近所に森を散策できる自然保護区がある。

その一角に、1847年と1906年に建設された古い学校が保存されています。





ワンルーム・スクールハウス(一部屋の校舎)と言われ、主に19世紀から20世紀半ばにかけてのアメリカやカナダなどの開拓地・農村部で普及していた、「建物全体が1つの教室しかない小さな学校」です。


『大草原の小さな家』などの歴史ドラマにもよく登場する、アメリカのノスタルジックな原風景のシンボルでもあります。


原作者のローラ(Laura Ingalls Wilder)が生まれたのは、ウィスコンシン州ペピンのBig Woodsの近く。


ドラマ版での学校は、ミネソタ州ウォルナット・グローブの学校でしたが、同じような校舎だったのだと思います。


1847年(187年前)に最初のパイク・リバー学校が建設されました。
地元の農民たちが、地元のホワイトオーク材を使って建てた、典型的な歴史的な一室校舎です。
建設費は総額で約200ドル。
1人の教師が、1つの教室で全8学年の生徒を指導していたそうです。







当時のまま オリジナルのストーブ
オリジナルのストーブ



2代目パイク・リバー校舎(1905〜1906年建設)
 生徒数の増加に伴い初代校舎が手狭になったため、隣接して新しく建てられたより大きめの校舎です。




多少の修復はあるものの、建物も机や椅子、黒板も当時のオリジナルのまま!
保存状態が素晴らしくて驚きます。
​机に残る名前やイニシャルの落書きも、歴史を感じられて面白い。


1967年にこの敷地に移築当時、黒板には60年前の文字がそのまま残っていたそうです。


学校規則 — 1872年
  • (School Rules - 1872)の日本語訳の箇条書きは以下の通りです。  

  • ​ランプに油を補給し、芯を整え、煙突(ホヤ)を掃除すること。  
  • ​毎朝、教師は一日の授業のために水バケツ1杯と石炭を運ぶこと。  
  • ​ペンを丁寧に作ること。生徒それぞれの好みに合わせてペンの先を削ってもよい。  
  • ​男性教師は、恋愛目的のために週に1回の夜間を使うことができ、定期的に教会に通う場合は週に2回に増やすことができる。  
  • ​学校での10時間が終わった後、教師は残りの時間を聖書またはその他の良い本を読むことに費やすべきである。  
  • ​結婚したり、品位に欠ける行為に関与したりした女性教師は解雇される。  
  • ​すべての教師は、社会のお荷物にならないよう、老後の生活のために毎回の給料日からかなりの額の稼ぎを積み立てておかなければならない。  
  • ​喫煙をしたり、あらゆる形でお酒を飲んだり、ビリヤード場や公共のホールに出入りしたり、理髪店でひげ(顔)を剃ったりする教師は、その価値、意図、誠実さ、正直さを疑われる正当な理由を与えることになる。  
  • ​教育委員会の承認を条件として、5年間忠実に、過失なく働き続けた教師には、週給が0.25ドル昇給される。  


生活や道徳に対する厳しい制約で驚愕!びっくり
自由の国アメリカのイメージとはほど遠いです。


女性教師は、結婚したら解雇という厳しい不平息な条件も。
男性教師の求愛活動(デート?)も週1〜2日。
それも、「教会に通っていること」という条件付き。

喫煙や飲酒だけでなく、ビリヤード場への出入りや「理髪店で髭を剃ること」までもが信用を損なう行為ですって!

プライベートや思想信条にまで深く踏み込んだ内容で、なんだかイスラム教徒並みの厳しさです滝汗






朽ちた木の窓枠に時の流れを感じます。

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こちらは別の場所に展示されていた1850年頃の古いドレス

大草原の小さな家などの作品で、当時の女性や教師や開拓者の衣装としてよく見られるタイプの、ノスタルジックで歴史あるドレスです。


華やかなドラマの世界観とはまた一味違う、
リアルな19世紀の開拓地の暮らし。


素朴で可愛らしいドレスの裏に隠された、驚くほど厳格なルールや生き方に触れ、当時の歴史がぐっと身近に感じられるひとときだった。