牛肉とワインとタンゴの街 ~Vol.2 感動の観光~ | ちょこっとブラジル!{海外駐在生活記}

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ビジネスマンの夫の海外赴任でやってきた南米ブラジル。リオデジャネイロ駐在を経て、現在はサンパウロで暮らしています。地球の反対側から、海外駐在の毎日をちょこっと発信。

■2日目(2009年1月3日土曜日)


この日は、午前中がガイド付き半日観光と、夜にタンゴショーの予定。

いよいよ旅行のクライマックスな感じだ。



半日観光は、日本語での観光名所や歴史、文化の説明を受けられるのがいいところ。
それに周辺地理も把握できるから、その後の行動もしやすくなる。


今回、半日観光で行ったいくつかのところは…



1. 大統領府(別名:ピンクの家)
POUCO BRASIL
*逆光でピンクに見えないが…


1894年に完成したロココ調建築で、ピンクにするために石灰に牛の血を混ぜたものを塗ったのだそう。生生しい。ペロン大統領と夫人(エビータ)の演説が行われた場所としても有名。マドンナの映画の撮影もされた。




2. 地下鉄
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かなりレトロな車両。日本の古い丸ノ内線が使われていたりもする。路線は長くないが、どこまで乗っても料金たった70センターボ(約20円)均一!



3. ボカジュニアーズスタジアム
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マラドーナも所属していたアルゼンチンの名門サッカーチームのホーム。



4. エビータのお墓(上)
POUCO BRASIL
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*これが1つのお墓。墓地の中は、画像(下)のようなさまざまな豪華なデザインのお墓が碁盤の目のような通路に沿って立ち並ぶ、小さな街のようになっている。


エビータのお墓は、アルゼンチンの有名人や特権階級専用の墓地の中にある。宮殿のような他のお墓と比べて、意外と質素なお墓だった。




5. コロン劇場
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残念ながら改装工事中で見学できなかったが、パリのオペラ座ミラノのスカラ座に並ぶ“世界三大劇場”の一つだそう。3つ目がアルゼンチンにあったとは驚き!



などなど、盛りだくさんだった。

(他にも、「キンケラ・マルティン」という面白い名前の地元の画家の町などいろいろ見た。)



しかも、運転手付の乗用車と日本人のガイドさんが私たちのためだけについてくれたので、観光名所のことだけでなく、美味しいレストランから現地の経済の状況まで、生の情報をいろいろと教えてもらえた。



ちなみに、アルゼンチンの治安について質問したら、その日本人ガイドさん(女性)によると、
「ここは治安いいですよ。強盗などの被害にあったという話は聞いたことないですし。」
との答えだった。

でも、話題がリオのことになると、
「リオなんて、危なくて行けません!行けませんNR4と2回も言っていた。


私たち、そこに住んでるんですけど…。ひよこむぉー







ガイドさんと別れてからは、再び街なかを散策。



*通りを歩けばタンゴのストリートパフォーマンスに遭遇できる。
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*明らかに素人なダンサーも、観光客に囲まれ張り切る。(笑)
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そして、


「次回来た時に買うかもしれないから」という名目で、買うあてのないウィンドーショッピングを楽しみ、
(夫が、店員さんとの通訳&コンシェルジュに徹して付き合ってくれた)

地元の人で賑わうカフェレストランで食事をして、

さらに人気のアイスクリーム屋さんに並び、
(ブラジルではなかなかお目にかかれない上品で美味しいアイス♪)

観光気分をめいっぱい満喫して感動。



こういうのが、旅行の一番おいしい“ミソ”みたいな部分だ♪








夜になって、この日のもう一つのメインイベント、タンゴショーに出発。



日本人ガイドさんに地元民の目で見たNo.1店という「エル・ビエホ・アルマセンを教えてもらい、ホテルから予約してあった。

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*昼間のアルマセン外観


アルマセンは、タンゴが生まれたブエノスアイレスの下町地区に建ち、歴史もあるタンゲリーア。
観客が100人も越えたら満席というくらいの小さなお店で、ステージが近いのが良い。



タンゴは「ちょっとキュンとくる」ところがなんとなく好きだったが、本場で聞く生演奏のタンゴには、全身に押し寄せてくるような迫力があった。

貧しい労働者たちの生活から生まれた“哀愁と愛の音楽”タンゴのメロディーは、切なくて美しくて強い!


さらに踊りが始まれば、女性ダンサーの鍛え上げられた脚や背中や、ピシリとキマるポーズのいちいちが美しくて、圧倒されっぱなし。


POUCO BRASIL
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*芝居仕立てになっているところも




観終わってからもずっとタンゴのメロディーが頭の中で鳴り続け。

ブラジルに帰ってきた今でも、思い出すだけで余韻に浸れるくらい強烈な思い出をもらった。チワワ





必ずもう一度ブエノスアイレスに来ようと決めた2日目だった!