[追記あり] 雲のように軽やかに。雲のように柔軟に。
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ボクはただ信じていたくて 何も怖くない振りをしていた
あの日から心は変わらない そのままでわがままでいたいだけさ
○『Flow (2022年) 』 [パワーわんこが聴きとったもので公式のものではない]
作詞 : 中田ヤスタカ
作曲 : 中田ヤスタカ
歌唱 : Perfume
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さて、主題歌となっている『ファイトソング (RX系) 』ではイントロ的な導入部があったのだが・・・・・・ 冒頭から歌唱があって驚く。しかしこの曖昧模糊とした世界観は、ドラマで間宮祥太朗氏が演じる芦田春樹の雰囲気を的確に表現しているように感じられて。
このどことなく曖昧模糊として、ハッキリしない芦田が、
『あの日から心は変わらない そのままでわがままでいたいだけさ・・・・・』
と歌ったのなら、思わずグッときてしまってたまらない。ドラマでこのようなニュアンスのシーンがあったのなら・・・・ 号泣なんだろうなぁ・・・・・ オレ(苦笑)。こういったことからも、やはりこのドラマのために書き下ろされた楽曲であることが手に取るようにわかる。さすが中田ヤスタカ氏だ。
しかしこの冒頭部の表現したい世界観が、オレ自身が置かれている状況・・・・・・・ いや、現在の我々が置かれている状況とその心情をそこはかとなく表しているようで。心を揺さぶられてしまった。
現在の我々は " 透明な檻 "の中で晒されているようなものだ。誰もが情報にアクセスできるようにと、その活動を世の中に開示することが否応なく求められる。このような " 常に透明性が求められる社会 " は、さまざまな問題や不正などをうやむやにせず、正していきやすい社会でもあるのだ。
その一方で、ガバナンスやコンプライアンスから少しでも逸脱してしまうと・・・・ バッシングや制裁のことがどうしても頭をよぎってしまう。今後はさらにこの傾向が加速していくのだろう。
しかし・・・・ これでは各個人の個性が委縮していくのも致し方ないのではなかろうか。
オレ自身の個人的な意見で言えば " 常に透明性が求められる社会 " は、最近の・・・・・・・ 特に "新型コロナ禍以降 " の、本当にここ最近になってどんどんと息苦しくなってきたように感じる。やりたいこと、やらなければならないことが・・・・・・ 今はどんどんやれなくなってきている。
『あの日から心は変わらない・・・・・』
どのようにしたら・・・・・ " 常に透明性が求められる社会 " で、自分の志を保ち続けられるのだろうか。
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『" この時代 " を一緒に・・・・ 軽やかに、柔軟に、そして強く。共に生きていきましょう。』
○『Perfume LIVE 2022 [polygon wave]』の二日目(2022年1月10日)・のっちの最後のMCより
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雲のように軽やかに。雲のように柔軟に。
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次の時代が 変わる時代が
"あの日の未来 " が 雨のように
止まないままで 晴れないままで
そうさ ボクらは流れ雲になる
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" あの日 " に思い描いた未来は、夢のように消え失せて・・・・・ 涙のような雨が降る。それでも・・・・ 雲のように軽やかに。雲のように柔軟に。
雨を歌う部分でも決して暗い曲調ではなく、むしろオーボエのような音色やシズル感のあるシンセ音色を入れて " きらめき感 " を響きとして表現しているのが非常に印象的である。雨が降る中でも虹がかかっているような情景が頭に浮かんでくるのが興味深い。
" この時代のジレンマ " を歌った・・・・・ 本当に秀逸な楽曲だと思う。 " ここ最近では感じたことが無いような質感 " の感動が襲ってきた、今日この頃なのだ(笑顔)。
[○追記・2月16日pm18:35]
この『Flow』のC/Wとなる「マワルカガミ」は、メンバーの心情を体現している世界観だと思っていたのだが・・・・・・・
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僕らは暗闇の 水中から見上げる
夢を見てもがいて泳いでた
一つの丸い束 ミラーボール
○『マワルカガミ (2021年・パワーわんこが聴きとったもので公式のものではない)』
作詞 : 中田ヤスタカ
作曲 : 中田ヤスタカ
歌唱 : Perfume
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もしかすると・・・・・・・・ " この時代のジレンマ " を歌っているのかもしれないなぁ・・・・・・・。