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自作の小説の公開ブログ

自作の小説の公開してみます。
誤字多いと思います。


 03

 高層ビルの間のゴミ袋が散らかしてるところに、黒いスーツの男たちが誰かを投げ出して帰っていく。
銀髪の男は白いコートにアイスでも着いたのか、ズボンと同じ赤色に染まれていた。
右手に握っている刀は寝てる最中にも離れなさそうだ。
そうやって一分くらい経つ頃、男は難しそうに立ち上がり鞘から刀を抜いては何か呟きながら近くのビルに入って行く。

“ああ、久しいな、相棒。鞘?そんなの後であいつが拾うさ。俺は狩りが先、知ってるでしょ?”

それはまるで刀に話をかけるように見えた。

 建物に入ると八名のブス達が揃ってこっちを向かった。

“何見てるんだ、ブスども。”

走る。
同時に奴らが銃を出して打ち始めるが、

“ゲラゲラ、銃か!戯けどもめ!そんなものが我の身に通じるとでも思ってるのか?!”

そんなものは俺の相棒の刀が勝手に処理してくれるので、俺がするのはただ走るだけだ。
飛んでくる銃弾を相棒が俺の腕を動き全て切り出した。
その間に俺は奴らの中で一人の前に立ち、

“ブスで生きるのは辛いだろ!”

空いた左の拳を奴の顔に打ち込む。
たった一発で奴の顔が潰れた。

“お、前よりかっこよくなったじゃん。まだまだだけど。”

いつの間にか刀を持ってきたのか刀で近づく奴らは右手の相棒が騒ぎながら解決していく。
それこそあっという間に倒れた奴らを後ろにエレベーターに乗る。
行先は当然最上階。
その間に相棒がはしゃぎ出した。

“ゲラゲラ、物と違って人は切れ味がいいんだよな。それより本当に久しすぎじゃない?何年ぶりだ。”

“さあ?これで十七番目かな?”

俺の返事で相棒はなにか思い出すように静かになってからまた話し出した。

“あ、そうそう。前はたぶん森だったよな?なんだ、一年しか経ってないのか?ゲラゲラ、今回も派手に行こうぜ。”

相棒の話が終わるのと共にエレベーターのドアが開け始める。
さあ、幕は開いた。
十七の夜も派手に行こうとしよう。

 高層ビルの最上階、建物の中は血塗れの屍で満ちている。
首が切られているとか、頭に穴が開いているとか、胸になにかが刺されているとか、腹から内臓が飛び出されているとか、など殺すだけでは無く無駄に煩わしく死んでいる死体の中に二人の男だけが立っていた。
黒髪の男は右脚に刀が刺されたまま壁の全面になっている窓硝子に持たせていて、その前に居る銀髪の男は右手に全身真っ黒な刀を持っている。
血塗れになっている彼だけど、自分の体から出たものはなく周りのものから受けたものだろう。
もうすぐ死ぬはずの男が銀髪の男に聞いた。

“一つだけ聞こう、名前はなんだ。”

今初めて会って挨拶でもするように聞く。
それに聞かれた男が首をひねる。

“名前?考えたことのないな。うーん、おい、相棒。お前の名前はなんだ?”

まるで刀と話すとでも言うかのように刀を見つめる男。
それに返事でもしてくれただろうか、頷いてから口を開けた。

“烏天狗か。いい名前じゃん。あ、いい名前が思えだした。”

そう言って視線を男に向かっては自信満々に言い始めた。

“俺の名は黒烏だ。黒いカラスってことだ。苗字はそうだな、、十七番目の夜でカナキだ。今から俺の名前は十七夜黒烏だ。まあ、死ぬやつが知ってどうもこうもないだろうが。”

聴いていた男が嗤った。

“十七夜黒烏か、いい。覚えとこ。貴様の首は俺が切ってやろう。”

その言葉と同時に、がちゃん、と男が持たせていた硝子が破れて男の姿が消えた。
それを追うように黒烏と名乗った男が外を見るけど、地上に落ちた形跡はなく消え去っていた。

“へえ、面白い。これで出る機会が増えるかも知れないな。”

黒烏は笑いながらエレベーターに向かう。
彼が居なくなり、そこにはただの屍だけが残っていた。