恋の話というと若者限定のような響きがあるけれど、恋心は年齢で区切れるようなものではないのだと、我がシニアアパートの恋愛事情を目の当たりにして確信した。

それも、なかなかのイケイケぶりで、とても興味深いのです。

 

アメリカでシニアと呼ばれる年齢って、実は制度によってバラバラで、一律に決まってはいないようです。

私の住むシニアアパートは、55歳以上が対象で、入居者は、60代から80代が中心ですが、

100歳を超える高齢者もちらほら。そして時には、まだ50代という若い方もいらっしゃいます。

なので、シニアと一口に言っても本当に幅広い。

 

奥さんや旦那さんと死別した方、あるいは離婚で独り身になった方など、背景はさまざまで、

私が知る限り、少なくとも5組のカップルが現在進行形で交際を続けている。

そのうちの一組は婚約し、すでに一緒に暮らしていて、夫婦同然。

くっついたり離れたりを繰り返し、結局は元のさやにおさまるカップルもいれば、

最近付き合い始めたばかりのカップルは、どこへ行くにも手をつないで歩き、

その熱々ぶりはとても微笑ましい限りです。

こうして目に見える形で交際している方々ばかりではないと思うのですが、

こんなに限られた共同体で、これほどの恋の数があるなんて、アメリカ人は本当に恋愛好きだと感じるほどです。

 

一方で、65年間もの長い間結婚生活を続けている年配者もいて、とても感慨深い。

私たち夫婦も今年で結婚41年。
どうかこのまま、最後まで添い遂げられるようにと願うばかりだが、人生、この先何が起こるかなんて誰にも分からない。

もし、どちらかが先に亡くなった場合、私たちも彼らのように恋愛を前向きに考えることができるのか、そんなことを思いながら、ふと物思いにふけることもある。

 

日本人の友人で、つい最近離婚した彼女は、まだ63歳。

それでも「もう恋愛はうんざり、面倒くさくて嫌」と笑っていた。

人の考え方や行動はさまざま、恋に積極的な人もいれば、距離を置く人もいる、実に興味深い。
けれど、どちらを選んでも、その人なりの人生の形がそこにあって、人生に正解などないのだなとつくづく思う。