自作の小説の公開ブログ -42ページ目

自作の小説の公開ブログ

自作の小説の公開してみます。
誤字多いと思います。

 

 01

 南の朱雀が担当している地域で一人の男の子が生まれた。
親はその子を紫猫【しびょう】と名付けた。
紫の猫、それこそ彼に相応しい名前だった。
彼は生まれて一ヶ月で歩き始め、それから一ヶ月で語り始め、それから一ヶ月で全てを悟ったようで自分の親に神に会いに行こうと言い家を飛び出した。
その時の彼の身長は172㎝で、既に大人としか思えなかった。

 一方、紫猫が家を飛び出した日、中央の神社に四獣と螣蛇が集まっていた。
ずっと獣と言われたけど、彼らを外見だけ見ると人間と変わらなかった。
ただ螣蛇だけが中央の塔を巻いてる体から離れず、そこにある頭から人間の上半身みたいなものが出ている。
自分の体と同じ色の灰色の髪は腰を超え本体の蛇の頭まで伸び、その目はどう見ても蛇のそのものだった。
灰色の羽織の着ている彼が口を開け細い声を出した。

“こうやって皆様を集めたのは他ではなく、今の私たちを邪魔する者が現れたからです。”

螣蛇の台詞に髪が赤く燃えているような、赤い羽織に黒い袴みたいなものを履いてる男が口を開けた。

“だから何だ?怯えているのか?誰でもこの俺の炎には耐えられないのに何を心配しているんだ、螣蛇。”

せっかちなこの男が朱雀で190㎝に近い身長でいつも怒ってるような目付きをしている。

“そうですか、いいでしょう。ちょうどあなたの地域で生まれたようですしあなたが処理するのが早いでしょう。”

“それだけでここまで呼びましたか?余は違うと思うけど?”

螣蛇の言葉にうるさい朱雀の声とは違い人の心を奪いそうな美しい声が放たれた。
朱雀の前に居た青龍の声だ。
彼女はすれ違う男十人の中で十人全部、いや、女さえも彼女を見直すくらいの美しい姿だった。
腰まで流れる青い髪に身長は172㎝くらい、細い体に着ている足首まで来るワンピースは髪と同じ色だった。

“もちろん。そんな雑魚一匹潰すことで呼んだわけないだろうな、螣蛇。”

玄武も青龍と同意見だったみたいだ。
髪一つない彼の身長は二メートルを超えている。
それに横にも伸びていて朱雀と青龍が並んでいるくらいだ。
そんな大きな体に黒い服を被っていた。
夜に彼を見たら頭だけが浮いてるように見えるだろう。

“そろそろ本題に入ろうぜ。”

玄武の言葉に螣蛇が頷いて話した。

“前にも聞きましたけどもう一度聞きましょう。私と共に神を変えませんか?”

彼らが初めて全部揃ったのは今回が二回目で一回目は今から千年くらいの前になる。
その日彼はなにを思ったのか四獣を集めて話したのだ。
神を変える気はないか、と。
その当時には青龍と玄武は反対し、朱雀は賛成、白虎は中立だった。
それに螣蛇は過半数の意見に従うって言ってはこう言った。
今から神には世界が平和だと伝えるからなにをしてもいい。
そして千年後にまた聞こう、と。
それで朱雀はこれまでストレスでも溜まっていたのか暴れ始めたし、これを見ていた青龍が朱雀に何の罰も当たらないことを百年くらい見てから玄武を誘い人間たちを操った。
またそれを見ていた白虎さえも人間を守ろうとする仕事を手放したのだ。
そうやって千年が経った今、螣蛇の質問にどうやら答えは決まったようだ。
賛成が三つ、反対がゼロだった。
相変わらずにどっちにも入らなかった白虎に螣蛇が理由を聞くと今から黙っていた彼が口を開けた。

“めんどい、神かなにか知らないけどどうでもいい。”

白髪の短髪、身長183㎝で現代の韓服のようなものを着ている彼は何故かと思うくらい無所有の精神を持っているように見えるが、単に全てがめんどいだけどめんどくさがりなだけだ。

“まあ、邪魔しなければそれでいいですよ。”

螣蛇の言葉に彼は返事もめんどかったのか、ああ、の二文字で答えする。
そして繋がる話に関心がないのか席を外したが、止める者は誰も居なかった。

 白虎が立ち去った後朱雀と螣蛇以外は席を外した。
せっかちな朱雀が今でも行って邪魔になる鼠野郎を燃えてやるって言ったけど螣蛇が止めたのだ。
そりゃあまだ何の説明もしてないから。

“相手も知らないのにどうするべきですか、朱雀。”

“俺を甘く見るな。全ての地域を燃やしてでも殺してやろ。”

“落ち着いてください。霊亀。”

霊亀とは幻獣とは違う身体がなく霊だけの存在の中の一つで、麟鳳亀竜の亀に該当する霊だ。
麟鳳亀竜とは神が螣蛇に与えた四匹の霊で麒麟【きりん】は真意、鳳凰【ほうおう】は平安、霊亀【れいき】は吉凶の予知、鷹龍【おうりゅう】は変化をもたらす。
麒麟によって人間は幻獣たちを信じ、鳳凰によって世界が平安になり、霊亀によって吉凶を知り、鷹龍によって変化し発展した。
しかし螣蛇が神を変えると言ったその日から霊の能力を幻獣たちに制限した。
その中でも霊亀が今日持ってきた知らせは大凶だったのだ。

“霊亀、今から起こることを朱雀に話してください。”

彼の言葉に霊亀がすごく遅い速度で頷いて口を開けた。

“紫の猫が目を覚まし、世界を眺めると、天には光あり地には闇ばかり、これは全て神が送る伝令であり、命令である。”

霊亀の遅すぎる話にイライラしたのか、いや、実際髪がイライラ燃えていた。

“もどかしい!イライラさせて殺す気か?!それよりなんだ、そりゃあ!詩か?詩かよ?!本論だけ言えよ!”

朱雀の怒りに霊亀が怯えたのか簡単に話した、もちろん速度は遅いままだったけど。

“紫の猫が四獣の級を落とすだろう。”

言葉を終わらせて消える霊亀の目に涙が見えたようだが気付かないことにしよう。
とにかくこれを聴いた朱雀はいよいよ紫の猫を探すために自分の地に戻ってきた。
そして神社に残った螣蛇が一人で呟く。

“四獣の級を落とせる、か。そこに私が居ないのを喜ぶべきですか、神よ。”

螣蛇は考えに深く沈み人の形をした体はどんどん本体に入り消えて行った。