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自作の小説の公開ブログ

自作の小説の公開してみます。
誤字多いと思います。


 04

 そのまま家、ホテルに帰りドアを開けると、そこには女が一人居た。
それになぜか部屋は血塗れの――

“なんでこんなに遅かったですか?掃除大変でしたよ?”

――勘違いだった。
女が掃除を済ませたのか綺麗な部屋を見て、文句を言う女を頭の中で探してみるけど記憶にない。

“お前、誰?”

その質問に女は、はあ?とまるで俺のほうが変だと言うように見つめてくる。
いや、どう考えても変なのはてめぇだろう。

“腹が撃たれたのは見ればわかりますけど、頭にも穴空いてます?”

“さあ、穴は空いてなさそうだけど異常はあるかもな。って誰だよ、オマエ。”

“もう、昼にも言ったじゃないですか。バカですか?あなたは。私、天使です。”

天使?
天にあるそれ?
まあ、外見はそう見えなくもないけどな。
服は真っ白だし、背中に大きい翼もあるし。
あれ、最初からあったっけ?


“まあ、天使と言っても研修ですけど!”

偉そうに話す天使。
それを聞くとなぜかちょっとだけ翼が小さくなったような気がしてきた、いや、結構。
頭から膝くらいまでくらいの翼が今の一言で手の平くらいのサイズに縮んだ。
まあ、どうでもいいけど。

“で?天使がここにはなにしに来た。”

俺の質問に天使は今気づいたように話した。

“それがですね。私が天に帰るためにはあなたの助けが必要そうで、、”

“うん?助け?”

“はい、簡単ですよ。魔王を倒してください!”

魔王?
これはまたバカな話を。
どうやら変な表情になっていたみたいで、天使は強く語ってきた。

“嘘じゃないですよ!魔王!彼を倒すと帰れますから!”

いや、事実としてもさ。

“なんで俺?俺より強い奴なんてたくさんいるだろ。よりによってなんで俺なんだ。”

“そりゃああなたは勇者ですから!”

……。
勇者?
俺が魔王と戦う勇者?
馬鹿げた話で自分のことを指で指しながら、俺が?と聞くと、天使は何度も首を縦に振ってきた。

“そうか、俺は勇者だったのか。今まで誰なのか知らなかったのに。”

“それは仕方ないですよ。勇者の存在がバレたら魔王に殺されるかも知れないから。だからわざとあなたが力を持ってから知らせに来たんですよ。”

その言葉でさっきまでのことを思い出した。

“あ!じゃあさっきまで俺が殺した奴らが全部―”

“はい、魔王の下部達です。さすが勇者様!まあ、怪我はしていますけどすごいですね!”

怪我、そういえば天使は治癒スキルとかあるんじゃなかったっけ?

“お前、天使なのにヒールとかないの?”

俺の言葉に天使は今気づいたように治癒スキルを使って怪我を直してくれた。
こいつ、俺が言う前にしてくれよ。

“でもすごいな。研修の分際でなかなかやるじゃん。”

はは、と恥ずかしそうに笑う天使の頭をトントン叩く。

“それでその魔王って奴はどこだ?”

“ここから遠くないです。”

天使が教えた場所を聞いて彼女と一緒に魔王の城に向かった。
ホテルからあんま離れてない住宅、ここが魔王の城のようだ。

“城って言うか、家だな。”

“何言ってますか、こう見えて魔王の城ですよ?緊張しないとダメですよ!”

なぜか魔王の城の悪口をしたら天使に怒られた。
外見だけで油断するなって話だろうけど、そう聴くと城に見えなくもない。

“じゃあ行こうか!”

“はい!”

勇敢な天使の返事に俺は刀を手に取った。

“ゲラゲラゲラ、今夜は長いな!さあ、派手に行こうぜ!”

“この十七夜黒烏が魔王を倒してやろ!”

と言ったものの城門は閉じられていたため、仕方なく庭の窓を壊してから入って行く。
静かな闇の中を歩いて二回に向かう。

“どこに居るのかも知ってるの?”

“もちろんですよ。天使舐めるな、です。”

天使の言葉で刀、烏天狗がゲラゲラと笑う。

“黒烏、お前よりよっぽど使えるじゃねぇか。”

“うるせ、バカタナ。”

魔王の城と言うのに雑談をしながら歩き出す。
そして着いたのか天使がある部屋のドアを示した。

“あそこか?よし、ここからは俺に任せろ。”

“カッカッカッ、お前じゃなくて俺だろ!”

うるさい相棒の叫びと同時にドアをけ放す。
部屋の中には結構歳を取ったように見える白髪の男がいた。
彼は俺と同じく刀を持っている。

“ふん!こそ泥だと思ったら、わしを殺すつもりか?”

言いながら振って来る魔王の刀を受け止める。
だが意外と強い力で烏天狗が飛び出る。
見るには普通のお爺さんにしか見えないのに、さすがは魔王だ。
いい剣術だ。
そんな考えをしていたら魔王が俺の後ろに着いて来た天使を見て口を開けた。

“ほお、誰の依頼かと思ったら、貴様か。ふん、自分の母を取られた恨みか?”

理解できないことを話している魔王の言葉を無視して突っかかる。
俺と相棒を舐めるなよ!

 そうやってなんとなく魔王の首を切り出した。
それを見ていた天使は、喜び居ながら着いて来た。

“さすが勇者様!魔王をこんなに容易く倒せるとは。”

“はっ、お安い御用だ。こんなもの。”

俺が調子に乗ると烏天狗がゲラゲラと笑った。
その笑い声に天使も引かれたのか一緒に笑って、

“ではありがとうございました。これでわたしは天に帰れるようになりました。”

そんな言葉を言った。
帰れるのはいいことだ。
でも、

“じゃあ俺はこれからどうするんだ?”

勇者である俺はもう魔王を倒したけどどうすればいいんだ?
俺の質問にちょっと考えた天使は、

“さあ、それは明日考えましょ。”

軽く言った。
それに俺は、

“まあ、そうしようか。”

と返事したのだ。
そうやって俺たちは別れの挨拶をして、天使は部屋の窓からその小さかった翼を人くらいの大きさに広げ空を飛んだ。
そして俺は緊張の糸が切れたせいか、襲ってくる眠さに勝てずにそのまま気を失った。