サーキットを始めた時は、毎週走るごとにタイムが縮まり、走るのが楽しくてしょうがないのではないでしょうか?
しかしある程度走行に慣れてくると、一定のタイムで頭打ちになることがあります。そんな時にがむしゃらに速く走ろうと頑張ると、転倒のリスクが影を潜め始めます。
プロライダーならもちろん限界ギリギリまで攻め続けなければいけませんが、ほとんどのライダーはアマチュアライダー。自分でお金も時間もやりくりして、やっとの思いでサーキット走行に来ている人も少なくありません。
でも、どうしても上手くいかないときに、つい「リスクをとって限界まで攻めないとタイムが上がらない!」なんて考えてしまうのではないでしょうか?
大丈夫です!そのような考えは持たなくても上達します!
ガムシャラに走って万が一転倒なんかしてしまうと、身体もバイクもダメージを受けるため、とてもじゃないけど続けることなんてできなくなっちゃいますよね。
もちろんサーキット走行にリスク付きもの。
しかし、走り方によってはリスクを最小限にしながら速く走ることだって可能ですので、今回はサーキットを安全に速く走るための方法をご紹介しますね。
普段のサーキット走行では無理をしないようにする
まず、サーキットを速く走るためには「無理」をしないことが大事。
走行をしていると、
「頑張んないとこれ以上タイムが縮まらない…!」
と思って、自分の限界以上に無理をしようとする時ってありませんか?
無理をすると必ず限界に近づき、足元をすくわれるように転倒してしまうことが多いです。
しかし、少し考え方を変えることで、意外とあっさり速く走れることがあります。
ブレーキを遅らせるのはリスクがあるためおすすめできない
サーキット走行で頑張っている時って、ほとんどブレーキングで突っ込んでいることが多いのではないでしょうか?
ブレーキングで頑張ると減速Gを感じますし、なんだか速く走っているような感覚になりますよね。
もちろんレースで相手を抜くときにブレーキを遅らせるテクニックは非常に重要。
しかしブレーキングを遅らせると、その後にスロットルを開けるタイミングも遅れることも多く、結果的に加速が遅くなります。トータルで考えるとほとんど変わらないんですよね。
それどころかブレーキで頑張る走り方は、限界を超えたときに転倒してしまうリスクが高い走り方とも言えますので、初めからブレーキを遅らせるのはあまりおすすめできません。
どうしてもタイムが伸び悩んできた時は、一度頭を冷やして次のことを意識しましょう。
「スロットルを開けている区間を長くする」
どういうことでしょうか?詳しく見ていきましょう。
スロットルを開けている区間が多いと自然とバイクも速くなっている
サーキットのタイムは、どれだけアクセルを開けているかによって速さが決まります。
全開区間が長ければ長いほど、バイクが前に進みますからね。
そのためコーナー脱出時に「より速く大きく」スロットルが開けられるようになれば、自ずとバイクの速度が上がります。
となると、ブレーキングやコーナーの旋回スピードでタイムを稼ぐというより、コーナーからの加速でしっかりとアクセルを開けるように意識します。
意外と簡単なことのように思うかもしれませんが、実はサーキットに走り慣れている人でも、意外と加速区間でスロットルをしっかり開けられていないライダーも多いのです。
この説明を、伸び悩んでいるライダーに言うだけで、意外とあっさりタイム更新できることもあるため、意外と侮れないアドバイスなのです。
正しいテクニックでリスクを最小限に速く走ろう
サーキットを走り始めて最初の頃は、「ブレーキングでは突っ込みすぎず、加速するべきところでしっかりとスロットルを開ける」だけでしっかりとタイムが伸びていきます。
もちろん、さらに速く走るには「コーナーでバイクの向きを速く変えて、より速くスロットルを開ける」ことも必要ですが、まずはしっかりバイクを加速させられるようにしましょう。
このようにリスクのある走り方に挑戦をしなくても、バイクを速く走られるテクニックはたくさんあります。
正しい方法で練習すれば、よっぽどのことがなければ大きなリスクを負うことはありません。
単純に気合や根性だけで走るのではなく、冷静に走り方を考えてみると、また一つバイクの面白みがわかると思います。
今回ご紹介した内容を参考に、バイクの走らせ方について改めて考えてみると面白いかもしれませんね!