じみぃべいつです。

 

 球春真っ盛りですね、MLBもNPBも。

 MLBでは大谷翔平選手にも移籍後初ホームランが飛び出し、 かまいたち山内 山本由伸投手にも初勝利が付きました。

 

 

 しかし、NPBでは古巣のオリックスが3カードを終えて3勝6敗の単独最下位に沈んでおります。

 昨日の千葉ロッテ戦では、立ち上がりアップアップだった佐々木朗希投手をお家芸の拙攻で生き返らせてしまいました。

 この試合を見ていて気が付いたのですが、チームのレジェンドナンバー「7」と「17」をつけている両選手が足を引っ張っている感がありました。

 偉大な先輩から受け継いだ栄光の背番号なのですから、その重みを感じとれるプレイをしてほしいと思うのです。

 …とはいってもまだシーズンは始まったばかり、この両者の力が必ず必要になると信じていますので、巻き返しに期待しています!

  

 

 そんなこれからの巻き返しを期待したいオリックスのように私が気にしている「あかね噺」の、マンガアプリ「ゼブラック」で本日4月8日に更新されていた「第101席」の記事を書きたいと思います。

 これは「週刊少年ジャンプ」本誌では3月9日発売の「15号」に掲載されていたものです。

 4週間の遅れではございますが、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 やっと賽子に戻った狸に「俺が言う目を出すんだ!! しくじるなよ!!」と言い含めて賭場に戻ると、男たちの疑いの目に気押されるのです。

 

 …どうやらイカサマを疑っている様子ですが、「…タネも仕掛けもありませんけど?」と言って余計に疑われるのですw

 

 

 客の反応も良く、ノリノリで自由にやれるのを楽しむあかね。

 

 

 しかし残り時間を気にするスタッフと今昔亭朝がお兄さん。

 

今昔亭ちょう朝師匠も阿良川泰全師匠も表情が変わるのです。

 

 

 さらに噺を膨らませようとするあかねの耳に飛び込んできたのは…

 

 

 

 「ひっきし」

 

 

会場から聞こえたくしゃみの音でした。

 

 

 その声は父「桜咲徹」のもので、それを聞いてあかねは我に返るのです。

 

 

そして、今日一番大事なのは「朝がお兄さんの御披露目の成功」であって、自分の高座を楽しむことではないと気が付くのです。

 

 

 そんなあかねは強引に噺を本筋に戻すのです、

 

「やるのは“ちょぼいち”、壷ん中の賽子の目を当てろ!! ホラ!! 張りな!!」と。

 

 

 客席ではくしゃみをした徹に妻の真幸が注意するのです、「寒いのに外ブラブラするから」と。

 

徹は謝りながら思うのです、朱音は落語が好きだから“あの出来事”があろうとなかろうと落語家になっていたと。

 

…ただ、その道に重荷を課してしまったと後悔するのです。

 

その苦しみや生半可な道ではないのにと。

 

 

 

 賭場では五の目が出れば男(あかね)の勝ちなのですが、周りは怪しいから何も言うなと疑われるのです。

 

その刹那思い出すのです、『山奥の天神様の梅鉢の紋が賽子の五に似ている』と狸に話したことを。

 

 そのため「神様に祈るくらいならいいだろ!?」「どうか出て来い!! 天神様ァ!!」と大声で祈るのです。

 

 

 ― 天神様の格好をした狸が出てきた ―

 

「ご存じ“狸賽”の一席でした」

 

 

 割れんばかりの歓声が沸き起こる客席、しかも時間もピッタリだった様子です。

 

 

それぞれが思い思いで見つめる中、泣いている徹に真幸が驚いて声をかけるのです。

 

 

「楽しいだけって感じの噺だったじゃない」

 

「だからだよ」

 

涙をぬぐう徹と、やりとげた感の表情をするあかねです。

 

 

 

 ノリノリの高座でせっかくの「今昔亭朝がお」兄さんの「御披露目会」をぶち壊しかねなかったあかねを救ったのは、父親である「桜咲徹」でした。

 しかも「第1席」での真打昇進試験で、朱音がくしゃみをしたことで我に返った「志ん太」と対になっている演出は見事!でした。

 

 (第1巻 第1席「あの日」から)

 

 とにかくやり切ったあかねと、その高座を観て感極まってしまった徹との対比も良かったです。

 とにかく見事な「狸賽」の結末の回でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Giuffria Don’t  Tear  Me  Down

 

 

 今でも現役のバンド「Angel」のかつてのキーボード奏者だった「Gregg Giuffria」が ’84年に 元「Sorcery」のボーカル「David Glan  Eisley」や元「Rough Cutt」のギタリスト「Craig  Goldy」などと結成したバンドが「Giuffria」です。

 当時はHR/HMバンドと言えばギターが主役だったのですが、Greggのパートがキーボードだったために主役がキーボードサウンドの珍しいバンドでした。

 そのため彼らの代表曲「Call To The Heart」(最高位全米15位)は全編キーボードサウンドが特徴的でした。

 …とは言ってもギターが Craigだったために、各楽曲のギターパートも負けてはいません。

 その代表と言えるのがこの「Don’t Tear  Me  Down」です。

 この曲は当時「Raugh Cutt」に在籍していた Craigが、GreggにDavidとの演奏のビデオを観せられて気に入った彼が温めていたアイディアを、このバンドに持ち込んで出来上がったものだそうです。(「LAメタルの真実6」から)

 彼らは「Deep Purple」の前座などにも呼ばれ、前述の「Call To The Heart」のヒットなどからある程度の成功をおさめます。

 しかし Craigと Chuck Wright(ベーシスト)の脱退で当初の勢いを失ってしまいます。

 またボーカリスト「David Glan  Eisley」の声質が「Journey」の「Steve Perry」に似ているため常に比較され、メンバーチェンジ後の2ndアルバムが「Journeyの完全な真似」と酷評され商業的に失敗します。

 そして’87年にバンドは解散してしまうのです。

 

 

 

 

 第1席「あの日」が今回と見事な対になっている第1巻です。

 

 

 好評発売中の第10巻はちょう朝師匠の高座も楽しめます。

 

 

 第11巻発売決定! 5月2日発売予定だそうです。

 

 

 Craigの出世作となった、Greggの野心あふれる好アルバムです。

 

 

 続きはもう出ないの? Craigの激白インタビュー収録の「LAメタルの真実6」です。