2017年の10月に、その4年前に卵子凍結でお世話になった先生とカウンセリングをした。2018年は2月から7月くらいまで治療をした。その前は自然妊娠を試みただけで、ニノ君のキャリアが落ち着くまでは本格的な不妊治療は始めなかった。本当はもっと早く始めたかったんだけどね。読者の方々も「まだ凍結卵子を使わないのかしら。」と不思議に思っていたと思う。


私の場合は、たまたま8月の終わりくらいにニノ君と上手く行かなくなったのだが、不妊治療は離婚に繋がるのではと心配する人もいるだろう。

そういう家もあるかもしれないけれど、不妊治療が必ず不仲になる原因ではないので、治療を考えている方々はご心配なく。

少なくともうちはそれが原因の不仲ではない。

でも一つ感じたのは、不妊治療をしていると人に伝えると、すごく辛い思いをしていると思われる事。

「不妊治療はものすごいストレスって聞きます。お気の毒に。 大丈夫ですか。」
「生活が不妊治療だけにならないように気を付けてね。」
「不妊治療をしている時はお互い色々とストレスになるから、マリッジカウンセリングを受けた方がいい。」

そういうコメントをもらった。 3つ目のコメントは、同じ会社でパイロットをしているお友達のJ君に言われた。 彼の奥さんは不妊治療でクリニックに通っていて、かなりピリピリしていて、普通の日常会話をしていても急に怒り出すという事が頻繁にあったらしい。


もちろん私もストレスを感じることはあったよ。
「ニノ君が私の不妊で一生パパになれないかもしれない。 ニノ君の家族に悪いなぁ。」
泣きたくなることもあった。 でも実際にわんわん泣いたのは4年間の中で2回くらいで、しみじみと「赤ちゃんが欲しい人の大多数は子供に恵まれるんだけどなぁ。 私は恵まれなかった人になるのかなぁ。」と涙ぐむ事は時折あった。でもそれが原因でニノッチと喧嘩する事は一度もなかった。そういう人の方が珍しいかな。

3年半自然妊娠を試みた始めの頃(38歳)は、すぐ妊娠すると確信していたのでストレスは全くなく、6ヶ月経った頃は「あれぇー?」と思ったけど、すぐ出来るだろうと思い余裕の気分。その時点でアラフォーなので余裕って言うのもおかしいもんだが。 1年経って「私は不妊症?」と思ったけど、凍結卵子があったお陰で、それほど焦りはなかった。自然に出来なければ、凍結卵子でなんとかなるだろうと思っていたから。 もちろん保証はないけど・・・治療を始めてからは、受精率、着床率の統計や確率を調べては落胆したり、心配になることはあったけど、もがいても出来ないものはしょうがない。 それはそれで人生を楽しまなければと心の準備をしていた。というわけで比較的ストレスは低レベルで過ごした4年間だった。

ここで言っておきたいのは、妊娠できなくて辛くて頻繁に泣いてしまう人、ヒステリーになる人、お友達の妊娠を聞いて嫌な気持ちになってしまう人、それを良くないとか、そうなるべきじゃないとか私は思わない。不妊の旅は色々で、私よりも辛い思いをしている人はたくさんいて、その人の気持ちはその人にしか分からない。 逆に、頻繁にわんわん泣いている人の方が不妊治療のストレスを発散できているかもしれないから。

不妊治療と夫婦仲、これは人それぞれの問題だと思います。 治療をしている真っ最中に仲が悪くなったら話し合いが必要でしょうし、繊細な性格の人は心のセラピーが必要かもしれない。

でも不妊治療が必ずしも夫婦仲の悪化につながるわけではない、という話でした。 皆さん、応援しています。



仕事後に食べた鶏のフォー。10ドル。 これ食べたら胴が太くなって制服のパンツのボタンを外した。 レストランで! でもベルトしてたから、周りからは分からないけど。