の清算が始まる・・・!
井上芳雄主演、どうしよう、歌わないし…チケット見たら、ぴあでB列が空いていたので、遠征ついでに見ることにしました。スタイルいい、足細い長い。さわやか~
井上芳雄:委員長
現在、母校の小学校の人気のある先生。
教室で「絶望」と書かれた書道を見ながら、その生徒のお母さんと電話で会話。家庭訪問するとか、そんな会話。
小学校の時に
鈴木砂羽:マドンナ
の事が好きだった。
現在、マドンナは母一人子一人で、育てていた一人息子を事故で亡くし、意気消沈して故郷に帰ってきており、彼女を励ますために芳雄くんは同窓会を企画しました。
前田亜季:マドンナの妹。姉に付き添って同窓会に登場。
高橋努:番長
ジャイアンみたいな感じ。現在はレストラン(定食屋)で奥さんに逃げられ父一人、子一人。
岩瀬亮:がり勉
良く勉強していた少年、現在は父の工務店を継いだ。
有川マコト:あぱっち
番長の後ろを金魚の糞のようにくっついていた。現在、少しリッチに、立派になり、登場するも、小学校の時の印象は薄い模様。
小島聖:恋する女子
「すみっちょ」と付き合っていた、おませな女子。現在、公務員、親介護中、地元から離れられないので、連れ去ってくれる人を求めている。おめかしして同窓会に来たが、すみっちょ同窓会には来なかった。すみっちょはIT企業で成功している人。
彼らが、6人+妹で思い出話をしているとちょくちょく、「寺井」という先生が出てくる。
そこへ、
近藤正臣:寺井が杖ついてやってくる。だれも案内状出していないのに、と騒然。寺井が結構ずけずけものをいって一気に雰囲気悪くなります。
案内状出したのはマドンナ。
息子が死んだのは、小学生の時に寺井にプールに突き落とされて、それから水が怖くなり、池におぼれた息子を助けに池に飛び込めなかった、そのトラウマを作った寺井に慰謝料要求しに、妹とマドンナはやってきたというわけ。
こういう、言いがかりの訴えって怖いもんだなあ・・・と思いました。
寺井にされた嫌なこととして小島聖がすみっちょへのラブレターを寺井に取り上げられて張られたというのですが、
「まっすぐすぎるのはいいが、それじゃあ損する」
貼ったのは自分ではない、すみっちょがほかの女子といたのを良く見てたがなあ…と寺井。マドンナが?
そこの女子同士のやり取りも生々しくて面白かった。
プールに入りたがらなかったのは勉強はできるけど体育が出来なくて、泳げないかっこ悪い自分を見せたくないからプールに入ろうとしなかったマドンナを見抜いて突き落とした寺井。
現在、良い教師の菊池先生(井上芳雄)は
「そういう子をやる気にさせるのが教師の仕事だ」と。
どっちも正論かな。
でも生徒に合わせて
「ころころ態度を変えるのか」と寺井に言われるところは耳が痛い。みんなに好かれたくて八方美人になりがちなので。自分のポリシーある寺井方式で行きたいけど、行きづらい、現在。
訴訟っていうなら
「こうやって、杖になった原因を作ったあの事件に対しても慰謝料だな」とTBO事件を語り始める寺井。
小学生の他愛もないいたずらが、行き過ぎてしまったのですが、じゃあ誰が悪いのか、と問い始めた際に、そのTBO作戦自体を知らなかったアパッチ。作戦の際に、壁に血判状を書いていることまで知ってる寺井、確認したら、アパッチ以外、一人名前消している人がいる。そいつが寺井に作戦のことをちくった…菊池先生はこっそり名前をけし、寺井にばらしていた。
優等生らしく立ち回っていた菊池先生、芳雄さん。寺井に嫌われていたことをうすうす感じてた、そういうのは子供は傷つくというのに、寺井は「うすうすじゃなく、要領のいいのは嫌いだ、隠していない」と。教師も人間ですから。
みんなに好かれている菊池先生も八方美人過ぎて、絶望、の女子から、恐ろしい手紙をもらっていて、校長先生まで巻き込む大騒動に。
「あんたみたいな先生に教わったから、おれはこんな教師になった」と菊池先生、絶叫。
「絶望」ってサインを出せる子は図太く生きて行く、ほかの「希望」と書いている子の中に、本当に気づいてもらいたいサインのある子がいる、寺井、結構いい先生なのではないかと。
寺井が昔のことは良く覚えているけれど、今日食事をとったどうか忘れている認知症であることがわかり、最後に「寺井さん」ではなく「寺井先生」と呼びかけてみんなでカレー食べる、そんなシーンで終わりました。
結構面白く2時間拝見。
がり勉は、なぜ水が怖いのに「池のそばにそもそもいったのか」という質問をマドンナに聞き続けるシーン、もっと聞いてやれと思った、マドンナのキャラに感情移入できない、胡散臭いと思っていたので共にすっきりしました。
ジャイアンキャラの高橋努が一番屈託がなくて、過去へのトラウマみたいなのにとらわれていなくて、うらやましい。今の自分のあることを過去の出来事にかかわった人のせいにするのは不幸せなことだ・・・
アパッチの役は素敵すぎる。キリマンジャロの水や、「偽り」の姿、ありのままの姿、どれもこれも笑いのシーンで緊張を緩められました。
砂羽さんは風邪ひいてた?咳が気になりました。お気をつけください。
前田さん、客観的立場なのか、菊池先生への生徒の手紙を読むシーン、熱演で泣いているけど、泣く意味が良くわからなかったです。あの姉妹の訴訟キャラみたいのが私は嫌いなので、なんか嫌だったのかな?
森ノ宮ピロティ B列センター
作・演出 蓬莱竜太
井上芳雄/鈴木砂羽/前田亜季/高橋努/岩瀬亮/有川マコト/小島聖/近藤正臣
同窓会を舞台に複雑に絡まる人間関係、
次々と暴かれていく過去の事実・・・
「正しい」のは誰か、何が「正しい」のか、
今過去の清算が始まる・・・!
井上芳雄主演、どうしよう、歌わないし…チケット見たら、ぴあでB列が空いていたので、遠征ついでに見ることにしました。スタイルいい、足細い長い。さわやか~
井上芳雄:委員長
現在、母校の小学校の人気のある先生。
教室で「絶望」と書かれた書道を見ながら、その生徒のお母さんと電話で会話。家庭訪問するとか、そんな会話。
小学校の時に
鈴木砂羽:マドンナ
の事が好きだった。
現在、マドンナは母一人子一人で、育てていた一人息子を事故で亡くし、意気消沈して故郷に帰ってきており、彼女を励ますために芳雄くんは同窓会を企画しました。
前田亜季:マドンナの妹。姉に付き添って同窓会に登場。
高橋努:番長
ジャイアンみたいな感じ。現在はレストラン(定食屋)で奥さんに逃げられ父一人、子一人。
岩瀬亮:がり勉
良く勉強していた少年、現在は父の工務店を継いだ。
有川マコト:あぱっち
番長の後ろを金魚の糞のようにくっついていた。現在、少しリッチに、立派になり、登場するも、小学校の時の印象は薄い模様。
小島聖:恋する女子
「すみっちょ」と付き合っていた、おませな女子。現在、公務員、親介護中、地元から離れられないので、連れ去ってくれる人を求めている。おめかしして同窓会に来たが、すみっちょ同窓会には来なかった。すみっちょはIT企業で成功している人。
彼らが、6人+妹で思い出話をしているとちょくちょく、「寺井」という先生が出てくる。
そこへ、
近藤正臣:寺井が杖ついてやってくる。だれも案内状出していないのに、と騒然。寺井が結構ずけずけものをいって一気に雰囲気悪くなります。
案内状出したのはマドンナ。
息子が死んだのは、小学生の時に寺井にプールに突き落とされて、それから水が怖くなり、池におぼれた息子を助けに池に飛び込めなかった、そのトラウマを作った寺井に慰謝料要求しに、妹とマドンナはやってきたというわけ。
こういう、言いがかりの訴えって怖いもんだなあ・・・と思いました。
寺井にされた嫌なこととして小島聖がすみっちょへのラブレターを寺井に取り上げられて張られたというのですが、
「まっすぐすぎるのはいいが、それじゃあ損する」
貼ったのは自分ではない、すみっちょがほかの女子といたのを良く見てたがなあ…と寺井。マドンナが?
そこの女子同士のやり取りも生々しくて面白かった。
プールに入りたがらなかったのは勉強はできるけど体育が出来なくて、泳げないかっこ悪い自分を見せたくないからプールに入ろうとしなかったマドンナを見抜いて突き落とした寺井。
現在、良い教師の菊池先生(井上芳雄)は
「そういう子をやる気にさせるのが教師の仕事だ」と。
どっちも正論かな。
でも生徒に合わせて
「ころころ態度を変えるのか」と寺井に言われるところは耳が痛い。みんなに好かれたくて八方美人になりがちなので。自分のポリシーある寺井方式で行きたいけど、行きづらい、現在。
訴訟っていうなら
「こうやって、杖になった原因を作ったあの事件に対しても慰謝料だな」とTBO事件を語り始める寺井。
小学生の他愛もないいたずらが、行き過ぎてしまったのですが、じゃあ誰が悪いのか、と問い始めた際に、そのTBO作戦自体を知らなかったアパッチ。作戦の際に、壁に血判状を書いていることまで知ってる寺井、確認したら、アパッチ以外、一人名前消している人がいる。そいつが寺井に作戦のことをちくった…菊池先生はこっそり名前をけし、寺井にばらしていた。
優等生らしく立ち回っていた菊池先生、芳雄さん。寺井に嫌われていたことをうすうす感じてた、そういうのは子供は傷つくというのに、寺井は「うすうすじゃなく、要領のいいのは嫌いだ、隠していない」と。教師も人間ですから。
みんなに好かれている菊池先生も八方美人過ぎて、絶望、の女子から、恐ろしい手紙をもらっていて、校長先生まで巻き込む大騒動に。
「あんたみたいな先生に教わったから、おれはこんな教師になった」と菊池先生、絶叫。
「絶望」ってサインを出せる子は図太く生きて行く、ほかの「希望」と書いている子の中に、本当に気づいてもらいたいサインのある子がいる、寺井、結構いい先生なのではないかと。
寺井が昔のことは良く覚えているけれど、今日食事をとったどうか忘れている認知症であることがわかり、最後に「寺井さん」ではなく「寺井先生」と呼びかけてみんなでカレー食べる、そんなシーンで終わりました。
結構面白く2時間拝見。
がり勉は、なぜ水が怖いのに「池のそばにそもそもいったのか」という質問をマドンナに聞き続けるシーン、もっと聞いてやれと思った、マドンナのキャラに感情移入できない、胡散臭いと思っていたので共にすっきりしました。
ジャイアンキャラの高橋努が一番屈託がなくて、過去へのトラウマみたいなのにとらわれていなくて、うらやましい。今の自分のあることを過去の出来事にかかわった人のせいにするのは不幸せなことだ・・・
アパッチの役は素敵すぎる。キリマンジャロの水や、「偽り」の姿、ありのままの姿、どれもこれも笑いのシーンで緊張を緩められました。
砂羽さんは風邪ひいてた?咳が気になりました。お気をつけください。
前田さん、客観的立場なのか、菊池先生への生徒の手紙を読むシーン、熱演で泣いているけど、泣く意味が良くわからなかったです。あの姉妹の訴訟キャラみたいのが私は嫌いなので、なんか嫌だったのかな?