じみぃべいつです。

 

 

 7月4日はジャンプコミックスの発売日で、私は10月にTVアニメが放送される予定の「ダンダダン」第15巻と、毎週記事を書いている「あかね噺」第12巻を購入いたしました。

 

 

 

 

 どちらも読みごたえがありましたが、今回は「あかね噺」の第12巻のご紹介をさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 阿良川あかねの高座はノリにノッて観客が面白いように反応をくれるので、いつしか落語の世界に入り込んだような感覚に捉われます。

 

 

 

 

 そこからあかねは演目「狸賽」をアドリブでふくらまし、今昔亭ちょう朝師匠や阿良川泰全師匠をも楽しませる高座を魅せます。

 

 

…しかし運営から制限時間内に終わらないと会の進行に差し障るとの声が上がりますが、この様子では終わりそうもありません。

 

 

 

 

 そんななか会場から聞こえたくしゃみで我に返り、見事制限時間内で高座を終えることが出来ました。

 

 

 

 

 

 悪乗りし過ぎたことを披露目の会の主役今昔亭朝がお兄さんに謝りますが、逆に時間内で終えたことを含めて褒められるのです。

 

 

 

 

 湧きに湧いた会場に“怒髪天”泰全師匠が現れると、途端に静まり返るのです。

 

ちょう朝師匠に言わせると、大看板クラスは場を掌握するからだと。

 

 

 そんな泰全師匠の高座は“緊緩”を見事に使いこなし、「落語協会」の会長で「人間国宝」柏家三禄師匠をも唸らせます。

 

 

 

 

 

 泰全師匠は自分の師匠「阿良川全生」師匠の事を思い出し、あかねの高座とかつての友「阿良川志ん太」とのことをも思い返すのです。

 

…そんな泰全師匠を舞台袖から見守る全生師匠に気が付くと、師匠に倣って我を通させて頂く!!と決意をするのです。

 

 

 

 

 その泰全師匠の高座を観ていたちょう朝師匠は、志ん太と三人でつるんでいた前座時代のことを思い出すのです。

 

 

ちょう朝が弟子を取り、その弟子がニツ目に昇進したら盛大にお披露目を開きたい。(下働きから解放されて一番うれしい時だから)

 

そうなったら披露目の口上は3人でやる、という約束をしたことも。

 

 

 

 

 いつもより楽しそうに演目「黄金の大黒」の高座を終えると、泰全師匠は控室であかねと二人きりとなります。

 

そこで泰全師匠はあかねに二ツ目昇進の推薦の話題に入るのですが、全生師匠がやってきて以前の師匠命令を守るように泰全師匠に耳打ちするのです。

 

 

 しかし泰全師匠はあかねに推薦を出すことを、全生師匠にはっきりと告げるのですが、そこからひと悶着が起こるのです…

 

 

 

 

 

 

…といった内容です。

 

 

 なお阿良川志ぐま師匠が三禄師匠と柏家と阿良川の因縁と、過去に戻れないかと話すエピソードもこの巻には収録されております。

 

 

 

 

 

 

 この第12巻「落語ヴァース」には第99席「もう一つの効果」から第107席「昔の名」の全9話が収録されております。

 

 

 またこの巻収録の話は全て過去の記事に書いていますので、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Bruce Springsteen   Born to Run(明日なき暴走)

 

 

 ”Dylanの再来”と呼ばれ、個人的には不本意だった Bruce Springsteenが”自分がかくありたい”姿を表現できた初めてのアルバムのタイトルソングです。

 

 その「歌詞」に存在価値をレコード会社から認められた Bruceでしたが、出来たアルバムはフォークソングのそれでした。

 …しかし彼の存在はライブで真価を発揮します。

 彼と長らく行動を共にする『The E Street Band』とのライブパフォーマンスは瞬く間に観客を魅了し、レコード屋に彼のレコードを買いに行かせるものでした。

 しかし、アルバムがフォークソングで彼のライブと別物だったため、ファンはレコード会社に苦情を言います。

 またレコード会社もジレンマに陥っておりました。

 『ライブは超満員なのに売るレコードがない』と。

 そのため、3枚目にして彼は初めて”生粋のロックアルバム”の制作を託されます。

 …しかしなかなか出来上がらないため、周りはじれますが当の本人は涼しい顔でこう言っております。

 「発売日はたった1日だが、レコードは一生残る」と。

 こうして満を持して’75年の8月に発売されたのが「Born To Run(明日なき暴走)」です。

 このアルバムは全米3位を記録し、彼を『New Jerseyのヒーロー』から『全米のヒーロー』へとさせたのです。

 その後不本意なブランクがありましたが、次々とヒットアルバムを連発し、「Born In The USA」は’85年の全米年間アルバム1位を獲得します。

 

 

 阿良川あかねの二ツ目昇進の夢は叶うのか? 第12巻です。

 

 

 Rock'n Rollの未来と呼ばれた彼の、最初の大ヒットアルバムです!