こんにちは。
トレイルランナーズ大阪の安藤大です。


12月12日(日) に行われた『奈良マラソン2021』の応援に行ってきました!奈良マラソンは、関西で最も過酷で高低差アップダウンのあるマラソン大会です。

 

今回の奈良マラソンには僕の知る限りで17人!の練習生やパーソナルを受けた選手が参加をしていました。


沿道応援自粛の案内は見当たりませんでしたし、僕の場合は選手応援でこれも仕事です。ランナーのシューズやフォームチェック目的もあります。

 

普段は週末はイベント運営やパーソナルランニング指導、どちらもなければ新コースのチェックでマラソン大会の沿道応援にはまず行くことができませんが、この日はイベントが中止になり、珍しく指導依頼も入らなかったので、急きょ決めました。


奈良マラソンの応援は一度経験があり、前回は2015年でした。僕の応援が受けられるのは4、5年に1回の貴重ということです(笑)

「行く!」と話すと、もし行けなかったときに問題が起こりますので、また「より一層がんばります!」と張り切りから回りされても心配です。よって、応援に行くことはほとんど誰にも話していませんでした。当日のサプライズで、気づいた人が顔を見て元気になるぐらいがいい。

 

JR・近鉄天理駅をスタート。

 

およそ22km地点と折り返し24km地点、天理市役所前の交差点で応援しておりました。ほとんどの選手がフルマラソン3時間20分から40分のフィニッシュ目標でしたので、5時間目標の選手を応援した後で30km地点に先回りは不可能でしたので、終日ここで応援しておりました。
 

みんな入りのペースが速過ぎてびっくり。僕が独自に予想をしていたその人のタイムよりもかなりハイペースで、3時間20分目標の人は3時間1桁、4時間以内目標の人は3時間50分、5時間以内が目標と話してた人は4時間45分ペースで序盤を走っていました。


5分でもNGですが、10分オーバーはやりすぎです。


アップダウンが多く、後半で大きな坂のある奈良マラソンで「(このつけは必ずあとで来るだろう)」と見てました。序盤のオーバーペースは後半の失速につながります。

 

奈良マラソンは「沿道の応援者が少ない」「応援ポイントも多いため応援する人もばらける」ということはわかっていましたが、想像していたよりも応援者が少なかったです。この大会はどの応援ポイントも駅から徒歩で離れていることも理由にあるとは思いますが、まだまだみんな自主的に応援自粛していたのかもしれません。
 
屋外で周囲に人がいない状況でもみんなちゃんとマスクをし、声を張り上げて応援する人はおらず、静かでマナーの良さが目立ちました。

応援メガホンまで用意してきたのだけれども声を出せない雰囲気。
 
22km地点のトップ通過ランナー。奈良マラソンのコースを2時間20分台で走る選手ですから、走りの質が違いました。
 
2番手の選手。1番と2番では走りのスタイルがまったく違って面白い。
 

フルマラソン3時間以内、3時間15分以内ランナーが履いていたシューズ(個人観察)
1位 ナイキ「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」
2位 ナイキ「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト% 2」
3位 Asics「メタスピードスカイ/METASPEED Sky」
4位 ニューバランス 「FuelCell RC Elite v2」
5位 サッカニー「エンドルフィン・プロ/ENDORPHIN PRO」
番外 ブルックス「ハイペリオンエリート2」
 
「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」のピンクシューズが最多。次にAsicsの「メタスピードスカイ」も目立ちました。
 
しかし、明らかに練習で使い古して見える「ネクスト%」のシューズで走っていたランナーは、もう弾んでいないように見えました。
 
やはり目標大会ではなるべく新しいシューズを着用し、大きく消耗していないシューズを選ぶことは重要ですね。

3時間30分以内ランナーの中にマンサンダルが1人、4時間以内の中に裸足が1人、裸足ランナーはどうやらチーム参加のようで全体で6人はいた。女性で裸足が3人もいたのは意外だったし驚いた。足裏が出血している人もいて痛そうだった。

サンダルは履き物だが、裸足は道路上にガラスなど何が落ちているかわからない危険があるし、衛生上もあまりおすすめできない。

 

応援ナビのGPS位置情報がずれており、とっくに通過をしているのに、その5分後、遅いときには10分後に選手が来るなどして、該当のランナー発見に難儀しました。また無料利用だと4人までしか選手登録できないため難儀しました。次回からは有料で登録人数を増やす方がスムーズだとわかりました。
 
 
しかし、事前に出走することをメールくれていた人はほとんど見つけることができました。

以下、ランナーの名前や記録は一般公開されているものですので、写真撮影できた人を紹介し栄光を称えます。


大阪城練習生の薮孝広さん(写真なし)。時間1647秒で、2020年に泉州国際マラソンで出した自己記録を17秒更新。

 
帆足尚浩さん。3時間23分41秒でフィニッシュ。11月28日に富士山マラソンで出したのと同じ記録をたたき出しました。次戦は別府大分マラソン。シューズは、 アシックスの『メタスピード スカイ』。

「このシューズ、めちゃくちゃ速く走れます」

 


大阪城練習生の益田有生さん。「エイドのグルメもしっかり食べて自己記録も出す」がモットー。いつも赤いRUNフェニックスのシャツを着て走っているのですぐにわかりました。

10月31日の金沢マラソンでは立ち止まってカレーを食べて3時間30分の自己記録を出していましたが、今回カレーを食べなかったので3時間21分でフィニッシュされました。
 

赤いRUNフェニックスのTシャツを着た人は全員すぐわかりましたが、それ以外の人、白や青のTシャツを着た人はわかりにくかった!
 
ゼッケン番号だけ教えてもらっても、当日着て行くウェアまで教えてもらわないと確実に発見するのは難しいとわかりました。

 

シューズは、アディダスのカーボンプレート内臓シューズ『アディゼロ アディオス プロ 2/ ADIZERO ADIOS PRO 2』。

いい姿勢とフォームで走れている人は後ろから見ても美しいのが特徴。

 

平井孝典さん。「脚が売切れましたわ(笑)」と話しながらも、ソリッドないい走り。その後も安定したペースで3時間28分59秒でフィニッシュ。「アップダウンの多いコースで自己記録を達成できたのはトレイルランのおかげ」。月間走行距離150kmで達成。

シューズは、購入したばかりのナイキの『ズームフライ3』。これもジョグからレースまで、3時間30分以内ぐらいまでなら余裕で使えるシューズです。
 
今川敬さん。まだ楽しそう。シューズは…Asics?

 

森川さん。出場は知りませんでしたが、マラソン大会では必ず『ピカチュウ』の着ぐるみでファンランされているのですぐわかりました。この日の最高気温は17℃、半袖でも暑いのに…すごい。

 

ランディ・ポールマンも出場していました。彼とはモンゴルマラソンで知り合いました。5年ぶりに会いましたが、変わらずのハイテンションでした。登山並みに重いリュックを背負って走っていましたが、いったい何が入っていたのだろう?

 

朝守双葉さん。シューズは、ALTRA(アルトラ)の『リベラ』。普段は主にトレイルランニングを楽しまれており、トレイルでもALTRA(アルトラ)のシューズを愛用。この日唯一のALTRA(アルトラ)のユーザーだったかもしれません。

 

トライアスリートの高松稔樹さん。ウェアも上下サイクリングジャージ。自己記録を更新。
 

北田全基さん(写真なし)。目標は歩かずに5時間以内で、4時間59分38秒で達成。タイムに執念を感じました。これまでフルマラソンでは後半に失速することがほとんどで、5時間の壁に跳ね返されていました。


いただいた応援感謝メッセージをご紹介。

大池杏実さんー「無事に完走出来ました!ベストには2分及ばずでしたが、一度も歩くことなく、前へ進めました。結果は4時間43分07秒でした。アップダウンがあるコースで一度も歩かなかったのは初めてです。ベストではないけど、やりきった感で終われました。」
 
長居練習生の滝谷由樹さんからメッセージー「目標タイム3時間40分に対し、3時間37分30秒で自己新できました!」滝谷さんは遅くも速くも走らない、いつも綺麗なイーブンペースを刻むランナー。マラソン参加回数は年に1、2回と少ないもののそのすべてで記録更新中。

 

笠原茂さん。フルマラソンのベストタイムは4時間15分前後ですが、「比叡山50km」に「ひろしま恐羅漢トレイルのロング」も制限時間内に完走されています。“還暦の星”。
 

ほかの選手と重なったり位置情報が把握できなかったり、みんな下をうつむいていたり、写真撮影できた人はたったこれだけ。映った人はラッキーでした。今回はたまたま撮影できましたが、応援しながらは難しいと思いました。
 
 
【あとがき】
僕がマラソン大会に参加をするのであれば、過去に一度参加経験があるのであれば奈良マラソン”の”自己記録は目指すかもしれませんが、アップダウンの多い奈良マラソン”で”自己記録は目指しません。自己記録はなるべく平坦なコースで目指すものと思っているから。

もし坂道が苦手だったら、アップダウンの多いコースにはまずエントリーしません。それはレース戦略で、エントリーの段階で大会選択のミスがあると思っています。それでもエントリーしたいのであれば平坦なコースより練習をします。
 

今回の奈良マラソンのように当日気温が高くなった場合は仕方ありませんが、僕は暑さが苦手なので夏場のレースにはエントリーしません。僕のように背が高かったり、あるいはガタイのいい人は暑い日のレースは基本不利にはなります。これも自分の苦手を把握した上でのレース戦略です。


僕が10年以上前にフルマラソン完走に初チャレンジしようと思ったのは「(どうしてみんなこんな苦しいことにチャレンジするんだろう?)」その気持ちを知りたかったからですが、完走し長年ランニングを続けてきてそれがちょっとわかった”つもり”になっていましたが、久しぶりに沿道応援をしてみて、またわからなくなりました(笑)
 

フルマラソンでは笑顔の時間の方が少なくほとんどみんな苦しそうです。フィニッシュ後の達成感と安堵感?「富士山は登る山ではなく眺める山」と言われることもあるのと同じで、僕はトレイルランニングがメインですが、フルマラソンは走るよりも応援する方が楽しいと思いました。



参加された皆さま、ナイスラン!
全員素晴らしい。
Never Stop Running.

 

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