[追記あり] " 関さんらしさ " って・・・ どこにあるんだろう。 | 音楽三昧 ・・・ Perfumeとcapsuleの世界

[追記あり] " 関さんらしさ " って・・・ どこにあるんだろう。

Perfumeの黎明期からMV監督を務めている "我らの関さん "こと関和亮氏。 その関氏が率いる、株式会社コエに所属する映像作家の市川綾氏との対談が、動画チャンネルで公開されている。これが非常に面白い。
 
 
特に興味深かった部分を、このエントリーで取り上げてみた。
 

 

 

 

※関の映像作品は、カメラが寄ったものが多い。レンズも24mmや35mmを多用して "寄りの映像 " を撮りたければ、カメラごと寄っていくという話の流れで(48:50~)

 

 

 

『関和亮 : 特に女性を撮る時とかは、やっぱレンズ(ミリ数)で"女性の顔の見え方"が全部変わるからさ。「この人の寄りはこのレンズでやった方が良いんだな」とか、「この人はワイドの方が良いんだな」とか。人によって変わるから。それはやっぱ違う。』

 

 

 

『市川稜 :それはあ~ちゃんとのっち、かしゆかでは違うんですか?』

 

 

 

『関和亮 : 全然違う、全然違う!!』

 

 

 

『市川稜 :あっ、そうなんだ!! それ気になります。どういう差なんですか?』

 

 

 

『関和亮 : 単純にディストーション(歪曲収差)がかかるからさ。ワイドって。それが "はまる人 " と "はまんない人" がいるっていうことだと思う。

 

 

 

『関和亮 : 要するにワイドで寄っちゃうと、鼻が大きくなっちゃうから。どうしても。それが美しいか、美しくないか。(逆に)キュートに映るときももちろんあるし。それは人の骨格というか、千差万別というか。』

 

 

 

 

 

たしかに・・・・ レンズ歪曲収差で、人の表情は大きく左右されるだろうからなぁ。オレ自身もポートレイトを撮るときに感じるのは、被写体の人の性格とその関係性、そしてレンズの選択が肝だ。例えば、カメラ(カメラマン)が近くにいる時の方が、良い表情が撮れれる被写体もいれば、人見知りで照れ屋の性格の被写体であれば、望遠で離れた時の方が良い表情が撮れることもあるし。

 

 

 

 

PerfumeさんのMVなどの場合でも、個人ショットの撮影では、三人三様で適宜にレンズを変更しているのか・・・ なるほど。さすが関さん!!!  我らの誇る " 世界の二流 " ?!?!(笑顔)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[○追記・27日pm20:05]

 

 

 

こういうテイストは、関さんが作り出すPerfumeさんのMVには、通奏低音のように脈々と流れているよなぁ。

 

 

 

 

Q. " 関さんらしさ " って、どこにあるんですか?

 

 

『関和亮 : 天邪鬼っというところがあるというか、ストレートにやりたくないってというところがちょっとあるから。ずっとPerfumeて女の子たちを撮ってきたけど、"女の子だから" って、凄くガーリーにして、ビューティーにするっていう文脈からは違うものをやった方が面白いんじゃないかなって。

 

 

『関和亮 : じゃ、ロックバンドがやりそうなことだったりとか、もしかするとヒップホップの人たちがやりそうなことで考えたり。要は"女の子だから"っていうカテゴリーとは、ちょっとズラしていきたいなみたいなことがあるっていうか。

 

 

 

 

 

 

しかし、これはアミューズ側の狙いやコンセプトでもあったわけだ。

 

 

 

 

 

 

『関和亮 : でも、やっぱり、なんか・・・・ "差別化はしたい" っていうのはありましたね。当時だと・・・ やっぱり "アイドル" っていうと、モー娘さんとかいっぱいいらっしゃったんで、やっぱり 「 "そこ" に混ざらないためにはどうしたらいいんですかね」 っていうところで、割と何回も打ち合わせをして、世界観を打ち出していって・・・

 

 

○WOWOWぷらす・「ミュージックビデオ論(2012年5月23日)」より

 

 

 

 

 

 

いや、Perfumeさんの歴史や成りたちって・・・ やはり時勢と偶然、そして奇跡が絡み合っているんだなぁ(笑顔)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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