じみぃべいつです。

 

 ポスティングシステムでのMLB移籍を目指していた、オリックスのエース「山本由伸」投手の移籍先が決まりました!

 なんと!あの「大谷翔平」選手の新天地でもある「ロサンゼルス・ドジャース」と12年総額3億2500万ドル(約455憶円)で契約に同意したのです。

 

 

 これでNPB出身者の投打の最高の選手が同一チームに揃うという、とんでもない編成に日米のファンが狂喜しております。

 また、楽天からFA宣言した「松井裕樹」投手も、「ダルビッシュ有投手」の在籍する「サンディエゴ・パドレス」に5年総額2800万ドル(約39億9000万円)で契約し、同一リーグの同地区にトップクラスの日本人選手が4人も揃うということになりました。

 こうなるとNPBよりもがぜんMLBに注目が集まるのでしょうが、私はそれでもNPBを楽しみにしています。

 山本由伸投手の抜けたオリックスの「ポスト由伸」は誰になるのか?

 山川穂高選手の加入したソフトバンクは、オリックスの連覇を止められるのか?

 逆に山川穂高選手の抜けた西武は人的補償に誰を選び、心機一転どのような戦いぶりを見せるのか?

 …などなどパ・リーグだけでもこれ以外にも見どころ満載です!

 

 

 

 そんな来期のシーズンが楽しみでならないMLBとNPBに負けてない「あかね噺」の、マンガアプリ「ゼブラック」で本日12月25日に更新されていた「第88席」の記事を書きたいと思います。

 これは「週刊少年ジャンプ」本誌では11月27日発売の「52号」に掲載されていたものです。

 4週間の遅れではございますが、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 『弱者の目』 ― 阿良川こぐまをそう決めつけ見下していた阿良川遊全は、今では会場中を沸せる「擬宝珠」を演じるこぐまの高座に怯むのです。

 

 「えぇっ!?」

 

 若旦那だけでなく大旦那も鉄を舐めるのが好きなのでたじろぐ熊さん、丁度お内儀さんが来たのでそれを話すと

 

 ― 「私と旦那はそれが縁で一緒になったんですもの」

 

 それを聞いて熊さん、「お内儀さんもぉ!?」

 

 

 どっと沸く会場に、自分よりもウケていることが面白くない遊全、そしてこぐまの目をみてこう思うのです。

 

 『腰の据わった、強者の眼!!』

 

 

 そして大旦那は五重塔に足場を組み、それを見た若旦那は 

 

「猿の様にすいすいと駆け上がり、ついに擬宝珠に辿り着くってぇと」

 

 遊全はそんなこぐまに対し、「舐めやがって」と吐き捨てるのです。

 

 

 歓声が湧き上がる会場の中、斎藤学問先生は掘り起こしの大変さを頭に浮かべ“研究の領域”だと称賛するのです。

 

…しかしその労力に対し報われることが少ない、一部の好事家にしか気づかれずに大半の者には気づかれもしない物だとも思うのです。

 

 けれどもこの「阿良川新風会」のように注目の集める会ならば伝わるのだ、その功労と異才がと。

 

そしてこぐまは通好みする芸風だと思っていたが、今回の件で日の目を見たと認めるのです。

 

 

 舞台から降りるこぐま兄さんの前には、不満げな表情をしている阿良川ひかるがおりました。

 

 こぐま兄さんの沸き立つ高座が悔しくって表情に出ていたのでしたw

 

 

 「意外と顔に出るタイプだね」

 

 「そりゃあ悔しいですから」

 

 そしてやっぱりあかねちゃんの兄弟子だ、「少し似てます彼女に」とのひかるの言葉に、あんながむしゃらな様を見ていたら ― と以前の自分とは違っていることにこぐま兄さんは気が付くのです。

 

 

 …しかしまだまだ気は抜けません。

 

 

 なぜならこぐま兄さんの後にひかえるのは -阿良川魁生-

 

 

 阿良川一剣師匠プロデュースの「阿良川新風会」は盛況のうちに幕を閉じ、その日最も大きな歓声を浴びたのは ―

 

 

 

 

 ところ変わって大阪。

 

 太鼓が上方と江戸では打つ手が違うと「喜福亭鶴花」から怒鳴られているのは、上方に修行にやって来ている「阿良川ぐりこ」兄さんです。

 

 まいける兄さんから紹介されてきているのですが、鶴花姉さんは「優しくしてもらえると思ったら大まちがいやで!!」と厳しいです。

 

 …しかしぐりこ兄さんが「押忍!!」といい返事をすると、

 

 「返事はよろしい!! 飴ちゃん挙げる!!」と飴と鞭を使い分けるタイプのようですw

 

 

 上方の特徴は“ハメモノ”で三味線や鳴り物が入る演目が多いので基本のリズムを染みつかせるのが大事やねん、と鶴花姉さん。

 

 「東京の二ツ目がここまでやる必要あらへんか…」との彼女の言葉に「一から修行をやり直す覚悟できました!」と答えるぐりこ兄さん。

 

 

 東京のあかねのことを思い浮かべながら、

 

 「何でも血肉に変えてやる!!」

 

 「きっとそうするはずだ、アイツだってな」

 

 と厳しい修行に励むのです。

 

 

 

 こぐま兄さんの高座は大好評だった様子ですね、あれほど馬鹿にしていた遊全すら見返してひかるですら嫉妬させたのですから。

 そして学問先生からの称賛され、世間からも「阿良川こぐまここにあり!」と認知されたのでしょうからね。

 …ただ、やっぱりこぐま兄さんでは魁生を打ち負かせなかったのかな?と読めますね、この「新風会」の締めを見ると。

 けれども魁生もこぐま兄さんのことを無視できない存在と認識させたのかな?とは思いますね。

 そして舞台が変わっての大阪でのぐりこ兄さんの上方修業が描かれていましたね。

 ここでの教育係として新キャラが出てきました、「喜福亭鶴花」姉さん!

 さりげなく江戸落語と上方落語の違いを出しているのは為になりますね。

 そしてぐりこ兄さんにはあかねに”背中を見せられる兄弟子”であり続けたいという、その想いが伝わる表現は素晴らしいだと思いました。

 

 

 

 

 

 

 KISS  Lick It Up

 

 

 

 ラスボス「阿良川魁生」初登場の第1巻です。

 

 

 「四人会」(阿良川新風会)が魁生の口から語られた第6巻です。

 

 

 こぐまとぐりこ、二人の兄弟子の決意が描かれた第9巻です。

 

 

 素顔になったKISSもいいものですよ!

 

 

 当時のギタリスト Vinnie Vincentのプロジェクトです。