こんにちは。
プロ・トレイルランニングコーチの安藤大です。

 

■ 世界は新規層が急増中、日本は既存層が中心か

UTMB World Series と Strava の統計によれば、過去3年間で世界のトレイルランナー人口は 約2倍 に拡大しました。

特に2025年上半期だけで、延べ80万回以上が大会参加
増加の内訳では、女性および初心者層の参入 が顕著です。

【元記事】La afición por el trail running se duplica en tan solo tres años


一方で、日本の大会に参加してみると「中高年男性やベテランランナーが中心」「女性が少ない」という印象が強く、世界的な傾向との差を感じます。自戒をこめて、ぼくもおじさん人口のひとりです。

 

 

 

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ぼくのイベントには女性や初心者も多いのにいったいどうしてだ??

 

 

1. 世界的トレンドと日本のギャップ

・韓国、欧米のブーム
韓国では、トレイルランニングは「ファッション」「自分らしさ」、欧州や北米では、トレイルランニングは「新しいフィットネス」として広がり、若年層や女性ランナーが続々と流入しています。UTMBが女性参加比率の向上を意図的に進めていることも背景にあります。
 

・日本の参加者層

日本では「マラソンから移行してきた中高年男性」が中心です。特に2000年代後半〜2010年代にかけてのランニングブーム世代が、そのままトレイルにシフトした影響が大きいです。新規参入者が増えず、この層が加齢とともにレース引退し始め、定員数も減少しているのが日本の現実です。

 

2. 新規ランナー参入の壁

・情報・環境の不足
女性ランナーや初心者層にとって「安心して参加できるコース、レース」の情報はまだ不足しており、交通アクセスや距離設定もハードルとなりがちです。

・コミュニティの閉鎖性
実際に、ぼくが参加をしていても感じられることですが、既存の大会やイベントの雰囲気が「経験者中心」であるため、初心者が参加しにくい傾向があります。

・イベントの訴求力
海外の大会は「観光+アクティビティ」の要素を前面に出して若い層を惹きつけていますが、日本の大会は「耐久・挑戦」を強調するケースが多く、結果的にベテラン寄りの集客になっています。

 

実際、大会の公式SNSを見ても、絶景や観光の魅力の打ち出しは少なく、ランナーの姿や過酷さを打ち出すことが主です。

 

 

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これだけ楽しいスポーツなのに女性や初心者がなぜ増えないのだろう?

 

3. 新規ランナー参入の壁

実際に日本でも女性・初心者ランナーは少しずつ増えています。特に 20km以下程度のショートレース や 地域密着型のローカルトレイル、リレー(「DA MONDE TRAIL」や「KOBE TRAIL」他) など「参加しやすいフォーマット」が広まれば、世界的な流れに近づいていく可能性があります。

 

まとめ

「世界は新規層が急増中、日本は既存層が中心」という構図です。背景には文化的な違い・参加しやすさ・大会設計の違いがあり、日本も少しずつ変化の途中にありますが、今後は女性や初心者がもっと参加しやすい環境づくりが進むことが期待されます。

 

トレイルランナーズ大阪では、絶景×観光×グルメ、そしてアドベンチャーの要素を合わせ、女性や若者幅広い年齢の人がもっと参加をしたいと思うイベントづくりを心がけていきます。