私は大勢の家族、親戚の中でいつも孤独感でいっぱいでした。父だけでなく、他の大人たちも妹2人には何かと買ってあげていました。
一度、祖母が孫たち6人を並べて1人ずつお小遣いを渡していた時も
「胡桃はさっき妹をイジメよったからあげへんからな。」
とわざわざ私も呼んでおいて、みんなの前で見せしめのようにしました。
イジメたというよりただの姉妹喧嘩でした。
また胸がぎゅっと痛くなりました。
妹は私をザマーミロというように見ていました。
さすがに母が
「お母ちゃん!!胡桃は悪いことしてなかったやろ。」
と言いました。
私はうつむいたままでしたが
「お金なんかいらんわっ。」
とたまらず家を飛び出しました。
涙が溢れそうでたまらなかった…。
人前で泣きたくない私は、夕方になった公園で泣きました。
今でもわかりません…。
私は何故大人たちから可愛がられていなかったのでしょうか?何がダメだったのか…教えてほしいです。


誰も愛してくれない

一人ぼっちの今の孤独より、大勢の中での孤独のほうが辛かったです。

この時も家を出てまっすぐ走っていたのですが、振り返っても誰も追いかけてはきませんでした。

私は誰からも大切な子ではなかったから父の行動も、みんな知っていながら
「胡桃やからいいか」という感じできちんとみてくれる人がいなかっただけなんでしょうか?

5年生も終わり、6年生になる前の春休み…。


とうとう私は父に犯されました。




私は11歳でした…。
私は父が家に戻ってからは、なるべく父と2人になることを避けていました。

でも、父が私の体を触ることはありました。
飲んで夜中に帰ってきた時に、そっと子供部屋に入ってきてベッドに入ってくるのです。
まだこの時は胸やお腹など触るくらいでした…。

私は父が夜中まで帰ってこない日は眠れませんでした。

ある日もみんなが寝る頃にも父が帰ってこなかったため、私は母の布団で一緒に寝ました。
さすがに母の隣だと父も何もできないだろうと思ったからです…。


夜中、父が帰ってきました…。
着替えもせず私の背中を押し
「もっと向こういかんかい!!狭いやろ」

と、わざわざ母と私の間に入り込んできました。

私は父に背を向け、体を触られないように離れました。

すると父は寝返りを打つ振りをして後ろから私のお腹に手を回してきました。
そして、パジャマの裾から入った手がゆっくりと上に這ってきました…。

父の手は私の胸で止まりました。
私は母に気づかれないかビクビクしていました。

何も言わない私は父にとって都合の良いことだったと思います。
体を触るようになった頃から暴力は少なくなっていました。
誰にも気づかれないことが、父を大胆な行動にさせていきました。
私がお風呂に入っていると、父も入ってくるようになったのです。
母は、そんな父に
「胡桃ももう5年生なんやから風呂入ったりなやっ!」
と台所から怒っていましたが、一言いうだけでした。

母は今まで一緒にお風呂に入るどころか、逆に可愛がっていないことを知っていたはずです。

そんな父が急に私と風呂に入っているのは、娘を性の対象とみているということが頭をよぎらなかったのでしょうか?

それとも世間体が大事な母にとっては、無意識に目を背けていたのでしょうか?
風呂場が台所すぐだったのと、祖母もすぐ隣の居間にいたからか、父はお風呂では特に何もしませんでした。

ただ、体を洗う私を湯船からじっと眺めていました…。

帰宅すると母が
「お父さん何やったん?」
と聞いてきました。
私は明るく
「うん…これ。胡桃に似合いそうやったからって服買ってくれたんやって。」
と言うと
「ふぅん…良かったな。」
と言い、着てる服のことは特に何も言いませんでした。

私は祖母のところへも行き
「これ…お父さんが買ってくれてん。」
と自慢しました。

私も父に可愛がってもらってると、みんなに思ってもらいたかったのです。
祖母は
「趣味悪いな。」
と吐き捨てるように言いました。
私が思った反応と違っていて悲しかったです。
私は
「良かったなぁ。」
と言って欲しかったのに…。

もちろん妹2人にも自慢しました。
妹は
「えぇ~?何でお姉ちゃんだけなん?…ずっこいわぁ。」
とヤキモチを焼き、怒ってる妹たちを見て笑いました。

「えぇやろ。お姉ちゃんだけやで。」
そう言って私は自分の部屋に入りました。部屋に入るとすぐその服を脱ぎ、元の服を着ました。
そして、ベッドに入って思い返してみました。

お父さんは何であんなことしたん?
胡桃のこと何で嫌いなん?

誰かに言いたい…守ってもらいたい。
何で胡桃だけが、可愛がってもらわれへんの?
胡桃はどうしたらいいのん?

色々考えているうちに眠ってしまいました。

「ご飯やでぇ。降りてきなさい。」

母が1階から呼ぶ声で目を覚ましたら部屋は真っ暗になっていました。

「胡桃なぁ…お父さんがご飯食べさしてくれたからお腹いっぱいやわぁ!せやからいらん~!」
と大きな声で言いました。
母からの返事はありませんでしたが聞こえてはいたようです。母がその嘘を見抜いていたかはわかりません…。

私は自分がついた嘘なのに、その自分の発した言葉で涙が溢れてきました。

「父に愛されている幸せな子供」を演じることが唯一私が自分のプライドを守る術だったのかもしれません…。

この日の出来事から私は自分の体が成長していくのが嫌で嫌で仕方ありませんでした…。

しばらくして父は家に戻ってきました。