こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
2024年5月26日(日)に兵庫県北部の猪名川町で行われた『第8回いながわ里山猪道(ししみち)トレイルラン』に初参加をしてきました。
191人出走で50歳以上が62人(全体の32.4%)!おそらく参加者の少なくとも30人はフルマラソン2時間40分〜3時間15分、強い50代が集うレースでした。
レースレポートをお届けします。
大阪から半日ほどで日帰りができ、夏場はなるべく20km以下のショートレースを探していたところを見つけて。
気温が高い環境下で長時間走ることは人間が一番向いていないことで、トレーニング効率も悪く、熱中症のリスクも高まるので、なるべく遅くとも3時間程度でフィニッシュできる大会を選ぶ(初心者は2時間程度)。それ以上かかる人は心拍数を上げすぎず、水分補給をこまめに、無理なく完走が望ましい。
当初は電車・バスで単独で参加の予定でしたが、最近毎月ツアーに来てくれているUさんからお誘いメールがあって送迎してもらえることに。僕からお願いをすることはありますが、お誘いしてもらったのははじめて。
Uさんは猪名川町に母校があって土地に詳しく、観光案内をしてもらって移動も楽しむことができました。
会場は兵庫県の川辺郡猪名川にある「大島小学校」。学校や球場などを会場とする大会は、運動会のような雰囲気があっていいですね!
出走者数191人なのでこのぐらいの小さな運動場で収まります。ぴりぴり感はゼロ。
「4時間30分」「4時間00分」「3時間30分以内」などマラソンタイムの書かれた看板のあたりに自己申告順で並びます。
今日も一番前。一番隊隊長として、60歳まで最前列に立ち続けたい。「最前列はもう無理」と感じるようになったら、そのときは後ろへと下がるかもしれません。
僕がトレイルランニングを始めた10年ぐらい前はタイムの遅い速いに関わらず、みんなぎっしりと積極的に前へと詰め整列し、タイムの遅い人が最前列に並ぶことも少なくありませんでした。
いまの「昭和」世代はスタート時刻が近づいても誰も並ぼうしない大会もあって、遠慮がちの精神で前列はいつもがらがらです。
(Aさん)
(Bさん)
(Cさん)
(Aさん、Bさん)
ダチョウ倶楽部のコントなやりとりが、最近のレースの光景です。僕のツアーでも同じで上りになると毎度似たような光景が繰り広げられます。
レース前には学生による和太鼓の演奏。
ボランティアの2人が僕のツアーの顔見知りで、ずっこけそうになりました。うち一人は年に一度会うかぐらいなのに、来週ツアーで会う人でした。
「いったいこんなところで何してるんですか!?」と思わず言いそうになったが、あちらはボランティア仕事である。
スタートをして前にいた人数から「僕の前には16、17人はいる」と思って走っていましたから。
その後10km地点で最後方からスタートをした招待選手の万場さんに抜かれました。しばらく追いましたが、体重は70kg以上とあるのにダンプカーのような力強さ。さすが両足を疲労骨折するまで練習する人だけある、と思いました。
そのあと万場さんは10kmのあいだに10人以上ごぼう抜きし、2時間37分の総合5位でフィニッシュ。
つまり、このときはまだ10位以内でフィニッシュできるチャンスがあったということになる。僕はその25分もあとだから、後半パートが遅すぎたとわかります。いや、万場さんが速すぎでした。
阪神地域の最高峰「大野山(おおのさん)」の山頂手前でおじさんが、大音量でFUNKY MONKEY BΛBY'Sの名曲『あとひとつ』を流しており、
心の中で歌いながら登っていると元気が出て、あっという間に山頂に着きました。
マラソンもトレイルランも「平成」の人の参加が増えています。
そうなるともし大会でBGMを流すのであれば「昭和」の人にしかわからない曲ではなく、「平成」の人にも伝わる曲を選ばなければなりません。爆風スランプやZARDの「負けないで」は名曲ではありますが、「平成」の人は知らない、心に響かない人もいます。主催関係者の世代で、大会の雰囲気を決め続けてはこれからはダメだと思います。
会場では沢山の知り合いのランナーに会えました。
Oさん、親子でした。今回は息子さんとショートの部に出場し、無事完走されました。
Yさん、コース誘導ありがとうございました!
Kさん、最後尾スイーパーありがとうございました!写真を載せた以外にもなつかしの沢山のランナーに遭いました。
インスタのファンの人から写真撮影をはじめて求められました(笑)
もう何十分と前後に誰のランナーもいないのでちんたら下りを走っていたら1人…また1人と、2人のランナーに差されました。下山をしゴールへと向かうロードでも1人に抜かれ、後半の30分で順位を3つも落としてしまったのは残念でした。
いながわの平均気温。いつの話?このときの気温は27℃。
出走者191人中23位(全体の12.0%)
年代別順位56名中8位(40歳代)
涼しい時期の開催であれば2時間40分、暑さを考えると2時間50分〜55分、不調でも3時間00分とかかることはないと予測をしましたが、今回は不調の方に傾きました。
40歳代では8位でしたが、全体では23位…僕の前に50歳代が6人、あとは39歳以下。強すぎる50代ランナー…
マラソンではタイム、トレイルではタイムよりも順位ですから、順位を気にします。気にはしますが、目標にはしない。順位は自分ではコントロールできない時の運だから。レース中にコントロールできるのは自分のペース配分だけです。
公式ホームページ 約20.0km/1,550m
時計のデータ 約20.00km/1,500m
ロード率25.0%/トレイル率75.0%
【関西の似た比較対象レース】
比叡山国際トレイルショート 約23.0km/約1,500m
かたのビッグロックトレイル 約23.0km/約1,400m
トレイルでは「目標タイム」はなく、「予測タイム」。気温に天候、地形、あらゆる情報を考慮し、自分の予測タイム(山行計画)を立てます。予測タイムから遅すぎても速すぎても喜べず、予測を誤ったということになります。
一緒に来たUさんも無事にゴール。Uさんはマラソンのベストタイムは3時間28分ですが、「フルのよりも10分速いか、遅くとも同じかぐらいになりますよ」と目安を伝えたら、3時間26分で完走されました。マラソンとトレイルの両方で結果を残す人は少ないですが、Uさんは両方で好成績を残すバランスの取れたランナー。
ゴール手前で猪名川名物「猪名川餅」を手渡されます。アイスキャンデーみたいにこれを手にもってゴールするのが大会の「絵」らしい。
フィニッシュ後も自販機はないので、冷たい飲みものが飲みたくても購入できません。
アルコール提供もありません。車で参加をするランナーがほとんどで飲酒運転を促すことになるからか?よく考えると、会場は小学校なのでそこでアルコールを提供することは倫理観に反するからか。
などと考えてしまいました。
唯一のキッチンカー、いちごのかき氷のお店は一人勝ち状態で大繁盛していました。
・大阪から日帰りできる
・運動会のような雰囲気
・200人以下の少人数レースで渋滞も少なく、地元の人のホスピタリティに溢れている
・参加賞は2kgのお米
・落ち葉、沢、岩、草原、砂地と変化に富んで飽き合いコース(本格的トレイル!)
・奇岩・巨岩めぐりが楽しい
・完走後は「猪名川餅」「とん汁」「おにぎり」のふるまい
個人的に要望したいこと
・レース当日が雨だと、駐車場も運動場も泥だらけ足で「悪夢」になるよ
・5月下旬という開催時期、暑さを考えると9時50分でなく、8時50分スタートが望ましい(その場合電車・バス組の参加は不可能となるが、バスを利用して参加をするランナーの需要が全体のどのぐらいの数いるのか調査をする)
・荷物預かり所にも白テントが欲しい(荷物を受け取ると長時間直射日光が当たったことにより電子機器類は過熱気味、ボトルの水はお湯に)
・ブースで冷たい飲みものを販売して欲しい
・「道の駅いながわ」で使える割引券などを配布をすれば地域振興にもつながる
制限時間は5時間でマラソンに5時間かかる人には時間内完走は厳しく、トレイルランニング初心者にはちょっとキツいレースですが、関西から日帰りできる貴重なレースで、何よりトレイルが面白いので腕試ししたい人にはおすすめです。
この暑い中大会を走られたランナーの皆さんを本当に尊敬します。
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