じみぃべいつです。

 

 NPBも交流戦が終わり、ペナントレースが再開されてセ・パとも各地で熱戦が繰り広げられております。

 そんななか、現在5位と低迷している「オリックスバファローズ」ですが、この期待の即戦力ルーキーが素晴らしい記録を作ったのです!

 

 

 これは主力の故障や不振など、つらいニュースが続いていたチームにとっても明るい出来事ですね。

 前半戦は復帰不可能と私が思っていた「森友哉」選手が交流戦中に復帰し、タイムリーやホームランにライト守備はおろかキャッチャーとしても見事こなしてくれました。

 また私の押し選手「宮城大弥」投手も一軍に合流し、ソフトバンク三連戦中には先発するのでは?と予想されております。

 ソフトバンクは私から見ても強すぎますが、昨年まで三連覇したチームの意地をこれから我々に見せていただき、パ・リーグのペナントレースを大いに盛り上げて欲しいと思います!(もちろん、西武を含む全チームにも言えますが)

 

 

 

 そんな今後の盛り上がりを大いに期待したいNPBのペナントレース以上に期待膨らむ「あかね噺」の、マンガアプリ「ゼブラック」で本日6月24日に更新されていた「第111席」の記事を書きたいと思います。

 これは「週刊少年ジャンプ」本誌では5月27日発売の「26号」に掲載されていたものです。

 4週間の遅れではございますが、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花柳界での遊びは座敷の時間は線香で測っていた

 

 

 線香一本で一座敷で延長するにはさらに線香代を払うそうですが、その代金が高かったから勘違いした田舎出の女中が、

 

「一束持って夜逃げした―」

 

 

…ここが笑いどころなんですが、会場は静まり返っております。

 

 

 

 それにめげずに高座に入ったまいける兄さん、「何度聞いてもいいねぇ、小糸の唄は」と三味線を構えた動作で長唄を唄います。

 

 

冷え切った場をあたためようとしたのですが、観客の意識は阿良川一生師匠の方に行ってしまい、客はノらないのです。

 

 

 

 空気が変わらず喜ぶ阿良川全生師匠。

 

 「月刊落語」の樫尾記者や、あかねたち弟妹弟子たちは意識を集中して高座を見つめます。

 

 

 野次馬根性を持って来場した週刊誌の記者でしょうか?は『呆気ない幕引きだな』と意地悪く考えております。

 

 

 

 「そう上手くはいかねぇか、俺ぁ芸者じゃねぇしな」

 

 

へへっと気にせず笑うまいける兄さん、そこから動揺も見せず長い台詞ややりとりもスムーズで言い淀みすらしないのです。

 

 

 『流れるように言葉が繋がる』

 

 

あかねが『まるで歌っているみたい』と思っていると、阿良川一剣師匠が大正時代の“睦の四天王”と呼ばれた噺家の一人を思い浮かべるのです。

 

 

 ― “音”としての耳心地に特化した芸“唄い調子”!!

 

こぐま兄さんはまいける兄さんのお家芸で、“音”は空気に左右されない!!と挽回の好機と期待するのです!

 

 

 ― が、会場の空気は依然重苦しいまま。

 

 

 

 

 『軽過ぎるよね』

 

 

全生師匠が頭の中で思い浮かべるのです、『目の前の客にウケることしか考えてこなかったんだろう』と。

 

阿良川一門の真打昇進試験で客が求めるのは“本格派”だから

 

『お呼びじゃないんだよ』

 

と、かつての自分を思い出すのです。

 

 

 そして大衆が求めてやまなかった兄弟子「一生」と「志ぐま」の二人を、羨望の眼差しで見つめていたことを。

 

 

その矜持も何をされたら嫌なのかも手に取るように分かるから、自分が味わってきた屈辱に苦しみすべてをまいける兄さんに味合わせようとするのです。

 

 

 『どうだ!! 楽しいだろ!!』

 

『阿良川まいける!!』

 

 

 

 

 まいける兄さんの高座が始まった訳なのですが、思った以上に苦戦しているみたいです。

 

 それでも事態を改善しようと「長唄」を披露したり、自分の得意の”唄い調子”で演目を演じたりと試行錯誤するのですが、思った以上に会場の空気は冷え切って重いままです。

 

 …これも全生師匠が意図した結果なのですが、まいける兄さんを自分と同じタイプと思っているのには驚きました!

 

 まいける兄さんは落語界の二ツ目では”麒麟児”「柏屋禄郎」と並ぶ実力者という設定ですが、全生師匠の二つ名「喜劇王」ですから客受けに特化した噺家なのでしょうね。

 

 いずれその実力を見てみたいと私は思っているのですが、阿良川一門の真打は「本格派」じゃないといけないというのと整合性が取れないような気がしますが…。

 

 もっとも”深い笑い”というのがありますから、全生師匠はその深みを極めて「喜劇王」との二つ名を得たのかもしれませんね。(私にとっての喜劇王は「チャップリン」なんですが、ね)

 

 まいける兄さんに対する憎しみは、志ぐま師匠の一番弟子であるということもありますが、”同族嫌悪”ということもあるのかもしれませんね。

 

 とにかくまいける兄さんはこのままでは終わらないとは思うのですが、どのように事態を打破するのか?期待したいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Aerosmith  Bright Light Fright

 

 ’73年にデビューを果たした彼らでしたが、地元ボストン近郊では盛りあがったものの、レコード会社の期待には十分に沿えたとは言えなかったのです。

 しかしレコード会社は後に”6人目のAerosmith”と呼ばれた名プロデューサー Jack Dauglasにバンドを託すと、2作目の「Get Your Wings」が超ロングセラー、3作目の「Toys In The Attic」がプラチナムアルバムとなり、’76年の4作目「Rocks」はチャートで3位でマルチプラチナムアルバムとなります。

 「ボストンの不良たち」は一躍「全米を代表するロックスター」となり、来日公演も成功させます。

 バンドが上り調子だったためメンバーは新たな音作りを意図し、NY郊外の「マナスル城」にレコードプラントを持ち込み完成させたのが’77年に発表したアルバム「Draw The Line」でした。

 しかし、今までの彼らのアルバム以上に”上質なアルバム”だったために、評価はバンドではなくプロデューサーの Jackに集まりました。

 また、当時バンドもトラブル続きだったのと”英国からのパンクの波”や”ディスコミュージックの隆盛”も押し寄せてきていたため、最高位11位と満足できる結果ではありませんでした。

 そのためバンドは Jackとの縁を切り、また Steven Tylerと Joe Perryの不仲も顕著となってきたために、ここから長い低迷期に入っていきます。

 …彼らが”ロック史上に残る復活”を遂げるのに約10年の歳月が必要だったのです。

 

 

 かつて志ん太達も挑戦した前回の真打審査試験収録の第1巻です。

 

 

 阿良川一門の真打とは?一生師匠が語る第4巻です。

 

 

 全生師匠が泰全師匠に理不尽な師匠命令をした第11巻です。

 

 

 最新第12巻はいよいよ来週7月4日発売です!

 

 

 Aerosmithにとって悲運の名盤となってしまった「Draw The  Line」です。