こんにちは。

トレイルランナーズ大阪の安藤大です。
 

「モンゴリア・サンライズ・サンセット ウルトラマラソン」のレポート最終回。


「モンゴルのもっと面白い話があるんでしょう?」と聞かれますがこれ以上ありません(笑)今回は何の観光地にも行かず、「大自然の中にいる」だけではレポートも弾んで書けません。トレイルランニング合宿だと10日間分ぐらいブログネタが書けるので僕には参加の価値が高い。
 
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モンゴル料理と呼べたものは朝食に提供された揚げパン「ボールツォク」。他はシンプルな野菜や肉炒めが中心で写真映えせず、今回モンゴル料理紹介はほとんどなし。
 
モンゴル人はジンギスカンを食べなかった?
モンゴル人はジンギスカンを食べないし、モンゴル式バーベキューも食べない。ウランバートル在住の人に聞けば「ジンギスカン?あれはマーケティング料理よ」。「モンゴルの代表的な料理を尋ねられた時に「何もなければ困るから」という理由で国が観光客向けに作ったのよ。」実際モンゴルに滞在中「これがモンゴル料理」といったものはほとんど食べなかった。ジンギスカン鍋は日本で食べる方が臭みも少なく美味しかった。

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日本のデパ地下で「◯◯という国で有名な食べもの」と行列に並び有難がって食べたものが、実はその国へ行くと「そんなもの人々は食べないよ」と言われることがよくある。ロシアのピロシキなどはその代表例だ。われわれ日本人が毎日寿司や和食を食べているわけではないのと同じ。個人的にはたとえ現地の人が食べていなくとも、日本人向けに味つけされて美味しければそれでいい。一番ダメなのは、値段が高くてマズいこと!

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最終日はモンゴルの大草原から再びジープを2時間半、国内線を2時間乗り継ぎウランバートルへ。チンギスハーン空港から市内までは車で20分。ところが日本のお盆帰省ラッシュのようなひどい渋滞で1時間もかかった。自分の足で走った方が速いと思った。
 
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ウランバートルに広大なモンゴルの人口の約半数以上が住んでいるというから驚きだ。
 
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主催者が予約した三つ星ホテルへ。ホテルは安心感はあるが面白さはない。僕の人生における価値判断の基準は「面白いかどうか」なので何にでも面白さを求めてしまう。モンゴルのマラソンツアーでは最終日の1日だけ高級ホテルに泊まる。参加費は環境保護の寄付金に充てられるから贅沢はなし。
 
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ディナーは和・中華、観光客向けレストラン。これもツアー参加費に含まれている。
 
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お別れ会。
 
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僕の食あたりを救ってくれた、デンマーク在住のレースドクターのベンジャミンは豪快な人だった。優勝した男性に「おめでとう!このテーブルのみんなに俺からのおごりだ!」と高級シャンパンを次々と空け、ジンギスカン鍋を食べた後に、1人で別料金で300グラムのステーキを2枚も注文したいらげた。滞在中はウォッカのボトルを空け、肉に野菜を腹いっぱい食べ、ドクターは何のお腹も壊さず。タフだ。

 
仕事はデンマークで美容整形外科を2つ経営しているそうだ。デンマークの勤務医の年収はわからないが、勤務医だと8日間もの休みをとり毎年ボランティアでモンゴルに出かけることは金銭的にも時間的にも難しいように思った。

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大会の主催者らは旅費から宿泊費まですべて自費で参加をしているそうだ企業の非常勤を務めていたりホテルを経営していたり、みんな別にビジネスを抱え、60歳を迎えてランニング以外の趣味・活動として彼らが選んだのがモンゴルの自然保護活動というわけだ。高齢者がさらに高齢者になる日本社会では、老後の趣味や過ごし方が重要になってくるが、ランニング以外の過ごし方も重要に思う。僕も老後に備えて、どんな社会貢献活動ができるのか今から考えたいと思う。
 
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帰りはトラブルの連続。チンギスハーン空港で母にお土産を購入。スキンケアローションを薦められ「北京空港から日本へと向かうのに液体物質の機内持ち込みは大丈夫か?」と確認をした。免税店のスタッフは「開封しなければ大丈夫。」と答えた。僕は日ごろ日焼け止めを除いて、化粧品や虫除けスプレー、液体物質はセキュリティチェックなどでややこしいから一切持っていかないようにしている。


北京空港に到着。セキュリティチェックで液体物質が案の定センサーに引っかかり「ほかの空港がどうか知らないが北京空港では液体物質の機内持ち込みはダメだ」。2時間前に買ったばかりの母へのプレゼントが未開封のままゴミ箱へ。僕のローションがダメで、北京空港内にブランド化粧品免税店がずらり。これには本気で腹が立った。

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チャイナエアラインのファーストクラスラウンジ。最近は出国時間ぎりぎりまでラウンジで仕事をしたり本を読んだりして過ごすことが多い。

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僕の同伴者は無料になるので、愛知からツアーに参加していたKさんをご招待した。
 
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さらに帰りのチャイナエアラインが大幅遅延。16時台発で20時には関空に到着、余裕を持って帰宅する予定だった。ところが19時を過ぎても北京を出発せず、乗務員は「何もお答えできません」の一点張りで理由は不明。


結局関空に到着したのは深夜11時半。終電は終わっていた。


「明日朝の六甲山トレイルラン講習会はどうする!?」飛行機の中ではそのことばかり心配していた。「どこかホテルに泊まり始発で六甲山へ直接向かうか…レンタルリュック希望者がいるから一度事務所に戻らなければならないな。」


関空から24時間のシャトルバスが新規運行していて大阪駅に戻ることができた。そこから自宅まではタクシー。

ところが大阪のタクシーに乗車拒否される(怒)別のタクシーに乗ると「あのタクシー、俺にこんな客を当てやがって!」と乗車拒否したタクシーの悪口を延々と聞かされた。


ひどいサービスを目の当たりにして、「(ああ、日本に帰って来た気がする。)」と実感した。

深夜2時に帰宅。早々と寝て…

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翌朝。「おはようございます!」六甲山の芦屋川駅前で挨拶(写真は別の日のもの)。まさかツアーのメンバーは、僕が前日にモンゴルにおり深夜12時を過ぎてもまだ関空にいたことを知らないだろう。


このブログの読者の皆さんだけが知る事実である。今回の旅では行きも帰りもチャイナエアラインに泣かされた。海外レースに参加して夕方帰国で、翌朝会社に出勤するような強行スケジュールはやっぱり危険である。

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チンギスハーン像の前で。いつかフィラデルフィア美術館の正面階段で、映画「ロッキー」のようにガッツポーズをキメたい。もちろん背中にネバー・ストップ・ランニングTシャツで。


こうして20ヶ国目の海外レースとなるモンゴル旅は終わった。完結!

 

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