証人を頼まれて、断った私が観た『ファーストボイス』





証人を頼まれて、断った私が観た『ファーストボイス』




昨日、T・ジョイ博多へ映画『ファーストボイス』を観に行ってきたよ!🎬


劇場のお席は、ほぼ満席🈵


こんなにたくさんの人が観に来ているんだ。


そう思っただけで、なんだか胸がドキドキ💓





実は、この映画。


私にとっては、ただの映画じゃないの。


なぜなら……


私が学生時代にライターのアルバイトをしていた出版社で起きた事件が、もとになっているから。


今回は、当時の関係者と3人で観に行ってきたの。


あの頃を知る3人で、こうして一緒に映画を観る。


なんとも不思議な気持ちだった。



女性がお茶を汲むのが当たり前だった時代


今では考えられないかもしれないけれど、


あの頃は、女性がお茶を汲むのが当たり前。


飲み会では、女性が上司にお酒を注いで回る。


男性の言うことには逆らえない。


そんな時代だった。


「それって、おかしくない?」


そう思っても、なかなか声には出せない。


声を上げる女性のほうが、面倒な人として扱われてしまう。


そんな空気があったんだよね。



映画を観ながら、当時の記憶がよみがえった


ネタバレになるから詳しい内容は控えるけれど、


実際に起きたことが、かなりリアルに描かれていた。


「ああ、そうだった……」


映画を観ながら、当時の記憶が次々とよみがえってきた。





そして、特に驚いたのが、


ファーストサマーウイカさんの演技!


もう、晴野さんそのもの!!


実は、映画だから、晴野さんが美化されて描かれているんじゃないかと思っていたの。


でも、そうじゃなかった。


人間らしい部分も含めて、とてもリアルだった。


もちろん、映画だから脚色されている部分もあると思う。


それでも、当時を知っている私には、いろいろな場面が胸に迫ってきた。


エンドロールにあった名前


そして、映画の最後。


エンドロールを眺めていると……


Special Thanks

晴野まゆみ


その名前があった。


あの時代に、勇気を出して声を上げた人。


あの時の出来事が映画になり、こうして多くの人に届けられている。


そう思ったら、胸がいっぱいになった。


気づいたら、涙が流れていた。


映画が終わっても、すぐには帰れなかった


映画を観終わった後は、3人とも感想を語りたくて。


そのまま帰る気にはなれず、食事に行くことに。


「あの人を演じていたのは、誰だったんだろう?」


「あの場面は、あの人のことかな?」


なんて、映画の登場人物と当時の人たちを思い浮かべながら、話が尽きなかった。


昔の出来事なのに、話し始めると、いろんな記憶がよみがえってくる。


映画を観て終わり、ではなかったんだよね。


当時を知る3人だからこそ、語り合えることがあった。


そして、私自身にも、ずっと心に残っていたことがあったの。


実は私、証人になることを断ったんだよね……


このことは、今まであまり話してこなかったけれど、


当時、私は裁判の証人になってほしいと頼まれたの。



でも、断った。


その頃の私は、もう学生ではなく、大手企業に勤めていた。


もし、裁判に関わったことが会社に知られたら?


仕事に影響が出たら?


会社に居づらくなったら?


そんなことを考えたら、怖くなってしまった。


結局、私は自分の立場を守ることを選んだ。


あの時の私は、勇気がなかったんだよね。


普段は忘れていても、何かの拍子に思い出す。


「あの時、何かできなかったのかな……」


そんな思いが、ずっと心の中に残っていた。


今の私にできることは何だろう?


今回、この事件が映画になると聞いた時、


真っ先に思ったのは、


「今度こそ、何か役に立ちたい!」


ということだった。


過去に戻って、証人になることはできない。


でも、今の私にはできることがある。


それが、SNSでこの映画を広めること。


あの時代に、どんなことが起きていたのか。


どんな思いで女性たちが戦ったのか。


一人でも多くの人に知ってほしくて、私なりにSNSで広報活動をしてきた。


小さな行動かもしれない。


それでも、今度は何もしないままでいたくなかったんだよね。


勇気を出して、声を上げてくれたから、今がある


この映画で描かれているのは、


「100%負ける」と言われていた裁判。


それでも、諦めずに戦った人たちがいた。


自分のためだけじゃなく、


これから社会で働く女性たちの未来のために。


当時の常識に立ち向かうことが、どれほど怖かっただろう。


仕事も、生活も、人間関係も。


失うものがあったはず。


それでも、声を上げた。


その勇気が、社会を変えるきっかけになった。


もちろん、今もハラスメントはなくなっていない。


理不尽な思いをしている人も、声を上げられずに苦しんでいる人もいる。


でも、今の私たちが当たり前だと思っていることの中には、かつて勇気を出して、勝ち取ってくれたものがある。


そのことを忘れたくないと思った。





最初の声が、次の声になる


映画のタイトルは『ファーストボイス』。


最初の声。


誰かが勇気を出して声を上げたから、次の誰かも声を上げられる。


そして、その声が少しずつ社会を変えていく。


あの時、声を上げて戦ってくれた女性たちに、心からありがとうと伝えたい。


そして、今もどこかで理不尽な思いをしている人たちに、この映画が届いてほしい。


女性だけじゃなく、男性にも。


若い世代の人たちにも。


今の当たり前が、最初から当たり前だったわけじゃない。


そのことを知ってほしい。


証人になることを断った過去は、変えられない。


でも、あの頃は怖くて出せなかった声を、今こうして届けている。


何十年も経った今、私もようやく、自分の声を届けられた気がした。





映画『ファーストボイス』


とにかく、一人でも多くの人に観てほしい!!


ぜひ、映画館へ足を運んでみてね❤️