ビーチだけじゃない！リオデジャネイロ郊外の山あいへ

4月に行った、リオでの最後の旅行について、書いておきたいと思います。

今回は、リオ市内から車で2時間ほどの郊外への2泊3日の小旅行。
山の空気と景色を思いっきり満喫してきた。

場所は、同じリオ・デ・ジャネイロ州にあるテレゾポリス（Teresopolis）という避暑地。
日本で言うと、那須か上高地のような山あいの美しい場所だ。

家族連れで週末に車で訪れて、のんびりと過ごすところ。
ブラジル人は、こういう週末の過ごし方が大好きらしい。

私たちが泊まったファゼンダ（ホテル）『JeCaVa（ジェカヴァ）』も、テレゾポリスの街に着いてからさらに車で20分くらい山道を走った奥地にあり、隣のホテルまで数キロは離れているし、周りにはレストランも売店も何もないところ。

それだけに、敷地の中に全てが揃えられている。

＊広～い敷地に施設が散らばっている。

食事は朝・昼・夜の3食に加え、おやつまで全員に出してくれる。
（すべて時間が決められている！）

しかも美味しい。
ブラジルではほとんどそうだが、全てビュッフェスタイルで、ブラジル料理やフルーツがずらーりと並ぶ。
どれも手作りらしい素朴な味で、ブラジルでは珍しく、塩分控えめなのが嬉しい。

全員が、育ち盛りの子供みたいに山と盛って、モリモリ食べていた。
もちろん私たちも、だ。

＊夫の皿は、ブラジル人の大好きな超定番料理が山盛り。

　豆の煮込んだのやお肉がメイン。

建物内の設備も、客室（50室弱）の他、食堂、プール（温水）、フィットネスジム（マシン3つ）、レクリエーションルーム（チェスなどのテーブルゲームができる）、映画室（毎日決まった時間に上映）があって、ホテルというよりもどこかの学校の寄宿舎か林間学校みたい。

そして敷地内にはさらに、屋外プール、サッカーグラウンド、テニスコート（2面）、キッズ用のお庭などなど・・・、広大な遊び場が用意されている。

その周りにはさらに大自然の景色が広がっていて、その中で牛や馬や鳥たちがのびのびと飼育されている。

らにさらにその周りには、遠くの山々が連なる景色が広がっていて、もう、どこまでがここの敷地なのか、境界線が分からないくらい！

＊子牛が2頭。仲良くお昼寝。

実は、そこまでの「大自然に浸る旅」を想定していなかった私たちは、到着した瞬間、

これは、すごいところに来ちゃった・・・
2泊3日もあるのに、どう過ごそう・・・
と、正直、戸惑った。

でも、日が暮れ、沁みるほどの夕日を見て、夜になって、満天の星空を見て、気付いたらすでに完全にこの滞在を楽しんでいた。

周りのブラジル人たちは、おしゃべりしたり子供たちが遊ぶのを眺めたりと、難しいことを考えずにただただリラックスしている。
ここでは、これでいいんだなぁ。
と、何もしないことを楽しむお手本も見せてもらった。

＊客室の建物

2日目には、夫婦揃って数年ぶり（？）にラケットを握り、敷地内のコートでテニスに熱中。

緩～いお遊びラリーのはずなのに、途中で「30回続けるのを目標にしよう」と決めた途端、超真剣モードに入って間違いなく続けようとする自分たちに、思わず笑ってしまった。
達成して、本気で喜ぶ自分たちにも、また可笑しくなった。

翌日は、テニスの筋肉痛でビシビシになった体と、デトックスしきった爽快気分のまま帰路へ。

また行きたい気持ちは、すでに満タンになっていた。

＊お花がふんだんに植えられ、どこを見ても美しかった。

ところで、車で初めての土地へ遠出する時には、道を間違えないようにとても神経を使う。

高性能なカーナビなど持っていないから、地図と道路標識が頼り。

それなのに、行き先を示す道路標識は、見えにくい場所に着いていて文字が読めなかったり、曲がらなければいけない箇所の直前に着いていて間に合わなかったり、…なんてこともよくある。

ただでさえ、移動しながら、見たこともないアルファベットの地名を瞬時に読み分けるのはかなり難しい。
そしてそれをすぐに暗記して地図上で探すには、かなりの集中力が必要だ。

土地勘もないため、他の地名を見て現在地を推測するのも難しい。

万が一道を間違えて危険なエリアに迷い込んでしまったり、夜にでもなれば、身の危険すらある。

道路標識を見て、地図を見て、周りの様子にも注意を払い（怪しいところに迷い込んでいないか、太陽の位置は正しいか(笑)etc.）、それから景色も楽しむ。

ブラジルでのドライブは、かなり忙しいのだ。