じみぃべいつです。

 

 夏真っ盛り、昨日から夏の甲子園大会も開幕をいたしましたが、私の関心はNPBだけですw

 私の推しチーム「オリックス・バファローズ」も首位を快走していますが、そんなチームの前身「阪急ブレーブス」の歴史に残る偉大な助っ人が、8月3日の「オリックス×楽天」戦の始球式に現れたのです!!

 

 「ブーマー・ウェルズ」 ― 昭和末期から平成初期にかけて、10シーズン日本で活躍した”外国人選手初の三冠王”です。

 ブーマーは本名ではなく、阪急球団が『ブームを巻き起こす男になって欲しい』との願いを込めて名付けられたのです。

 2メートル、100㎏(実際はもっとあったと思う)の巨体に似合わぬ柔らかいスイングで、1年目の昭和58年はあまり良い成績は収められませんでした。

 しかし日本の野球に適応した2年目の昭和59年には本塁打・打点・首位打者の”打撃三冠王”に輝き、阪急の優勝に(結果阪急としての最後の優勝でしたが)貢献したのでした。

 日本シリーズでは対戦相手の「広島」に徹底的にマークされて、阪急は日本一を逃しますがその後も打撃タイトル争いの常連となったのです。

 有名な逸話として、本塁打を打った故「門田博光」選手の肩をハイタッチした際に脱臼させた、というのは今だ語り継がれています。(平成元年のオリックスの優勝を逃した原因の一つでした)

 そんな伝説の助っ人は「福良淳一GM」や「中嶋聡監督」といった旧阪急戦士との再会を喜び、”背番号44の後継者”で現在首位打者の「頓宮裕真」選手や、”ブーマーの再来”の呼び声が高い「レアンドロ・セデーニョ」選手との対面を果たしました。

 またブーマーに関心を示した選手も数多くいて、その中の彼は写真を撮ってもらう際にこんなやりとりがあったそうです。

 

 

 この試合と翌4日のベルーナドームでの西武戦は負けてしまいましたが、5日には接戦を制し「球団5500勝目」を挙げ6日は大勝をしたのです。

 厳しい戦いはまだ続きますが、ブーマーさんや彼の三人の恩人(故「上田利治」監督・故「ロベルト・バルボン」通訳・前述の「門田」選手)のためにも、シーズン終了まで”勇者らしい”戦いをしてほしいと願っています!

 

 

 

  ブーマーさんに対する宮城投手のように、私にとっては気になる「あかね噺」の、マンガアプリ「ゼブラック」で本日8月7日に更新されていた「第69席」の記事を書きたいと思います。

 これは「週刊少年ジャンプ」本誌では7月9日発売の「32号」に掲載されていたものです。

 4週間の遅れで大変恐縮ではございますが、お付き合いいただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

  小学校5年生のころ、宿題の作文のテーマは「尊敬する人」。

 クラスメイトに誰を書くか聞かれますが、朱音の答えは決まっています。 ― 何故なら“おっ父の魔法に魅せられていたから”

 

 

 そんなことを思い浮かべながら、あかねの高座が始まります。

 

酒呑みはやっこ豆腐にさも似たり はじめ四角で末はぐずぐず」

 

 演目はこの日のために磨いてきた「替り目」 ― 酒呑みの亭主と妻のやりとりが主体の噺 ― そう、父「志ん太」が錬成会で四天王の推薦を貰った噺です。

 

 

 熱演する朱音に対し、審査委員の「斎藤学問」先生は『あの若さで演るには難しい演目だ』と思いながらも興味を惹かれます。

 

 

 「鮭があったろ」

 「食べちゃった」 

 「今朝の納豆が36粒ばかり…」

 「食べちゃった」

   「じゃあ…」

 「食べちゃった」

 「まだ何も言ってねぇだろ、お前は俺かぁ」

 

 

 わっと沸き返る会場とあかねの演じ方に、『演者としての懐の広い子ね』と好印象を持つ学問先生と、“ネクスト魁生”と呼ばれるだけあって上手ぇなと歯ぎしりをするぜんまい。

 

 

 しかし「可楽杯」でも審査員だった「榊龍若」師匠は『落語家としての腕はこの子が一番』と評価はするのですが…。

 

 「前の二人に比べると、インパクトに欠ける」

 

 

 そんなあかねの高座を配信で観ていたまいける兄さんは、あかねについて語るのです。

 「今まで自分がどんな落語家なのか考えたことがなかった」と。

 それを考えさせるきっかけに噺を選ばせたら“仁”に合わない噺を選んでしまったと。

 

 しかし夫婦間の“家族の情”を父と娘の関係性で代替えしたが、前の二人との差があるとしたら…。

 

 

 「自分の芯に向き合った時間だね」

 

 きっぱりと言い放つまいけるにぐりこは「ネタもあるんじゃないですか?」と問うのです。

 

 

 「アニキなら替り目で勝ってるよ」

 

 稽古で鍛えられるのは型までで、芸に味が出るには自分と向き合い試行錯誤を重ねた日々を重ねてだから、あかねはスタートラインに立ったに過ぎないと。

 

 

 でも“あの日から自分のルーツをおいかけてきた”あかねるならと期待するまいける。

 

 

 高座のあかねは演じながら頭の中に浮かぶのです。

 

 『私は阿良川あかねに勝つ為に落語家になったの』とのひかるの言葉が。

 

 『あかねるはどんな落語家なの?』とのまいけるの問いには今でも答えが出ない。

 

 

 …しかしこうも思うのです、

 『私にはある、落語家になった理由も、魅せたい芸も』

 

 

 私はおっ父の魔法に魅せられて ― しかし浮かんだ志ん太の姿は「真打にならなきゃ、家族を幸せになんか出来ない」といった“あの日”の出来事 ―

 

 

 そんなあかねの高座を配信越しに見つめる、志ぐま師匠は心の中で問うのです。

 

 「あかね」

 

 「今のお前に志ん太はどう見える」、と。

 

 

 

 いよいよ始まりました、あかねが磨いてきた”おっ父の噺”「替り目」!

 我々読者だけでなく、落語の関係者からの期待も高いのですが、待ち受けるハードルは高いですね。

 「可楽杯」では「桜咲朱音」を”落語家として”高く評価していた「榊龍若」師匠の言葉が気になりますね。

 また”見習いの頃”世話になっていた「ぐりこ」兄さんの「志ん太」兄さんの評価が微妙wだったのに対し、付き合いが長かった「まいける」兄さんの”兄弟子に対する信頼感”の高さは読んでいて心打たれました。

 自分の選ばなかった選択をした二人の強敵に対し、今のままのあかねでは私も勝てないと思いますので、高座中にどんな巻き返しがあるのか楽しみです。

 …ただ、ジャンプの次回発売日が8月21日なので、「ゼブラック」の更新もその日だと思うので、本当に待ち遠しくてなりませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Cinderella  Nobody’s Fool

 

 

 

「榊龍若」師匠の登場する、「可楽杯」収録の第3巻です。

 

 

最新第7巻は強敵勢ぞろい! 絶賛発売中です!!

 

 

「Cinderella」が一躍飛躍した1stアルバムです!