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私は4組で、
加藤くんと北川くんとサユリは1組だった。

教室も廊下のはじとはじにあり、
めったに関わることはなかったが、
たまーに、合同体育といって
2クラスが合同で体育の授業を行う時間があった。

1組には野球部のメンバーがたくさんいて、
それはそれはいつも賑やかだった。
その中でも北川くんは一際目立っていて、
足が速い、おもしろい、
野球部のリーダー的な存在だったのだ。

その隣で笑っている加藤くんが
気になりつつ、
あまりにもその軍団が賑やかで
私はちょっと苦手な部分もあった。


4組の男子はというと、
対比してとても静か、というか
内向的な雰囲気の子が多く、
体育の対決ではいつも1組に負けていた。


あぁ、なんとも悔しいなと思いながら
私たち4組の女子はそれを応援していた。


北川くんとも気まずいし、
1組と対決しても勝てないし、
1組と合同体育の日の朝はいつもちょっと憂鬱で、
でも加藤くんがスポーツしている姿を見れるのは楽しみで、
ドキドキソワソワしながらその時間待ったのを覚えている。

ある合同体育の日、
男子ドッチボール対決が行われた。


北川くんはピョンピョンボールを避けて、
そしてバンバンボールを敵に当てて、

「あぁ〜もうこれは誰が見てもかっこいいやつ」

と思いながら、
私もちょっとドキッとしてしまった。


加藤くんも野球は上手だったけど、
北川くんに比べたら運動神経抜群!
てわけではなかったので、
クラスでは北川くんの方が人気者だった。


そんな人気者がなぜ私を?
と、疑問は募るばかりだった。


もしかしてあれは、
なんかのドッキリとかイタズラだったのかも?
とすら思うくらいに、
あの告白の手紙以来、
北川くんから話しかけられることはなかった。


ただ、ことあるごとに
彼が私を見ているであろうことは
薄々感じていた。

なぜなら私が彼をみると、
いつも目が合うからだった。