こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。

 

 

沈まぬ太陽!白夜のフィンランド・ラップランドで100マイルレースを走る2~北極圏に到達

からの続きです。

 

サンタクロースがいる館はホラーハウスみたいだった

サンタクロース村でいよいよサンタクロースと対談するそのときがやってきた。(「サンタクロース」は固有名称なので、ここでは「さん」付けなしで呼び方を統一させていただきます)

 

「サンタクロースがいる場所」と聞けば、「明るく楽しそうな雰囲気の場所」を思い描く人がほとんどだと思うが、まったく違った。実際に行った感想は「ホラーハウスみたい」に怖かった。
 
それは以下の写真をご覧いただいただければおおよその雰囲気は伝わるだろう。

 

この雰囲気、女性一人で怖がらず歩けますか?
 
夏のオフシーズンだからか、広い洋館内には僕以外誰ひとりいないことがわかり、薄暗く、長い通路を進む。遊園地のお化け屋敷は平気だが、人がいない屋敷というのは怖かった。
 
案内看板はおろか、スタッフも誰もいない。延々と長い通路が続くだけだ。
 
似たような風景の通路が続く。長い通路は冬場はサンタクロースに会いに来る観光客で行列ができるため、待ち時間の不満を少しでも解消するための工夫だと考えた。ディズニーランドの人気アトラクション、ホーンテッドマンションの行列と同じだ。

 

フォントが恐ろしすぎ!DAYS TO CHRISTMAS。

 

今にもこの扉からナイフをもったチャッキーが飛び出してきそう。ユニバのハロウィンか。

 

化け物の封印か!可愛らしいリボンをつけているが、化け物を封印しているようにしか見えん。
 
もっとほかにいい写真なかったの?怖すぎ。
 

写真のチョイスがどれも不気味すぎ!一人釣りをするサンタさんに、霧の中を無表情で歩くサンタさん。

 

どこかで見知った顔…世界中から観光客、セレブが沢山来ているのになぜこの一枚を選んだんだ。

 

ディズニーのようなメルヘンチックな雰囲気を思い浮かべて行った僕が悪かったのだ。

 

 

長い通路を歩くこと15分。扉の前にたどり着いた。これが冬場のシーズンであればサンタクロースと会うのに1時間、2時間とかかったのだろう。

 

 

「この先にサンタクロースがいるのか。」

 

息を整えた。ドラゴンクエストのラスボスに会いに行く気分だった。

 

 

"白ひげ"サンタクロースとの直接対面シーン(画像は動画から切り抜き)白ひげ海賊団船長の大海賊"白ひげ"みたいに言うなって?

 

会長室みたいな部屋にひとり、ポツンもサンタクロースは椅子に座っていた。僕はひと言、二言会話をして終了ぐらいだと思っていたので、正面切って対談をするとは思いもしなかった。

 

吸い込まれそうなピュアな瞳!

 

サンタクロースは、この至近距離でまじまじと見ても実年齢がわからなかった。「何歳ですか?」とストレートに聞いてよかったかもしれない。

 

 

性別は男、ということはわかった。

 

 

いざサンタクロースを目の前にしガチガチになり、頭の中が真っ白になり、自分が子どものころに戻ったかのようにドキドキと緊張した。事前に用意していた質問も全部飛んでしまった。

 

 

緊張は正面でビデオカメラが回っていることも大きかった。こんなに緊張したのは、人気女性誌のモデルさんとデートをしたとき以来ぶりだった。

 

 

「どんな質問もしてもいい」いうことだったので、気分落ち着け、聞きたかったことを質問してみた。互いの会話はすべて英語だ。

 

 

サンタクロースは何ヵ国語を話すか?

サンタクロースは世界中を回っているので「何か国語を話せますか?」と質問をしたところ、

 

 

「正確には数えたことがないよ。」

 

 

日ごろは世界中の子どもたちからさまざまな言葉で手紙が届くので、世界中の言葉を読み書き、話せるらしい。僕が「日本から来た」「大阪から」と話すと、急に関西弁を話し出してびっくりした。日本語を話しただけでもびっくりなのに関西弁だ。さすがはサンタクロース。

 

現在はオフシーズンなので子どもたちへの手紙に返事を書いているらしい。手紙が山のように積まれたデスク、その事務作業(「作業」という言葉は良くないがわかりやすいのでそう書く)を想像するとめまいがした。

 

僕はサンタクロースにはなれないだろう。

 

 

サンタクロースは世界にただ一人?

「サンタクロース村にはサンタクロースは何人いるんですか?」というちょっと意地悪かもしれない質問をぶつけてみた。ほかにもサンタクロース仲間がいるのか知りたかったからだ。

 

 

「一人だよ。サンタクロースは私一人だ。」

 

 

ディズニーランドのミッキーみたいなことを言う。(ミッキーはそんなことは言わないが)

 

サンタクロースが話す声はとてもおだやかで優しく、僕の人生で聞いた人の声の中でも最も優しかった。

 

 

あなたの欲しいものは何ですか?

 

サンタクロースから「きみが欲しいものは何だい?」と聞かれ、唐突な質問にうろたえた。

 

物欲はまったくないので思い浮かばず、「(ランニングシューズ)」ほかなんとか思い浮かべたものの「(自分のお金で買えるな)」とすぐに打ち消してしまった。

 

 

高級車?

 

保険に維持費、メンテナンスがかかる、面倒だ。必要なときにレンタルすればいい。

 

 

一軒家?

 

好きなときに自由に移動ができなくなる。僕は一つのところに縛られるのは好きではない。

 

 

「欲しいものはありません。今の現状に満足しています。」と答えたら、「それはよかったね。」と微笑みを返された。

 

 

あなたは自分の欲しい物を聞かれた時に即答できますか?

サンタクロースからは「あなたは自分の欲しい物を聞かれた時に即答できますか?」という問いを投げかけられた。これだけでも日本からフィンランドに来た甲斐があったと思う。

 

 

欲しいものや理想の明確なイメージを思い描いていないと、ぼんやりしていると、手に入るものも手に入らない。

 

 

問いをもらってその後も欲しいものを探し続けているが、2021年現在まだ見つかっていない。「やりたいことはあるけれども物欲がまったくない」というのが僕なのだ。(食欲、特別に食べたいものもまったくない)

 

 

僕の望みは「一つでも多くの国に行きベストな走りがしたい」、それはお金で解決はできず誰かに与えてもらうのではなく、輝きは自分で努力して掴むしかないのだ。

 

 

もし皆さんが望むものの一番が「マラソンの自己記録の更新」であればやるべきことはわかっているはず。それと同時にほかの人にどうしようもないこともわかっているはずだ。自分自身で努力するしかない。

 

こうしてブログに書いていて思い浮かんだのが「時間」、このときサンタクロースに「時間が欲しい」とお願いをしたら何と答えが返ってきただろう?興味がつきない。

 

いまだったら「ワクチン」と答えるかもしれない(笑)物はなくドラゴンボールのように「何でも願いが叶えよう」というのであれば「新型コロナウィルスをこの世から消滅させて欲しい」と答えるだろう。

 

 

サンタクロースの年収はいくら?

続いて「年収はおいくらですか?」と聞こうとした。アパホテルの会長に、講演会で「失礼ですが年収はおいくらですか?」と大勢の経営者や芸能人の前で聞いた僕である。サンタクロースに年収を聞くぐらいわけはない。

 

 

ちなみにアパホテルの会長は寛大な方で、普通に年収を教えてくれ、おそらくその金額はその場にいた誰よりも高い年収で、会場は盛り上がった。

 

 

「ボランティアです」とは答えないだろう。サンタクロースが「年収は100億円」と答えないと夢がないし、世界中の子どもたちに無償でプレゼントを配るのであればそのぐらいもらわないとおかしいだろう。


無償で子どもにプレゼントを配るのがサンタクロースなら、無償で大人にお金を配る前澤社長は現代のサンタクロースなのだろうか。


次の質問をしようとしたところで時間切れ。

 

サンタクロースとの対談を終えて

「こちらへどうぞ」と案内され、サンタクロースのいた部屋を出るとレジカウンターがあり、「記念写真はどうされますか?」と。一転して現実に戻った感じだ。

 

 

サンタクロースとのツーショット写真は一枚33ユーロ(約3,600円)、デジタルダウンロードは65ユーロ。日本のランナーのあいだで「マラソン大会写真が高い」「1枚注文するのに2,000円は高い」と耳にするが、それが安く感じるほどである。

 

 

自分のスマホで写真を撮ってもらいそれを保存して楽しむなどのセコ技はできないし、「Do Not Copy」の写真を無断利用することももちろんできない。サンタクロースとの思い出のツーショット写真を買わない人がいったいどのくらいいるのだろうか。

 

僕?もちろん購入をした。デジタルダウンロード写真とビデオで1万5千円オーバーだ。さっきサンタクロースに、「記念写真一枚とビデオが欲しい」と言えばよかった!

 

 

冬場はサンタクロースと写真撮影を求める旅行客で長蛇の列ができる。

 

 

サンタさんはセレブなのです。

 

 

いえ、みんなにプレゼントを無償で配るためにサンタさんも働いているのです。

 

ここに2人の赤い男が揃った。“赤い彗星”と“白ひげ”。7人のうち2人が揃った。

 

サンタさんは世界中の言葉を話せ、関西弁も話した。子どもたちに教えてあげよう。

 

沈まぬ太陽!白夜のフィンランド・ラップランドで100マイルレースを走る4~レース編前編

 

次回は、いよいよレースの話をしよう。

 

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