YAMAHAのオフロード界で確固たる地位を築いてきたSEROW(セロー)は1985年に登場し、誰でも乗れるトレール車として根強い人気が続き、30年以上続くロングセラーとなりました。
2017年に排ガス規制の関係で一度は生産終了となりましたが、わずか1年足らずの2018年に250ccの排気量に進化し復活を遂げました。
「セロー」という名前は日本語で「カモシカ」という意味を持っています。カモシカはと言えば険しい崖や獣道を軽快にかけ抜くことができ、そのイメージをコンセプトに開発されました。
もともとトレール車としてデビューしたSEROWは、オフのみならず街乗りでも乗りやすく、軽い車体やトルクがあるエンジンで誰が乗っても乗りやすいバイクであるため、多くの人から支持されてきました。
そして、現在も販売されているSEROWはどのような進化を遂げているのでしょうか?特徴を見てみましょう。
オフロード車でも足つき性がいい
250ccのオフロード車はシート高が高く、足つき性も悪くちょっと不安と思う人も多いはず。
しかしSEROWの場合、シート高のカタログ値は830mmとなっていますが、シートは中央が大きく凹んでおり、跨ってみると見た目の大きさからは想像できないほど足つき性が良くなっています。
また、9.3Lの燃料タンクはニーグリップしやすいよう細めに設計されており、足でしっかりホールドできる分、一層安心感が得られるようになっていますので、免許を取って間もない人や、女性でも安心して乗ることができます。
トルクがあって乗りやすい
SEROWのエンジンは250ccと排気量が大きくなり、低速のトルクが向上しており、その力強いトルクは2速や3速で発進できるほどです。
しかも、トルクがあるからと言っても決して「ドンッ!」と加速することはなく、マイルドな味付けにセッティングされています。
また、エンジンは空冷でシンプルな配置となっているため、オイルやプラグ交換などといった整備であれば数分で済ませることができるでしょう。
長距離ツーリングにもおすすめ
エンジンはどちらかというと低速トルク側に振られているため、高速道路などスピードを出した走行には向いていないのでは?と思うかもしれません。
しかし、SEROWは5速ミッションが搭載されているため、トルクを生かした早めのシフトアップで80~100km/hのスピードでもゆったり走行することができます。
また、キャリア用のフックも搭載されているため、遠方ツーリングやキャンプといったレジャー用の荷物も積むことができます。
バイクの基本が学べるSEROWは初心者にもおすすめ
SEROWは車体も軽く足つき性も良いため、免許を取って間もない人でも安心して乗ることができます。
また、サスペンションのストロークも長く、動きもわかりやすいため、バイクの基本動作を勉強するのにも最適でしょう。
さらに、マイルドな低速トルクのエンジンであるため、トコトコとマイペースで走れるため、景色を楽しみながらゆっくり乗ることも可能です。
乗りやすくてバイクの基本が勉強できるSEROWを一度乗ってみてはいかがでしょうか?
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