その人の置かれている状況によっては、
天(空)へと伸ばした
決して届かぬ手なのかもしれません。
本来のあなたの目には、
目の前の情景がクッキリと
映っているように感じていることでしょう。
しかし、ある人にとっては、
二重写し、三重写しのように
映っていることもあるはずです。
常にそのような感覚がなくても、
小波のような感覚が拡張されたとき、
開かれた刹那的なものなのかもしれません。
見えているのは過去、あるいは未来、
あるいは現生ではない別の風景かもしれません。
それは不思議な感覚でしょう。
視界はまるでぶれたように歪んで見えるのに
認識は限りなくクリアーなのです。
見慣れない光景に胸がザワザワする
けれどいやな気分ではない。
そんな感覚にとらわれたこと、ありますか。