悪循環の始まり① | 誕生日お祝い専門レストラン デラセラのブログ

悪循環の始まり①

当店が以前安売りをして悪循環にはまり廃業寸前までに到った経緯を紹介していきます。
小さな個人店が大手に対抗して価格勝負し負のスパイラルでもがいていく様子です。

●2002年 2月

地元の雑誌”Kelly”食事のおいしい店一宮で1位に選ばれました。
読者の投票によるものだそうで電話をいただいた時には、ビックリ!!
正直、ウソかも・・と疑ってしまいました。
それから、取材を受けて3ページのスペースで掲載されました。それも、無料です。


この反響はすごかったのを覚えています2ヶ月間、このおかげで忙しかったですね。
この当時は、今思うと競合店も少なく美味しい料理をつくっていればそれなりに繁盛していた時代です。
今ほど、インターネットも普及してないしお客さんがもっている情報もすくなかったように感じます.


●2002年 6月
道交法により飲酒運転の罰則が厳しくなりました。
この当時デラセラは、レストラン・バーの業態で18:00~2:00までの営業で
売上げに占める酒の割合は約6割でした。1人4~5杯は酒を飲んでいましたね


僕は飲酒運転に対する罰則が厳しくなっても、そんなに影響はないだろうと楽観的に考えていました。
なにせ、4ヶ月前には雑誌で一宮の一番食事の美味しい店と紹介されましたし売上げもよかったですから。
だから、飲酒運転に対する対策はなにも考えませんでした。


それから、どうなったかと言うと一気に売上げが下がりました。


右肩下がりです。酒が売れなくなりました。
売上げの6割をしめている酒が殆ど売れませんでした。

正直、ビビリましたね。殆ど影響をうけないと思っていましたから・・・
それから、大慌てで対策を考えました。でも、何をやっていいかわからない・・・

どうしよう、どうしようと焦るばかりで何もでてこない。も
う、しょうがないから他の店がどうやってるのか見にいったり、聞きました。

やはり、酒を中心にしている店の影響は相当深刻な状況でした。
それと、酒を扱ってない飲食店もかなりの影響を受けていました。

みなさん、飲酒運転の罰則が厳しくなって外で食事することや
コーヒーをを飲むことまで躊躇するようになったみたいです。

この時期、お客さんが入らないので僕のまわりの飲食店は値引きをどんどん始めました。


とりあえず、誰でもいいから来てくれ!!そんな、気持ちですね。
それを見た僕は、『ウチももっと安くしないと他の店にお客さんが流れちゃう』そう思いました。


一宮で一番食事の美味しい店に選ばれたのだから味は間違いない。
あとは、値段を安くすれば簡単にお客さんははいるだろうと思いました。

それから、20%OFFの割引券や安いディナーコースを創ったりして安売りの店へと向かって行きました。

まさに、これが悪夢の始まりでした・・・