トライアルバイクの競技で使用するバイクは、ヘッドライトもウインカーも付いていないため、公道を走ることができない特殊なバイクとも言えます。
もちろん過去にはホンダ TLMなど、公道も走れるトライアルバイクが販売されていましたが、現在は「コンペティション」と呼ばれる競技用のバイクの販売がほとんど。
そのため市場で販売されているのを見かける機会はどんどん減ってきています。
そういった状況から、一見トライアルが廃れているように思うかもしれませんが、実はトライアルバイクは国内外問わず様々なメーカーから販売されているのです。
そこで今回は、意外と知られていないトライアルバイクを製造・販売しているメーカーをご紹介します!
国内外の主なトライアルバイクメーカー
代表的なトライアルバイクを販売しているメーカーは、以下の5メーカーとなります。
・ホンダ
・ヤマハ
・montesa
・Beta
・GasGas
本場ヨーロッパの方で開発・販売されていることが多いトライアルバイクですが、日本のメーカーからもトライアル専用車両が製造・販売されているのです。
ホンダ
日本を代表するバイクメーカーホンダからは、本格的なトライアルバイクが販売されています。
世界選手権に参戦しているワークスバイクの技術が惜しげもなく投入されており、ざまざまな選手権で活躍しています。
また、過去には公道を走れるトライアルバイクとして「TLM200」などのバイクも販売されていたため、入門用として中古車で手に入れるのもいいでしょう。
交換部品も手に入れやすく、長期間維持しやすい特徴もありますので、最初に買うのであれば、まずホンダのバイクから選ぶのもおすすめですね。
ヤマハ
ホンダと肩を並べるほど大きなバイクメーカーで、トライアルバイクの開発も盛んに行われています。
過去に公道も走れるトライアルバイク「TY」シリーズの販売も行っており、一部のユーザーから根強い人気があります。
最近では電動トライアルバイク「TY-E」の開発も行い、2017年には世界選手権「トライアルEクラス」でランキング2位も獲得しているほどです。トライアルバイクの将来を担っていくメーカーになるのではないでしょうか?
montesa
スペインのバルセロナにあるホンダの子会社で、オートバイや自転車の部品の製造や組み立てを行っている会社です。
montesaがトライアルバイクを開発したのは1967年とかなり歴史が古く、当時のスペインのトライアルチャンピオンに輝いたほどです。
現在はホンダのトライアルワークスチームで使用されるバイクは車体の開発を担当したりと、「montesa HRC」という名前がホンダワークスの正式な名称とされているほど車体の性能が良いため、トライアルを本格的に始める人におすすめしたいメーカーです。
Beta
イタリアに本社を置くオートバイメーカーで、創業が1904年と、伝統ある老舗メーカーでもあります。
元々は原動機付自転車用のエンジンを製造していましたが、第二次世界大戦以降はオフロードバイクの製造を開始し、現在はエンデューロやトライアル、モトクロスを専門に販売しています。
トライアル世界選手権でも過去に何度もタイトルを獲得しているほど戦闘力のあるバイクとして高い人気があります。
GasGas
1985年に創業したスペインのメーカーで、トライアルバイクだけでなく、エンデューロやクロスカントリーなどのオフロードコンペティションバイクの製造・販売をしています。
トライアルバイクでは日本のメーカーにも引けを取らない性能で有名。
特に公道も走れるトライアルバイクが人気で、シートも脱着も可能であるため、山奥まで自走して、山中でアタックなんて楽しみ方も!
また、2ストロークエンジンのトライアルバイクも販売されており、機敏なレスポンスと軽い車体のバイクが特徴的です。
まとめ
飛んだり跳ねたり、見た目からは想像できないパフォーマンスを発揮するトライアルバイクは、様々なメーカーから販売されています。
本場ヨーロッパはもちろん、日本を代表するホンダやヤマハからも販売されており、様々な選手権では、日本のトライアルバイクも世界で活躍しています。
今回ご紹介したメーカーから、お気に入りのメーカーやバイクを選ぶのも、またトライアルの楽しみ方の一つかもしれませんね!