あんな思いは二度としたくない。。。
リオで駐在中の今年2月の終わり。
「南米ブラジルらしい、北の方(赤道に近い)の海へ行ってみよう!」
ということで、夫婦2人、南米大陸の右肩あたりにあるフォルタレーザ(Fortaleza)というビーチリゾートへの、3泊4日の旅行が決まった。
2月と言えば、南半球は真夏。
にもかかわらず、私は不覚にも出発の1週間前に風邪を引いてしまった。
それでもすぐに薬を飲み、毎日とにかく安静に、できる限り寝て過ごすという努力(?)の結果、当日の朝には、完全に治ったと確信していた。
それなのに・・・
現地に着いた頃には、風邪のアノ感じが、またゾクゾクと音を立ててやってき始めた。
天気が悪く、思っていたより気温が低かったから余計だ。
ホテルについてチェックインしようとロビーに入ると、冷凍庫の中かと思うくらいのクーラーが追い打ちをかけ、寒さで全身がガクガク震えて、立っていられない。
*ブラジルでは、暑いところほどクーラーが効きすぎる傾向がある。そんな中、私以外の女性たちはノースリーブで平然としていた。すごい。
まずい……
ここまで来て、これはまずい。
しかも、もう必要ないと、薬もろくに持ってきていない。
その上、真夏で赤道近くの土地だからと、薄手の服しか持ってきていない。
甘かった。完全に失敗。
どうしようどうしよう……。
せっかく一緒に来ている夫に、そんな“ダメの3重塗り”を告白するなんてできない。
我慢してなんとかやりすごせないかな…
(無理に決まってるのに)
そんなことを考えている間にも、悪寒は恐ろしいほど体を震えさせ、どうにかなるんじゃないかというくらい。
すぐに様子がおかしいことに気づいた夫の方から
「具合悪いね?薬は?服は?」
と訊かれ、遂に自白。
結局そのまま、着いた日から3日間、ホテルの部屋で寝込んだ私の看病と、薬や水の調達に走り回った夫。
せっかく、リオから3000kmも遠くのブラジル屈指の美しいビーチリゾートで、海の見えるホテルに滞在しているというのに…。
ごめんなさい。
本当に、申し訳なさすぎて、言葉が思いつきません。
*天気もずっと悪かったのが、少しでもの救いだった。
それでも、「えへへ。ごめんね~。」なんて、茶化せる状況じゃない。
リオやサンパウロの都会と違って、日本人のいないそんな遠くの土地で、万が一重症になって病院にかかることにでもなれば一大事。
身体的なことも、病気への考え方も異なるし、そもそも病院の設備だって計り知れない。
*日本人や東アジア系の人種を全くといっていいほど見かけない土地柄、私たちが歩いていると、周りのブラジル人たちが一斉に(時には振り返ってまで)こちらを凝視するような所なのだ。
だから、二人して治すことに本当に必死で集中した。
おかげで、なんとか3晩目も乗り越え、ようやく4日目の帰る日の朝になって、浜辺に出てもいいかな、という状態に回復。
天気も晴天。
もう、あとは帰るだけだしと、思い切って束の間のビーチリゾートを楽しむことにした。
砂は白くサラサラで、水も透明で海藻ひとつない、夢のような浜辺。
子供のころ以来久しぶりに、体まで水に入って、波にもあたってみた。
サーフィンの経験もある夫は、波に潜ってザバザバと泳いでいた。
なんとか二人で、この旅行の目的を果たせたみたい♪
たった数時間だったけど、海外からの大人のバカンス客で溢れかえる南国らしいリゾートを満喫できて、結果オーライ。
それにしても、到着した日の、あの震え狂うほどの悪寒は恐ろしかった。
もう二度と、旅先であんな不安な思いはしたくない。
あのまま悪化していたら、どうなってたか……
3日で回復したことの方が奇跡だったのかも!?
今は心から言いいたい。
「旅に行くときは、万全の体調でのぞまなくてはいけません!」
*私が震え上がった、ホテルのロビー
*名物の沢ガニ料理のお店(海の家風)。ハエが多くて追い払うのが大変だった。
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