大阪市電保存館② | ウォーリーのブログ

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市電保存館に保存されている車両の中から、30号車、528号車、1644号車、散水車25号車の4両が、平成1512月に「近代大阪の象徴的な存在」として、大阪市指定文化財に登録されています。
 
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11型(30号車) 2期線開通後に大量に造られ、チンチン電車の愛称で親しまれた4輪車。運転台前面の窓や出入扉がない初期形で、腰細のサイドパネルが昔懐かしい形態を残しています。この車両は、明治45年製の285号車で、昭和11年に一度廃車されたものを昭和30年に復元したものです。
 
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501型(528号車) 大阪市電初のボギー車として明治44年に登場した現存中最古の市電車両。市電としては、日本最初の空気ブレーキ付車両で、大小2個の車輪からなるマキシマムトラクション台車など新しい装備、技術を積極的に採り入れた話題の多い車両でした。この車両、昭和26年に一度廃車されたものを、昭和43年に復元したものです。
 
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散水車(25号車) 昭和初期までは道路が未舗装で、電車が通るたびに砂ぼこりが立つ為、明治43年から散水車が登場、水撒き電車と呼ばれ街の風物詩でした。
此の車は、4輪散水車としては最終製造車両となる大正14年製で、戦時中客車に改造される予定が資材焼失の為残ったものです。他都市でも散水車は少なく、完全な姿を留めている貴重な車両です。
 
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1601型(1644号車) 大阪市電最初の鋼鉄製大型低床ボギー車で、台車に大阪市電型と呼ばれる鋳鋼製のウイングバネ式全コイルスプリングを採用した画期的なものでした。主電動機はドイツ製、弱め界磁付きで、性能、乗り心地は、本市自慢の電車でした。この車両は昭和4年製で41年に廃車されそのまま残ったものです。
 
市電保存館特別公開では、年配の方が見学されており、当時を懐かしそうにしていました。市電全廃が昭和44年ですので、私が生まれる少し前ですので、当然、市電の記憶が無いはずですが、何故か私も懐かしく思いました。
保存車輛は、綺麗に塗装されており、又、大切に残そうとしているのを感じました。
しかし、大阪市は財政難で、橋下市長は、地下鉄・市バスの民営化を進めています。
民営化されても、保存車輛の中には、大阪市指定文化財に指定されている車両も有りますので、大阪市民の宝として、後世に残して欲しいですね。